スポンサーリンク

スカウンティングチームはペップの元へ?

 

グアルディオラが高く評価する二人。

バイエルン・ミュンヘンの次期監督に就任したペップ・グアルディオラの元へと、ティトチームから移籍する者が出そうだと9日付のSPORT紙が報じています。しかしそれは選手ではなくチームを陰で支える裏方さんで、縁の下でも一番奥まったところで仕事をしている、スカウティングスタッフの二人がそうであります。彼らの名はドメネク・トレントとカルラス・プランチャルト。いずれもペップチーム以降にバルサへと招かれた人たちで、グアルディオラが高く評価するプロフェッショナルです。

 

5年前、ペップに呼ばれてバルサへ

スカウティングチームについて簡単に述べておきますと、今シーズンはトレントとプランチャルトにアレックス・がルシアを加えた3人で構成されています。現第二監督のジョルディ・ロウラは2009年にこのスカウティングチームに入り、プランチャルトやトレントたちと仕事をしていました。

スカウティングと記していますが、その仕事はどこかの無名な若手選手を発掘することではなく、トップチームの試合やトレーニングの様子を録画し、分析すると共に、対戦相手の映像や情報をまとめてテクニコへと提供すること。現代のプロスポーツには欠かすことのできない、情報分析のプロであります。

トレント&プランチャルトがバルサで働くようになったのは2007/08シーズンのこと。ペップ・グアルディオラがバルサBの監督を引き受けた時のことでした。それ以来、世界各地のスタジアムへと飛んでは録画した映像を持ち帰っては、使える情報としてテクニコへと提出し続けてきた二人です。その仕事ぶりがどれだけ評価されているかは、今回のこの引き抜きのウワサでも判ります。

慣れないドイツ語の世界で挑戦するペップにとっては、彼らの提出するカタラン語によるライバルチーム情報の価値は計り知れないものでしょう。そして自分たちを抜擢してくれたペップによる誘いがあれば、二人は快くそれに応じるのは間違いない。実際、チーム内では彼らのドイツ行きは既定事実のように扱われているようです。

ではトレントとプランチャルトの両スカウトが夏、本当にミュンヘンと旅立った場合はどうなるかといいますと、居残るアレックス・ガルシアがスカウンティングチームを引き継ぎ、さすがに一人では無理があるので、彼のパートナーとなる新たなスタッフを雇い入れる流れです。もしそうなるなら、好い人材が見付かりますように。

 

パコ・セイルーロ、エミリ・リカルトは残留

スカウティングのプロが二人してチームを去るなら、それは痛いことなのですが、個人的にもっとダメージがデカくなりそうに思うのは、トレーナーのパコ・セイルーロ、エミリ・リカルトの両名であります。チームのコンディションを整え、万全のフォームに仕上げていくセイルーロと、怪我の治った選手を戦える状態に戻していくリカルトと。彼らもグアルディオラの絶大なる信頼を受けるプロフェッショナルで、ペップのバイエルン新監督就任が伝えられた時、両トレーナーを呼ぶのではないか、と心配する声も聞かれたようです。

しかしながら、セイルーロとリカルトの両氏はこれからもバルサで仕事を続けることを優先ということなので、クレとしましてはホッと一安心です。世界的トレーナーであるセイルーロさん(スペイン・ハンドボール代表チームではワールドカップ優勝に貢献)や、選手たちの信頼厚いリカルトさんがいなくなったらと考えると、恐ろしすぎますわい。

 

カンテラ監督たちの契約問題

また13日付のSPORT紙によりますと、バルサは何気に心配な懸案事項を抱えています。それはトップチームへと良質な若者たちを上げていく育成組織の監督たちとの契約が、今シーズンをもって軒並み終了するという問題です。今をときめくFCバルセロナのチーム指導者たちが契約切れとなるのですから、バルサモデルを導入したいと願う国内外のクラブはここぞとばかりにオファーを持ちかけることでしょう。現在よりも給料アップとなるケースはありふれていると推測できます。

管理的立場の人物たちとの契約も、6月末で続々と満了します。アンドニ・スビサレッタの元で強化担当チームを構成しているアルベルト・バレンティン、ナルシス・ジュリアとの契約延長は問題なく解決するでしょう。育成部門の責任者であるギジェルモ・アモールや、2010年からはフットボルバッセのセクレタリオ・テクニコとなり、今年でバルサ8年目のアルベルト・プッチもまた、交渉に大きな問題はないとされています。

大変なのはバルサB監督エウセビオ・サクリスタンから始まる、カンテラの指導者たちとの契約交渉。なんでもこれらの監督さんたちはもれなく、今季末にてクラブとの契約が終了となるそうです。もちろんクラブがこの件を放置しているわけはなく、新天地での挑戦を望んでいる人を除く、大部分の監督たちへと契約延長の申し出をしているそうです。しかしながら、こういった交渉事はそう一朝一夕には進みません。ほとんどの監督たちがバルサに残留すると見られてはいるものの、金銭面ではプレミア勢が上回りそうなだけに予断は許されない。そんな状況のようです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました