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ティト「クラブに守られていると感じる」

 

周囲のサポートに感謝し、期待と信頼に応えた選手たちを称えるミスター。

2013年もまた、ティトバルサ旋風が吹き荒れるであろうと予感させるに十分なデルビーでした。毎年苦労する傾向にある新年の初ゲームを、クリスマス休暇によるリズムの低下など微塵も感じさせない強さにて完勝したFCバルセロナ。しかも監督交代後は4試合無敗だったエスパニョール(ベルナベウでも引き分けた)に勝点ゲットの可能性を一切与えず、4-0でも物足りないほどの印象を残しての勝利ですから、すごいもんです。手術からわずか17日でベンチに戻ってきたティト・ビラノバへの、最高の復帰祝いであります。

 

独走態勢強化

セグンダ降格回避のために、なんとかしてカンプノウから1ポイント以上を持ち帰ろうとしたエスパニョールの希望を、バルサはわずか10数分で打ち砕きました。勝利を揺るぎないものとするための4点目を決めるのに要した時間は、たった28分。リスクを冒す必要のなかった後半にアクセルを緩めなければ、更なる悲劇がペリコを襲ったことでしょう。2度のオフサイド判定がなく、ペドロのハットトリック+マニータが完成していれば・・・!。もはや所属するカテゴリーが違うような、それほどのレベル差の感じられた試合でした。

この勝利によってバルサは、ドタバタとした試合の末にレアル・ソシエダをどうにか倒したモウマドリー(騒動の火は収まる気配なし)との勝点差16をキープし、マジョルカで躓いたアトレチコとの差は11へと拡大。独走態勢を固めるとともにペップチームが2010/11シーズンに記録したリーガ歴代最高記録(18試合17勝)にも並んじゃったりして、いやあなんだか勝ちすぎて申し訳ありませんね、というところです。

 

支えてくれた人たちへの感謝

12月20日に耳下腺の腫瘍摘出手術を受け、2012年最終試合となったバジャドリ戦を自宅から見守ったティト・ビラノバにとって、公式会見出席は12月16日以来のこととなります。久々に座った会見席で、ミスターがまず口にしたのは病気再発から彼を支えてくれた人々への感謝の言葉でした。

「友人、知人、そして面識はないけれどサポートのメッセージを送ってくれた人たちに感謝するよ。ベイダブロン病院(el Hospital del Vall d’Hebron)のすべての看護スタッフとドクターにもね。そしてクラブにも感謝をしている。彼らは私をものすごく助けてくれたんだ。私は自分がクラブから守られていると感じている。そしてこの場を借り、多くが友人であるチームスタッフと、選手たちにもありがとうと言いたい。このチームはこれまで、多くの辛い経験をしてきた。彼らのようなリアクションをするのは、決して簡単なことではないんだ」

そしてティトは今回の件が、長期的に見ればチームのプラスになるだろうと考えています。「これらはすべて、私たちが前進し、地に足を付けておく上で役に立っていくことと思う。何故なら私たちは、他の人たちとなんら変わらないからね。私に起こったことは、他の誰にだって起こりえることだ」

エスパニョール戦への評価に入る前に、ティトは報道陣へも感謝の気持ちを表しています。「私のプライバシーを尊重してくれたことに関して、メディアの皆さんにもありがとうと言いたい。私の病はこれで終わったわけではなく、これからも練習へと行けないことが何度かあるだろう。その時もまた、あなたたちメディアにはプライバシーを尊重してほしいんだ。自分が公けの立場にあることは承知しているけれど、病気はプライベートなことだからね。それ以外であれば、私のことは好きに報じてもらっていい」

 

向上し続けることを求め止まないチーム

完勝に終わったバルセロナダービーに関しては、ティト・ビラノバはこのようにコメントしています。「ゲーム序盤から、私たちはポジショニングが非常に良かった。芝生も速く、それによってワンタッチでのプレーが可能となっていた。後半はさほど良かったわけではなかったけれど、スコアは4-0だったからね。選手たちのモチベーションが特別だったかどうかは私には分からない。けれどもこの試合に勝つことの重要性は知っていたよ。これはレジェス・マゴスの日のデルビーだったからね。私が元気なところを見て、彼らが内心で喜んでくれていたこととは思う。けれども彼らの勝利へのモチベーションは、どの試合も変わることはないさ」

「スタジアムに足を運んだファンとそうでないファン、すべてのバルセロニスタにとって、良いレジェス・マゴスの贈り物となったね」

いつもと比べて、テクニカルエリアから指示を出す回数が少なかった件に関しては。「普通は立っている方が試合がよく見えて好きなんだけれど、今日はすべてが上手くいっていたし、修正すべき点は多くはなかったんだ」

そしてミスターは、チームの出来栄えについてこうも述べています。「自分たちが試合に勝てると、私はいつも信じているよ。けれども10日間の休暇後だっただけに、そうは信じられない人たちもいるものだ。選手たちが非常に良い状態で戻ってきたことを強調しておかなければならない。彼らはみな、体重を落としてきたほどだよ。彼らはトレーニング怠ることなく休日を過ごしてきたんだ」

「このチームの選手たちは、向上し続け、競い続けることへの強い情熱とそのキャパシティを持っている。ベンチスタートとなった選手でも先発となりうるし、彼らもまた並外れた意欲とともにピッチに立っているんだ」、「ペドロの貢献度の高さを私たちはよく解っている。彼がゴールを決めたことは、彼にとってもチームにとっても良いことだよ。彼が一時的にゴールから遠ざかることはあっても、最後はいつもネットを揺らしている」

【FCバルセロナ 4-0 エスパニョール マッチレポート】

 

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