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マルティーノ「ハートと根性を見せた」

フットボル+熱き心で勝利した、と評価する監督。

チャンピオンズとコパを失い、リーガもかなり危うくなった一週間を受けての、欠場者続出のなかでのアスレチック・クラブ戦。いつものようにチャンスを外し続け、さらには先制を許したとあっては悪夢の結末もあったわけですが、今回のバルサは過去3試合とは一味違いました。闘志をむき出しにしてピッチを駆け、そして逆転勝利も手にしたのです。自力優勝がなくなる前にこういう試合をしておきなよとは思いますが、ずるずる公式戦4連敗を喫することなく土俵際で踏み止まったのは良し。まだ他力本願ながらも、リーガの希望は残りました。

自尊心、誇り、闘志

最近NHKのクローズアップ現代にて、“折れない心”を育てるためには自尊心が必要である、というのをやっていましたが、このアスレチック戦での逆転勝利のカギとしてミックスゾーンのアドリアーノが語り、メディアも指摘しているのがまさにそれでした。多くのものを失った3連敗で唯一ネットを揺らしたのがバルトラで、この夜もゴルカ・イライソスらアスレチック守備陣を相手にチャンスを外し続けたバルサの攻撃陣。それでも誇りを捨てずにゴールを目指し、監督曰く「ハートと根性」で逆転に成功したのは非常に良かったです。

攻撃のポイントとなったのはアレクシスとペドロによる両エストレーモ。彼らがいることでピッチは広く使われ、ボールを失った際にもプレッシングで貢献してくれる。それによって中央のレオ・メッシもまた活きてきますし、たくさん外したのは課題とはいえ、チャンスを次々に作り出すことが出来ました。残り4試合も是非、この面子でいってほしいところです。タタさん曰く、「相手次第」ですが。

コパ決勝後はあれやこれやと書かれていたレオ・メッシも、集中力を失っていませんでした。一部の選手には口笛を鳴らしていたカンプノウのスタンドも、レオとイニエスタには特に暖かくサポート。逆転弾となったフリーキックはそれはもう気迫だらけのゴラッソでしたし、球際の競い合いにもナニクソ根性が感じられました。ゴール数もこれで26となり、ピチーチ争いでクリスティアノ(28)、ジエゴ・コスタ(27)に肉薄。こちらも大逆転への期待が高まります。

強い気持ちでスコアをひっくり返した

さて、そんなアスレチック・ビルバオ戦を受けてのヘラルド・マルティーノ監督のコメントは次のようなものです。彼が強調したのは、難敵にリードをされてからの選手たちの姿勢でした。「前半終了後、(試合が)私たちのものではないなと考えたりもしたよ。あれだけゴールチャンスがありながら、1つも決まらないのは普通ではないからね。けれども選手たちはハートをもってスコアをひっくり返した。フットボルだけでなく、彼らはど根性と強いハートを示したんだ

そして、「フットボルのなかった勝利だとは思わない。バルセロナが良いプレーをすることなく勝つのはとても難しいことだからね」というミスターは、「グラナダ戦でも今日のようなことが出来ていたはずだったが、そうはいかなかった」とコメント。「得点機を13回作ったチームが勝つのは偶然ではないし、今日のようなパフォーマンスを続けていければ、負けるよりも勝つ可能性が高くなるだろう」と述べています。

言葉ではなくプレーで自分を守るのがメッシ

リーガ優勝争いに関しては、「他力本願である状況に変化はない」と言うマルティーノは、「こちらに出来るのは、残り全試合に勝って希望をつないでいくことだけ」と強調。前日の会見では“自分の仕事に満足していない”と語っていた彼ですが、この日の会見でもまた「リーガを獲ることで私の意見は変わらないだろう。いつも勝っているチームに私が入って勝たなくなった。それは自分の責任だと感じている」と改めて自らが力不足だったとの見解を示しています。

一方でレオ・メッシについて、指揮官はこう言いました。「相手チームがどのようにプレーしたかを見なければならない。ずっと前からバルセロナが抱えている問題の一つが、多くの選手がエリア周辺を固めてくるチームとの試合での、前線の難しさだ。私はメッシのプレー方法が先週と変わったとは思わない。彼と話す必要もなかったし、来週話すこともないだろう。彼は言葉ではなく、フットボルで自分を守る選手だ。彼はいつもこうしてピッチ上で答えを出す。今週の出来事は彼にとって少し辛いものだったから、ゴールが決まって私は嬉しいよ」

スタンドから指笛を鳴らされていたセスクに関しては、「それについての意見はない。彼はいつも身を捧げ、挑戦や失敗を怖れず、挑み続けている。勇敢な選手だ」とコメント。コパ決勝で控えとなったアレクシスとの関係については、「アレクシスが快く思わなかったのは間違いないけれど、大一番で外れた選手はみんなそうだよ。報じられていることは知らない。昨日の練習では私に冗談を言ってきたので、“今私たちは仲違いをしてるんだぞ”と返したよ」とのことです。

そして最後、このように結果を出した3人デランテロを大一番で用いなかった理由について、監督はこう説明しました。「ある特定の試合においては、このチームはデランテロ3人でプレーするのが適しているとは思わないんだ。ダイレクトな、行き来の激しい試合はバルサには向かない。もしシティやレアル・マドリーと再び試合をする必要があるなら、イニエスタをエストレーモで、セスクをインテリオールで起用するだろう」

FCバルセロナ 2-1 アスレチック・クラブのマッチレポートはこちらです】

 

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