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ティト「リーガはまだ決まっていない」

 

だってアトレチコはわずか3ポイント差だから。

良い週明けです。レアル・マドリーが土曜日にベティスに敗れ、FCバルセロナは日曜にレバンテに0-4で快勝。モウチームとの勝点差を11へときっちり拡大し、さらにはバルサ史上初の快挙となる”ピッチ全員カンテラーノ”も達成したことで、カタルーニャのスポーツ紙はとっても良い雰囲気となっている月曜日です。しかしながらティト・ビラノバはいつものように慎重な姿勢を崩すことなく、「リーガはまだ決まっていない」。そうなんですよね、アトレチコは3ポイント差でバルサを猛追中ですから。

 

カンテラーノ11人で11ポイント差

こういう日の、マドリー系メディアを巡るのは楽しいものです。MARCA紙は「アトレティとバルサが逃げていく・・・ロス・ブランコスとの差はそれぞれ8と11に」とヨヨヨな雰囲気を漂わせ、バルサをよりキライなAS紙は表紙ではアスルグラナにはできるだけ触れずにF-1のアロンソをフィーチャー。そしてこれら首都系の2紙はいずれも、モウリーニョに関するネガティブな話題を大きめに扱っています。好い風が吹いてきている感じなので、ここは一発、マドリーダービーでの大炎上に期待したいところです。今度こそやったれよ、アトレチコ。

ベルナベウ上空に暗雲が立ち込めてきた一方、カンプノウの空は清々しく晴れわたっています。厄介なシウター・デ・バレンシアを0-4で攻略しただけでなく、約60分間にわたって”ピッチ上全員カンテラーノ”を実現したティトチーム。カデッテB時代に無名でラ・マシアを去り、バレンシアで開花したジョルディ・アルバを胸を張って”我らのカンテラーノ!”というのは若干はばかられる気もしますが、首都系MARCAとASも「カンテラーノ11人」と書いていますので、堂々と誇って問題なしということで。月曜日の会見当番はそのジョルディなので、そのあたりの心境を語ってくれるでしょう。

 

試合後の監督コメント

ファンの期待どおりにマドリーとの勝点差を11へと広げたわけですから、シウター・デ・バレンシアでのティト・ビラノバの試合後の会見は、当然その11ポイント差が大きなテーマとなっています。どうやらマドリー系の記者たちからは、見出し用にティトの失言でも期待したのか、やたらと11ポイント差について訊ねられたそうなのですが、我らのミスターはそんなトラップには引っかかりません。「リーガがこれで決まった?ポイントはまだ75も残されているんだ。それにアトレチコとの勝点差は3つしかない。まだまだ先は長いよ」

「夏に私はポイント差については考えなかった。良いシーズン序盤にすることだけを考えていたんだ。アトレチコもまたすばらしいスタートダッシュを切っている。彼らはとても強く、そして堅いチームだね。昨年から彼らはスペクタクルなシーズンを送っていたよ」

そうしてティトは勝点差へのしつこい質問を終わらせるべく、4年前の出来事を引き合いに出しました。「私のこのチームでの最初の年、バルサはレアル・マドリーに一時12ポイントの差を付けた。それでもリーガを制するためには、ベルナベウへと勝ちに行かなければならなかったのを覚えてるよ。マドリーが追い上げてくると私は確信している」

ビラノバに対してはまた、勝点差が11となったことでモウリーニョが白組内部で問題を抱えるだろうか、という質問もなされているのですが、ティトは「部外者の私には知る由もないこと」とスルーし、「自分の問題ですでに手一杯」だと上手に返答。来週ベルナベウで行われるデルビーに関しても、「私たちはアスレチック戦に集中しなければならない。よその試合について考えたところで、私たちにはどうすることも出来ない」と、ごもっともなコメントで流しています。

またレバンテ戦については、前半と後半の違いは決定力だとの見解を示したミスターです。「ハーフタイム後は早い時間帯にゴールを決めたことで、全てが容易になった。前半も良いプレーをしていたけれど、ただゴールが不足していた」

そしてこの夜のヒーローとなったイニエスタについては。「私は彼にエストレーモをするように求めてはいない。彼には自由を与えているんだ。サイドでプレーをする時、彼は自分が張り付く必要のないこと、ベストの選択肢を選べばよいことを知っている。彼はゲームを非常によく読み、同じく流動的な選手であるセスクや、アルバとの連係もばっちりだった。イニエスタは快適にプレーしてると思うよ」

ちなみにピッチ上で”11人全員カンテラーノ”が完成したことについては、敢えてそうしたわけではないのだと説明しています。「アルベスが怪我をしたことでモントーヤを入れたけれど、前もって考えていたことではないんだ。さらにすばらしいのは、その11人のうちの7、8人がカタランである点だよ。私たちにとってとても誇らしいことだね」

 

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