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いざセルティック戦

 

ここで勝てれば、グループ突破に大きく前進。

さて、チャンピオンズでの今後がぐっと楽になるか、それとも面倒なことになるのか、その大きな分かれ目となるセルティック戦です。ここできっちり勝っておけば、残り3節にして2位(セルティックかベンフィカ)に5ポイントの差をつけることになり、グループステージ突破にでっかい一歩を踏み出すことができる。要塞カンプノウでの試合でもありますし、なんとしても勝点3を確保しなければなりません。とんでもないトラブルが発生しなければ問題ないとは思いますが、心配となるのは守備陣でのやりくり。今回は怪我人に加え、ブスケツも起用することができないのです。

 

デフェンサ・クライシス

リアソールで今季初となるハットトリックを決め、乗りに乗っているレオ・メッシ。前線ではペドロも好調ですし、セスクもようやく自らの輝き方に開眼してきたようなので、攻撃の方では特に心配の要らないティトバルサです。しかしながら守備はというと対照的で、デポル戦は多分に自己的要素があったにせよの4失点。監督交代があり、しかもデフェンサに怪我人が相次いだことなどがミックスされ(ついでに不運も重なり)、失点がかさんでいるような印象です。ある程度の固定メンバーで試合をできないことは、確実に連係に悪影響を及ぼします。

2日ほど前からプジョルとアルベスがグラウンドでのトレーニングを始めてはいるのですが、クラシコに間に合うのかと注目されていたジェラール・ピケは、それから2週間以上が経過しても復活の兆しを見せず。最近はピッチに出ることもなく、ジムにて回復プログラムに精を出す日々です。彼ら3人は今夜のセルティック戦には招集されていません。

さらに今回はセルヒオ・ブスケツが前節ベンフィカ戦でのナゾのタルヘタ・ロハによって出場停止。最近はセントラルとしてプレーをしていたソングをピボーテに移動させることになるでしょうし、マスチェラーノの起用は鉄板として、左セントラルはここまでの経緯を考えればバルトラではなくアドリアーノでしょう。どうせなら将来も見据え、若きカンテラーノに託してほしいとは思いますが、どうも期待できなさそう。チャビの位置を低くして、ソングをセントラルってのも、無くはないかもしれません。いずれにせよ共通しているのは、その案が急場しのぎの発明品である点です。

 

「失点の全てが欠場者のせいではない」

そこでティト・ビラノバの前日会見です。月曜にカンプノウで行われたチャンピオンズの公式会見で、バルサ監督にまず尋ねられたのが欠場者問題でした。「それはシーズンを通じての問題だよ。チームにはクエンカやチアゴといった怪我人もいるからね。私たちは今ある戦力で前へと進んで行く」

最近かさんでいる失点と本職デフェンサ不在の関連については、こう見解を示しています。「欠場者が失点の全ての理由ではない。デポル戦では4失点をしたとはいえ、1つは存在しないペナルティによるもので、1つはオウンゴールだったんだ。それに失点したのは事実だけれど、私たちはゴールもたくさん決めているし、それで他方を埋め合わせている」

そして。「このチームの選手たちはみな得点力を備えている。メッシは多くのゴールを決めるけれど、他の中盤や前線の選手にも得点能力はあるんだ。私たちはあらゆるポイントを向上することを望み、それを目指して働いている。失点をより少なくし、得点をより多くするために働いているんだ。問題はゴールを多く決められなくなった時だよ」

ソングや若者たちについては、こんなふうに語るビラノバです。「ブスケツとソングは2つのポジションでプレーができるし、その両方のポジションでプレーをしてきた。ソングは2つのポジションでプレーするために獲得したわけで、もしセントラルで起用しなかった場合、みなさんは私に何故そうしないのかと尋ねることだろう。カンテラ?先発メンバーを決めるのは私だ。みなさんはコパ決勝に出場し、4試合でとても良いプレーを見せたモントーヤより、バルトラのことばかり質問している」

今回は本当に守備陣に関する質問が多いです。うちバルデスについては「彼のフォームは心配していないし、話し合いもしてないよ。彼のクオリティに疑問はないんだ。彼は私たちに勝利やタイトルを与えてくれたポルテーロなんだ」と弁護し、急造セントラルコンビについては「ソングとマスチェラーノは良いペアだ。ソングはすぐさまセントラルでプレーしなければならなかったし、時間のない中でそれを消化吸収するのは難しい。けれどもデポル戦やその前の失点は彼らのせいじゃない。彼らに責任はないよ」とフォロー。なんだかんだでバルサが勝つだろうというムードもあり、セルティックに関する質問は多くは無かったようです。

そんななか、ティトが繰り返し強調しているのがセルティックの「前線のスピード、危険なカウンター、サイドからのクロスによる空中戦、そしてセットプレー」。それらに対抗するために自チームで気になるのは、最後まで安心ならなかったデポル戦での疲れです。「カサでは3ポイントを確保しなければならない。ここで勝てれば、大きな一歩になるんだ。私が心配しているのは、私たちが土曜日に22時から試合をプレーし、深夜5時に家に帰り、10人でプレーし、そして明日までにその疲れから回復しているのかどうかだよ」

そして最後、監督は微笑を浮かべながら、こう会見を締めくくっています。「もし選ぶことが出来るのであれば、可能なかぎり大差をつけて、そして無失点で試合に勝ちたいよ。ただなによりもまず、私は勝利したいんだ」

 

高さ対チビッ子

ちなみにMUNDO DEPORTIVO(MD)紙の情報によれば、セルティックは今シーズン、ヘディングで5ゴールをあげているそうです。内訳はサイドからのセンタリングから3ゴールと、コーナーキックから2ゴール。コーナーからはさらに頭だけではなく、足からも4ゴールを決めています。セットプレーと空中戦が脅威という、ティとの言葉がよくデータになって表れています。

平均身長はセルティックがシャルケ、ドルトムントに次ぐ3位(1.84cm)で、バルサは栄えある最下位^^(1.77cm)というすばらしさ。今回はバルサの長身グループに属するブスケツが出場停止とあり、バルトラ(183cm)が出なければ、180cmオーバーはソングとバルデスしかいなくなります。セルティックの先発予想メンバーの平均身長は185cmなのに対し、バルサはバルトラを入れても10cmは低いという。そういう点からもマルクの起用はメリットがあるんですが、過去の流れではアドリアーノ。MDはバルトラの大抜擢と予想していますが、さてどうなる?

いずれにせよ、バルサが体格で完敗しているセルティックを倒すためには、パスの精度とスピードを高め、すばやいボール回しで相手をキリキリ舞いさせなければならないでしょう。あとはカウンター封じの中盤でのプレッシングが機能するかどうか。新たな怪我人が発生することなく、出来るだけあっさりと勝てますように!

 

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