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ティト「私たちはもう退屈じゃない」

 

選手たちの戦い諦めない姿勢を称えたビラノバ。

そういえば今から30年ほど前、高校野球で”逆転のPL”なんて言葉が流行していました。今シーズンのティトバルサもまさにそんな感じで、ビハインドをひっくり返して勝つ試合の多いことといったら。正直、そこまで毎回のスリリングは求めていないのですが、なんだかんだで楽しませてもらってはいます。今回”逆転のバルサ”がやってのけたのは、93分での聖アルバによる大型バス・セルティック撃破。あらゆる栄光を勝ち取った選手たちのこの勝利への執念は、本当にスゴイことです。

 

試合の総括

ひょっとするとあるいは、御大クライフや偉大なるペップに引けを取らないほどに”持ってる”監督かもしれないティト・ビラノバ。少なくとも彼に率いられたチームは勝利を決して諦めることなく、そしてその気持ちが、ここまでの上々の結果をもたらしています。セルティックをドラマチックに破った後の会見でティトはこの勝利をこう総括しています。

「私たちは試合の最後に得点をしたけれども、もっと早くに決めていて然るべきだったと思う。私たちはボールを支配し、そしてチャンスを手にしていたからね。セルティックはカウンターと空中戦が強力だった。ダビド(ビジャ)を入れたのは、彼がデランテロ・セントロとしてエリア内でプレーできるからだ。サイドはラテラルたちに使わせたんだ。彼らのカウンターが強力なのは知っていたから、そこに怖さはあったよ。スピードあるチームを相手に大きなスペースを空けると、1つのカウンターでピンチになるのは承知だった。バルサのデフェンサたちは、そういう状況でのプレーに慣れているんだ」

 

バルトラの先発起用

ついに、ついに出番を与えたマルク・バルトラについては、その起用理由をミスターはこう説明しています。「数日前、ピケがムリだと分かった時点でマルクをこの試合でプレーさせようと決めていた。彼はスピードがあり、そして空中戦にも強いからね。チームに貢献できる選手だというのは分かっていたよ。マルクについて多くの質問があるのは知ってるし、マルクがここ(トップチーム)にいるのは、そうするように私が決めたからだ。私たちにはセントラルを獲得することも出来たけれど、マルクがいるのだから節約すればいいと私はクラブに言ったよ。もしセントラルを補強していたら、彼はレンタルされていただろう」

 

またもやの逆転的

最近連発している逆転劇については、ティトは次のようにコメントしました。「好き好んでやっているわけではなく、もっと早い段階で勝っていて良かったと思う。ただ勝利にこだわらなければ、試合に勝つことはない。セルティックに2点目を入れられるリスクがあるのは分かっていて、それでも前に出たんだ・・・後半は少しばかりプレーに切れがなくなっていたけど、それも当然のことだ。先日は家に着いたのは朝の5時だったからね。愚痴を言いたくはないけど、それはもうある種の罰みたいなものだよ」

そして。「私たちは怪我人を抱え、多くの選手たちが必要以上にプレーすることを余儀なくされている。以前は私たちを退屈だという人たちがいたけれど、今の私たちはもう退屈じゃないね。私としては、選手たちの練習への取り組み方や、競い方を見ていればそれで満足なんだ。彼らはいつも笑顔でいる。私にはそれで十分。残りはみなさんのためのものだ」

 

幸運ではなく、不運な試合

ティトさんもペップに負けず、なかなかに印象的なことを言います。ミスターはまた、こんな試合ではドログバやジョレンテのような選手がいるんじゃないですか、と訊ねられ、こう答えました。「控えとなるために来てくれと選手を説得することは私にはできない。今は大きなデランテロがいなくとも、勝つためのチャンスは作れているんだ」

不在だったブスケツに関しては。「セルヒオのレベルの高さは誰もが知っている。おそらく彼は、世界最高の守備的セントロカンピスタだろう。彼は守備面とボール展開でとても良く対応してるよ。ブスケツがいない場合は、アレックス・ソングが良い代役だ。今回は自分の後ろに2人の選手がいて、きっとより快適だったことと思う。後半の彼は、チームをとてもよく助けていたよ」

残り数十秒での劇的な決勝ゴール。これが幸運な勝利だったかと訊ねられ、ティトはむしろ反対と答えています。「私たちがツイていたとは思わない。試合はもっと早くに勝っていて良かったんだ。けれども相手ポルテーロが良いセーブを見せ、私たちのシュートがポストに阻まれもした。引いて守っているチームに、最初のカウンターで先制されたしね。難しい試合だったけれども、今日に関して言えば、私たちは不運だったよ」

 

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