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セスク「火曜日は魔法の夜になるかも」

 

大きな試合でチームもファンも成長する、とファブレガス。

刻一刻と、決戦の瞬間が近づいてきています。土曜日にデポルティーボとのリーガがありますが、こちらも絶対に勝利しなければならない一戦ですが、モラルを取り戻した感のあるチームがここで失態を犯すことはきっとないでしょう。油断なく、きっちりと勝点3を確保してくれることと信じています。そしてクレがもう一つ信じているのは、傷ついたバルサ戦士たちがミランとの大一番で立ち上がり、震える試合を見せてくれるであろうことです。木曜日の会見当番となったセスクの言葉も、いつになく熱い。期待感は高まります。

 

ミラン戦とリーガ戦線の両方でデポル戦は重要

プレスルームで居並ぶ記者たちの前に座り、彼らの質問に答えるその声のトーンや張り、目線の強さ、表情などを見れば、おおよそのところのその選手の精神状態は感じ取れます。その点におきまして、木曜日のセスク・ファブレガスはなかなかに良いねと思わせるオーラがありました。信じている、と言えば、本当に信じているんだろうと思わせる雰囲気です(期待補正が含まれるとしても)。

この日の会見で、まず最初のテーマとなったのは土曜日のデポルティーボ戦でした。「この一週間は僕らにとって、とても長いものだったよ。デポル戦は僕らにとってとても重要。ここで良いプレーをして勝利することが出来れば、ミラン戦へと向けての大きな自信を与えてくれることだろう。ファンとの一体感を高め、そして火曜日の大一番へのキレを手にするために、土曜日は100%でいく必要があることをチームは知っている。僕らはウソを付くつもりはないし、一番大事なのは火曜日の試合だ。でもデポルとの試合もまたすごく重要なんだ。だって僕らはリーガではとても順調だし、これからもそうあって、このタイトルを勝ち取りたいと思っているからね。早く決まるのなら、それがベストさ」

火曜日はクレにとって、良い意味で忘れられない夜になるとセスクは信じています。「過去に幾度かあったような、魔法の夜になるかもしれない。このチームやこのファンはこの数年間、決定的な瞬間にいつも答えを出してきた。それが僕らに自信をもたらしているんだ。このチーム、この選手、そしてこのファンはすごいキャパシティがあるよ。こういった状況がファンやチームを成長させるし、チャンピオンズを勝ちたいという僕らの情熱はすごいんだ」

 

「クレは自分には少し忍耐がないけれど、それは普通」

自らのコンディションについても、バリバリMAXだとファブレガスは断言します。「いつにないほどに力強さを感じてる。自分がポジションを勝ち取らなければならないことには慣れているんだ。僕が先発のレギュラーだったことは一度もなかったけれど、重要な試合では、いつも機会を手にしていた。二番手の位置から僕は、ポジションを勝ち取ろうといつも励んできたんだ。ベンチスタートでも先発より重要になれることを、僕は代表で学んだ。もし先発になれないのであれば、出番が訪れた時に100%を出さなければならない。このクラブで何か大きなことをしたいという僕の熱意を、奪い取れる人はどこにもいないさ。最後の日まで、僕は戦うよ。そしてチームのために自分がプレーすべきでないのならば、僕はそれを受け入れるだろう」

過去の経緯もあり、クレはセスクには厳しい視線を送ります。「自分に対しては忍耐が少し少ないのは感じる。でもそれは普通のことだし、僕が影響されることはないよ。バルサのファンは要求度が高いうえに、僕は一度ここを離れた身で、その後クラブは僕に3,000万ユーロを支払っているんだからね。それまでに10試合良いプレーをしていても、1試合悪ければダメ。自分が他の選手よりも厳しい目で見られることは解ってるし、チームメイトたちはすでに多くをここで勝ち取ってるからね。しょげたり泣いたりせず、頑張っていくよ」

 

熱いハートと冷静な頭脳があれば、可能性は膨らむ

前置きが長くなりましたが、ここからがこの記事の本題です。ミラン戦でのレモンターダ(逆転)に関しまして、セスク・ファブレガスはこうコメントを発しています。「僕らが逆転できることを、誰もが疑ってはいない。僕らが逆転できると、みんなが信じているね。でもそれは僕ら次第なんだ。もし僕らが勝って、良いプレーをすれば、シーズン終盤へと向けて自信と士気は大いに上がることだろう。それに3試合の出来でこのチームのクオリティに疑問を持つなんて、ちょっと不公平だよ」

「ミラノで負けてから、僕らは少し苦しむことになった。自信と自尊心が少し傷ついていたんだ。チャビが言うように、この世代には歴史的な大逆転の経験がまだない。ミラン戦のカギは、ハートだけでいかないことさ。プレーに冷静さがなかった時は、結果はいつも悪いものになってる。“ゴールが欲しい、欲しい、欲しい”という気持ちと、”もし相手に1ゴール奪われたら、4点必要になる”という気持ちを、僕らは両方持っていなければならない。この手の試合においては、理性が重要になってくるだろう

そして。「ピッスィのゴール(コパでの対アトレチコ、伝説の5-4)や、チェルシー戦のことはよく覚えてるよ。この前、僕はバルサTVの番組でたくさんの逆転劇を見たんだ。それは見る人に力をくれるものだったし、僕の気持ちもかなり盛り上がった。ものすごく良い感覚を持って、ベッドへと行けたよ。バルサはそういう勝利に慣れているし、そういう勝ち方が出来る。もし僕らが賢くて、ハートと知性を併せ持つことが出来たなら、可能性はけっこうあるだろう。カンプノウは特別な夜を経験するだろうね

 

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