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イニエスタ「僕はスペイン人であり、カタランでもある」

 

カタルーニャもまた、ドンにとっての故郷。

多くの日本人にとって、ヨーロッパ人が持っているような”ネイション”の感覚は実感としては分かりにくいものです。el estado(英語でステイツ)とla nacion(同ネイション)は辞書を引けばどちらも国、国家ですが、後者は民族の意味合いを含み、スペイン各地方の人々は自分のla nacionは●△だと思っている。そういった点から、フランス・フットボール誌のインタビューにおきまして、アンドレス・イニエスタがこうナシオナルな発言をしています。

「僕はラマンチャで生まれて、カタルーニャで育った。今はここでの生活をとても気に入ってるよ。バルセロナで暮らした時間の方が、アルバセテでの時間よりも多いんだ。僕はスペイン人だけれど、同時にカタルーニャ人でもある。自分をそう感じているよ」

イニエスタによると、代表チームにいる間はそういったテーマについて話し合ったりはしないとのこと。先日のクラシコでカンプノウがセニェーラ(カタルーニャ旗)模様に染まった件については、こんなふうにコメントしました。「人はそれぞれ、自分の感情を自由に表現する権利を持っている。表現(マニフェスタシオン)の自由だよ」

とはいえ、元々はラマンチャの出身であるドンは、スペイン国歌にも愛着はあります。ラ・ロハの試合でスペインイムノを聴くと感情が刺激される、とも彼は認めています。「とっても特別な瞬間だよ。気持ちが高まるんだ。国家を聴くたびに大きな喜びや誇りを感じる。自分がスペインを代表していると知っているからね」

ちなみに彼が故郷アルバセテに所有するブドウ農園ですが、今年の夏はあまりにも厳しい猛暑だったため、収穫は芳しくなかったのだそうです。「暑すぎたから、予定していたよりも早く収穫したんだ。ワインの質は上々だと思うけれど、量は少なくなるだろうね」

 

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