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どうなるボージャン

 

ミランの動きを待っているバルサ。

チャンピオンズリーグ再開が、目前へと迫っている今日この頃。1/8ファイナルはACミランが対戦相手ということで、バルサ系メディアにちょくちょく取り上げられているのがボージャン・ケルキックであります。「自分にとっては特別な試合」と語っている元9番。クレにとってもまた彼との再会は特別なものでして、元気な様子を見れれば嬉しいのですが(大暴れは困る)、彼に関わる両クラブにとって悩ましいのは、来季以降の処遇でして。一体彼がどうなるのか、今はまだ全く見えていない状況のようです。

 

出番は少ないが、出来れば獲得したいロッソネロ

2010/11シーズンのチャンピオンズ決勝で出番がなかったことに心を痛め、2011年夏にルイス・エンリケが新監督となったローマへと移籍したボージャン。しかしルーチョは成績不振で永遠の都を去り、ボーは2012/13シーズンからはACミランへとレンタルされています。

生憎サンシーロではベンチ生活を送っているボージャンですが(セリエAでは第25節時点で17試合に出場、プレー時間は769分)、ミラン首脳陣の公けでのコメントは賛辞だらけらしく。例えばベルルスコーニさんは「ボージャンとエル・シャーラウィはミランの未来」と称え、ガッリアーニさんは70年代の伝説アルタフィニと比較。アッレグリ監督も彼の仕事ぶりを褒めているそうなのですが、実際にミランの22番が先発に名を連ねることはありません。SPORT紙曰く、イタリア人はお世辞上手なので、だそうです。

とはいえ、ACミランにはボージャンの買取オプションを行使したい気持ちはあるようです。ベルルスコーニが言うように、ボージャンはプロジェクトに含まれている。けれども先立つものがないので、1,500万ユーロの買い取り金は払えない。だからバルサさん、あんたたちにとっても悪い話じゃないんだから、もうちょっと安くしてちょうだいよ、というところなのでしょう。MUNDO DEPORTIVO紙によると、火の車のミランに払えるのは500万ユーロ程度だろうとのことです。

 

どういう契約状況?

ボージャンの置かれた状況を整理しておきますと、次のような感じになります。まず彼の所有権を持っているのはバルサです。デランテロは2011年夏に1,200万ユーロでローマへとレンタルされ、ローマには2,800万ユーロを支払うことで、ボージャンを買い取る権利を有していました。しかしそのオプションは行使されず、ローマは2012年夏に彼をミランへとレンタル。ローマから1,200万ユーロを回収していないバルサは、今シーズン終了後に1,300万ユーロでボージャンを呼び戻す決まりになっていましたので、義務的買取オプションは100万ユーロに再設定されたみたいです。そしてローマからボージャンをレンタルする際、その額を払ったのがミラン。この時点でローマはオペレーションから外れ、ボーに関してなにかを話し合う際は、ミランとバルサのみがテーブルに着くことになります。

ややこしい・・・。違ってたらすみません。

ここまでのところ、ボージャンを1シーズン借りるにあたってミランが支払ったのは、彼の年俸と、バルサが義務的買取オプション行使のために払う必要のあった100万ユーロ(たぶん)となります。そしてミランがボージャンを正式にクラブの一員とするには1,500万ユーロを支払う必要があり、一方のバルサは1,800ユーロでの再買取オプションを持っているそうです。つまりミランとバルサの両方がボージャンを欲しいと思った場合、300万ユーロの出費でアスルグラナは彼を呼び戻せます。

しかしミランからなんの動きもなかった場合は、7月1日からボージャンは再びバルサの選手となります。つまりバルセロナは2年間彼の給料をイタリアの2クラブに負担してもらい、経験を積んだデランテロを取り戻すわけです。ボージャンとバルサとの契約は2015年6月30日までとなっています。

そういう契約ですから、ボージャンはまず一度バルサへと戻り、そこから再びミランとの交渉が開始する可能性が高そうです。攻撃陣はオーバーブッキング気味のティトチームなので、ボージャンの将来はきっとサンシーロの方が近い。けれどもバルサからまず話を持ち出す必要もないので、まずはロッソネロの動きを待ち、そこから話し合いがスタートすると見られています。

 

このバルサにボージャンの場所はある?

賛成意見
■イタリアのデフェンサにもまれ、体重は4kg増加。より力強く完成された選手となった。
■バルサ式プレーやチームへの適応。外様より選手より成功する可能性は高い。しかも22歳と若い。
■ミランが買い取りオプションを使わなければ、経費ゼロ。

反対意見
■メッシシステムの4-3-3ではそもそも、ボージャンは活かせない。
■イタリアでもレギュラーを勝ち取れていない。
■彼の希望する継続的プレー環境は望めず、自信も手にできない。ネイマール入団も予想され、サブ以外の起用法は考えにくい。

 

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