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マルティーノ「自己批判が私たちの義務」

 

良い結果を残していても、自らを振り返る必要があると指揮官。

2013/14シーズンのチャンピオンズリーグが17日に開幕し、欧州各地ではさっそく熱戦が繰り広げられています。ヘラルド・マルティーノ率いるバルサの初戦は今宵、カンプノウでのアヤックス戦。密接な関係にありながら、公式戦ではこれが初顔合わせという両クラブによる楽しみな一戦です。この夏にアルゼンチンからやって来たばかりのタタさんにとっては、チャンピオンズはこれが初挑戦。「非常に楽しみしているし、どの監督にとってもこのコンペティションは特別なものだ」としつつも、実際のところはプレー内容の改善に意識は集中しているようです。前日会見でのミスターは言います。「私たちは常に自己批判をしなければならない」

 

プレーの中で混乱しないようにする

バルサはここまでリーガで開幕4連勝を飾り、アトレチコとのスーペルコパも制しました。結果だけを見れば、順風満帆。しかし修正すべき課題は幾つもあると、マルティーノ監督は繰り返しています。「常に自己批判を行っていくことが、私たちの義務なんだ。今のように勝っている時も尚ね。私たちは批判には慣れている。特にこのチームはここ数年、ハイレベルなプレーを見せてきた。批判が出るのは自然なことだよ」

夢のようだったあのペップ時代が再現不可能だとは分かっていても、それに近いものを求めてしまうのがファンの性です。そういった要求に関し、エル・タタさんはこう語ります。「私たちは今、とても恵まれた状況にあるんだ。勝っている中で修正が必要なんだからね。現時点で私が一番気にかけているのは、チームが混乱を生じさせないこと。攻撃を仕掛けるのか守るのか、それとも組み立てるのかダイレクトにいくのか、ベストの選択をするようトレーニングでは取り組んでいる。試合の中で私たちが正しい決断を下せば、相手チームにはそう多くの選択肢を与えはしないだろう

どんな小さな変更にも、適応の時期は存在するもの。私たちはそれを、コンペティションの最中にやっている」という監督は、バルサの弱点であるセットプレーについては次のようにコメントしています。「守り方を変える必要があると判断すれば、変更を加えていくよ。セットプレーの問題はゾーンかマンマークかといった守り方ではなく、体格によるものだと私は理解している。もっと上手く守れる方法を見つけ出していく必要があるね

そしてマルティーノ監督は、こんなふうにも述べています。「もしバルサが無冠に終われば、それは失敗だと(就任の際に)言った。その考えは今も同じだよ。私がここへ来たのは、バルサが近年のレベルに並べると信じているからなんだ」

 

ローテーションやコンディションについて

シーズン開幕以降、ピケとマスチェラーノはローテーションから除外されていて出ずっぱりです。この件について監督曰く、「選手の出場時間に関しては、バルサと代表の両方を見なければならない。例えば最初の数試合で出番の少なかったネイマールは、今ではビクトル・バルデスについで2番目にプレー時間の多い選手となっている」。若旦那とヘフェシートはカード制裁によって9月の代表招集には加わっていなかったという理由です。とはいえ、「ビクトルとのトライアングルという観点から、他のポジションに比べるとローテーションが難しい」とも認めているタタさんは言います。「ローテーションの前に、解決すべき事はある。それはチームがよりソリッドとなり、走行距離を少なくすることなんだ

総プレー時間の理論からすると、メッシはしばらくはローテーションはされません。「レオは出場時間の少ない選手のはずだ。彼はマラガ戦を休み、アトレチコとのイダも45分しか出ていない。代表でも1試合に参加しただけだ。彼はアトレチコ戦でのダメージから回復し、今は良い状態にあるよ」。そして、すでにムンディアル出場を決めたアルゼンチンにメッシを休ませるように働きかけるかに関しては、「(代表とクラブの)両方に所属した人間としては、選手には代表チームにも参加してほしい。私からはなんの邪魔もしない」とのことです。

現在のバルサは、選手によってフォームにばらつきがあると感じられます。ミスターは言います。「選手によってトレーニングを開始した時期が異なっていたからね。チームには良い状態の選手もいるし、苦労をしている選手もいる。けれども昨年のようなシーズンの後にコンフェデレーションズカップをプレーした後では、フォームを上げるのは難しいんだ。私たちに求められるのは、その時間を短縮することだ。チャビ?私たちは彼のポジションに幾つものオプションを有している」

 

アヤックスのスタイルは変わらない

では最後となりましたが、あまり大きな話題とならなかったアヤックスについてです。「私が一番覚えているのはクルイベルとセードルフがいた頃のアヤックスだね。プレーシステムに関しては、黄金期も今も良く似ている。アヤックスには一貫したスクールがあり、最終ラインからの正確なボールを出し、ピボーテがセントラルの間に入り、3本のラインを形成し、ラテラルが上がり、インテリオールが中央へ・・・というスタイルは変わらないんだ。ただどのクラブにも並ぶのが難しい時期はあるもので、70年代は彼らの黄金時代。今のアヤックスは毎年中心選手が移籍していて、絶え間なく変化をしている」

試合終了後、父の葬儀へ

ちなみにマルティーノ監督の元にはこの前日会見の前、父の訃報が届いていました。心臓病により、85歳でこの夜を去ったホルヘ・マルティーノさん。FIFAウィーク中に休暇をとり、“個人的理由”としてロサリオを訪れていたタタさんでしたが、父の見舞いが一番の目的だったわけです。なのでこの日のタタさんにはいつものような陽気な笑顔はなく、ジョークもほとんどなく。ロサリオで行われる父の葬儀に彼が向かうのは、アヤックス戦の終了後となります。

 

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