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セスク「ペップのために、コパで優勝する」

 

バルセロナの一般紙EL PERIODICOに掲載されましたセスク・ファブレガスのインタビューからの抜粋です。セスクにとってバルサ復帰後の初シーズンは、未経験ゾーンの連続 だったでしょう。バルサカンテラ出身であっても容易ではないペップチームのプレー、タイトルを争う極限の戦い。「アーセナルでは2月の時点で全てのスイッ チが切れていた。今年は最後の瞬間まで僕らは戦い、栄光と敗北を分けたのはごく細い糸だった」という言葉がそれを表しています。そして長い中断を経て、今 週金曜にいよいよコパファイナル。セスクはこう言います。

「このファイナルは監督への贈り物と考えて差し支えない。彼はタイトルを獲ってチームを去りたいと楽しみにしているし、僕らは彼にタイトルと共に 去ってほしいと願っているんや。最高のファイナルになるやろうね。消化試合がラストゲームになっていたかもしれないのに、僕らの目前にはタイトルがある。 優勝してペップが去れるなら、それは特別な別れになるよ。僕らはペップがハッピーにチームをために、コパで優勝する必要があるんや」

シーズン全般に関しては、セスクもまたチアゴと同じように良かったと評価しています。「僕らはとても好い数字を残したと思う。でもマドリーの数字も ものすごく良かったし、僕らはすばらしいシーズンを送ったけれどもリーガ優勝を逃し、チャンピオンズ決勝へ行けんかったことは苦い後味を残したんや。これ はぼくらをより強くするやろうし、来シーズンに向けて大きなエネルギーを与えてくれることやろう」

 

チームへの適応

では、個人的な評価については?「チームメイトやチームに適応する必要があるから、新しいチームでの1年目はいつだって難しいもの。概ね上手くやれ たし、自分としては満足してるよ。僕はここに1年プレーするためにきたんやないし、もし可能であるなら、ここで引退したいんや。勉強することが山ほどある のは分かってる。でも忍耐強く働いていけば、それは達成できると確信してるよ」

アーセナルではチームの中心でしたが、バルサでは一兵卒。まずはプレーの方法を学び、出番を勝ち取る必要がありました。「それは望むところなんや。 僕はその挑戦を受け入れている。バルサは忍耐がないのが良いところであり、悪いところでもある。ここの選手がすごいことをやったにも関わらず、忍耐がない んや。その代わり、あるのは大きな要求。それによってここでは毎日、電源をオンにしておかなければならない」

「僕にとっての問題は、その瞬間瞬間にピッチで何をするのかを知ることやった。4-3-3を始めた時にはチャビもアンドレスもまた今のようではな かったし、彼らもまた適応する必要があったんや。フットボル選手のレベルにおいて問題はなかったけれども、戦術やポジションではまた別の話になる。ボール をもらいに行ったら違うと言われて、前に上がる。そうしていると受けに来いと言われる。時々僕は、どうしていいか分からんようになったね。今は何をすれば いい?ってね」

 

ピッチでの迷い

セスクのケースで特徴的だったのは、序盤に大活躍し、後に失速した点です。「入団した当時はアーセナルでのようにプレーをしてたんや。今は処理して ピッチで具体化するべき戦術コンセプトがたくさん頭に入っている。前進するために、一歩後ろへ後退したんやね。来シーズンは僕にとってすごく重要になるや ろう。でもここは強く言っておくけれど、僕はすごく幸せだよ」

そして。「僕はポジショニングで苦労をしている。ここはプレーに始まり、プレーに終わるチーム。右へ行って、左へ行って、前線に上がって、また下がって・・・僕はバルサで適応に苦労したし、きっとそれがこの2ヶ月間、僕がピッチで物怖じしていた理由なんやろう」

インタビュアーさんは問います。バルサでのプレーは簡単だと思ってましたか?「チームにいる選手という点からいけば簡単なんや。もし自分の出来が悪 い日でも、メッシが現れて解決してくれるからね。でもメディアという点や抱えているファンの数からいくと、要求されるレベルはすごく高い。他のクラブやっ たら、今季の僕らの成績なら喜んでるよ。でもバルサは別世界なんや」

しかしメディアやファンがうるさいのを、セスクは嫌がっているわけではありません。その逆です。「僕はそれを求めていたんや。良い瞬間があるのも、 そうでない時が来るのも分かっていた。そして悪いプレーをしたなら、悪いと気付かされたかった。人は上手くいっていないことには気付きにくいものやから ね。バルサではもし何かが上手くいっていなければ、すぐに気付かされるよ」

さらにセスクはこう繰り返しています。「(周囲の要求より)ややこしいのは戦術、ピッチでの動きやった。プレーにおけるメカニズムやね。気に病んで いるということはないけれど、ピッチでは上がるのか下がるのか、迷っていたんだ。チャビやアンドレスを見ると、彼らが考えずにプレーしているのが分かる。 フットボルが流れているよね。ケイタですら(爆)バルサのプレーを習得していて、完璧に消化吸収している。2年目になるチアゴもそう。だから僕は、自分が 日毎に良くなっていくやろうと思っているよ」

おお悩めるセスクよ。そうなんですよ、最初は不器用だったケイタやアビダルも、バルサ流を習得しました。ラ・マシアで育ったあんたなら、2年目はきっとずっと良くなる。戦術師であるティト・ビラノバにプレシーズンからじっくりと仕込んでもらってくださいませ。

 

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