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ギュンドガン、T.シルバ、ネイマール

 

各ポジションに選手を2人ずつとしたいテクニコ。

メディアの注目がネイマール獲得作戦に集まっている今日この頃ですが、バルサが進めている補強計画は勿論それだけではありません。チアゴ・シルバを最大(で唯一?)のターゲットとしたセントラルもそうですし、バルデスの後任となるポルテーロもそうです。そしてもう1人、カタランクラブが狙っていると言われているのがドルトムントのイルカイ・ギュンドガン。人数は足りているように思える中盤ですが、チャビの負担を軽減させるためには、彼が適任だとテクニコは考えているようです。

 

チャビの後継にギュンドガン

17日付のSPORT紙によりますと、ティト・ビラノバの希望は全ポジションに2人の選手を配置することだそうです。テル・シュテーゲン、チアゴ・シルバ、ネイマールらもその計画の一環となるわけですが、現メンバーでも埋まりきらないのがチャビのポジションで。そりゃ、滅多にいないトップ選手だからこそバロンデオロ候補の常連だったわけですが、テクニコの考えでは一般に後継とされるセスクもチアゴも特性や役割が違う。4番はもっとメディアプンタな選手ですし、11番はむしろイニエスタに近いでしょう。ブスケツあたりは行けそうな感はありますが、現チームでは彼はピボーテ。そこで白羽の矢が立っているのが、ギュンドガンということです。

正直、彼のプレーはよく見たことがないので聞きかじりですが、イルカイ・ギュンドガンはボルシア・ドルトムントに所属するトルコ系ドイツ人セントロカンピスタで22歳。チャンピオンズ決勝進出を果たしたドルトムントのプレーを統制し、技術が高く、ダイレクトパスに優れ、球離れもよく、状況判断力もあり、無尽蔵のスタミナを持ち… と評されています(チャビの大きな売りであるキープ力はどうなんでしょう?)。欧州のグランデたちが獲得を目論む、注目株であるのは確かです。

さて前述した、”各ポジションに2人配置”ですが、SPORT紙の図解では次のようになっています。☆が獲得を狙う選手です。

■ポルテーロ:☆テル・シュテーゲン、ピント
■右ラテラル:アルベス、モントーヤ
■右セントラル:☆チアゴ・シルバ、プジョル
■左セントラル:ピケ、マスチェラーノ
■ピボーテ:ブスケツ、ソング
■右インテリオール:チャビ、☆ギュンドガン
■左インテリオール:イニエスタ、チアゴ
■メディアプンタ:メッシ、セスク
■右エストレーモ:☆ネイマール、アレクシス
■左エストレーモ:ペドロ、テージョ

チャビがまだ健在であり、あと数年は一線で活躍できるとテクニコたちは考えているのですが、去年あたりから明らかになっているのは、彼がかつてのようにシーズンを通してフル稼働するのが無理であること。終盤の重要局面にベストコンディションであるためには、出場時間を調整しつつ春を迎えることが非常に重要となるのは間違いありません。そこでチャビの負担を軽減しつつ、未来の後継者にもなりうると見られているのがギュンドガンということです。

バルサが彼を本気で狙うとして、解決すべき大きな課題となるのはやはり移籍金でしょう。プレミア方面からも熱い視線を受けるナウでホットな選手なだけに、競争は激しい。しかもドルトムントはゲッツェの放出で3,700万ユーロを手にしていて、金銭的にギュンドガンを手放す必要もない。レバンドフスキもまた退団濃厚となれば、交渉はかなりタフなものとなります。

そこでギュンドガン作戦が残念な結果となった場合は、アスレチック・ビルバオのアンデル・エレーラ(23)が第二候補であるとか(SPORT紙)。エレーラの代理人と彼の父は実際、少し前にバルセロナでバルサと接触をしているそうです。どっちにせよ、具体的な話が出るのはもう少し先でしょう。

 

チアゴ・シルバの移籍交渉は”スタンバイ状態”

補強ネタ関連として、セントラルについても少し。このポジションの補強に関しては、ティト・ビラノバの希望はチアゴ・シルバ(28)の一本釣りだと言われています。対人守備が恐ろしく強く、スピードがある超ハイレベルなセントラル。昨日あたりからMUNDO DEPORTIVO紙は”チアゴ・シルバはバルサ行きを望む”と報じていて、それはとても嬉しいことなのですが、いかんせん彼は高いのがネックです。

ウワサではありますが、バルサはすでにPSGへのファーストコンタクトは行っているようです。しかしこれはまだ、ご挨拶程度。交渉といえるものは、まだ始まってはいません。

多量のユーロが必要となるチアゴ・シルバ作戦を本格的にスタートさせるため、まず必要となるのがネイマール作戦の完了です。こちらも多額の資金が必要なオペなので、最終的な移籍金がいくらになるのか確定しなければ、セントラルにどれだけ回せるのかが判らない。よってバルサは現在、チアゴ・シルバ獲得作戦をスタンバイ状態として、ネイマール交渉の行方を待っているところです。

一方、バルサにはどうにも出来ないものの、作戦に影響を与えそうなのがPSG監督カルロ・アンチェロッティとスポーツディレクターのレオナルドの今後です。昨夏のPSG移籍で重要な役割を果たし、セントラルとパリクラブを結び付けている2人がもし退団となれば、チアゴ・シルバの思いも変わってくるでしょう。PSGから彼を売りに出すのはまず考えられないので、選手の意思、結局はこれが交渉のポイントになります。

 

ネイマールに関する交渉状況

最後にネイマールですが、こちらは劇的な変化は起こってはいません。16日は、FCバルセロナの代表としてサンパウロへと飛んでいるラウール・サンジェイFD(フットボルディレクター)が、精力的に交渉を進めました。サンジェイFDは昨日一日をほぼ、ネイマール父と一緒に過ごしたそうです。

話し合いが始まったのは午前11時のことです。場所はネイマール父のオフィス。この会議にはサンドロ・ロセイ会長の信頼が厚く、南米でのあれこれを任せている弁護士のアンドレ・クリー氏、そしてネイマール作戦においてクリー氏を手伝っているマルキーニョス・マラキアス氏が同席しました。会議は休憩を挿みつつ、夜まで続いています。サントス筋からの情報ではクラブ側人物の出席もあったとされますが、確認は取れてないようです。

で、肝心の話し合いがどうなったのかですが、SPORT紙電子版による情報では、サントスもバルサもネイマール父の態度にガッカリしたらしく。サントス(選手の保有権55%)もDIS社(同40%)、TIESA社(同5%)もコンフェデレーションズ杯までに交渉を終わらせようとしているのに、父はコンフェデ杯後の方がより儲かると考えているらしい… のです。ウワサですけど。同じSPORTの印刷版では、昨日の記事で紹介したナントカ委員会が、コンフェデ杯が終わるまで待った方が値段が上がるかも、と薦めたとあります。同紙に掲載のネイマール父のコメントは、「全てはサントスの手の中にある。彼らのところへ行って、どうなっているのか質問してほしい。今はサントスが言明するべき時だ」となっています。

ESPNブラジルはすでに、水曜日の会議でバルサからのオファーを受け入れたと報道していて、DIS社のある代表もRAC1の取材に対し、「なにかものすごく大きなことが起こらないかぎり、ネイマールはバルサへ行くだろう」と語っています。遅かれ早かれ、ネイマールがやって来るのはほぼ確実っぽい状況。前述のクリー氏曰く、「選手の意思が決め手となるだろう」とのことなので、そこは安心なんですけれど。

 

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