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休み多く、怪我も多く

 

いっぱい休んだからといって、怪我が減るわけではない。

現在、プレシーズン真っ只中のFCバルセロナやその他のプリメーラのクラブたち。その目標の一つがシーズンを通して戦い抜けるだけのボディの土台作りとなるわけですが、このプレシーズンと怪我の因果関係というのが、一筋縄ではいきません。ムチャな夏を過ごしたのにタイトルに恵まれ、じっくり休んだのに怪我が多発・・・ということも決して珍しくはなく、MUNDO DEPORTIVO紙がその例として挙げているのが2011年の結果です。

 

長い休日、過酷な日程

2011年の夏、バルサ選手の大半はかつてないほどの休日を満喫しています。ムンディアルもユーロもなく、フリーだった欧州組の選手たち。スペイン代表たちはチャンピオンズ優勝直後の5月28日から夏休みに突入していて、練習再開は7月17日。つまりは48日ものバケーション期間に恵まれたことになります。

し・か・し!その後のスケジュールがハードでした。月末にはアメリカツアーが始まり、酷暑の中でワシントン、マイアミ、ダラスを転戦。遠征から戻ったかと思えば代表選手たちは各国連盟から招集され、重要度の低いFIFA試合が終わればいきなりマドリーとのスーペルコパ。ビラノバは目潰しを受けました。この間、ペップ・グアルディオラはしきりに「時間が足りない。準備が遅れている」と嘆いていたものです。

つまり長~い休みを満喫するよりも、そこを1週間程度早めに切り上げ、まずはバルセロナで充実の”ステージ”を行うのがより適した夏の過ごし方ということになります。その後のツアーはクラブ運営上不可欠だとしても、バルサとして痛かったのは準備不十分で臨まなければならなかった白組とのスーペルコパ決戦。ここでムリをしてしまったことが、後々のコンディション調整に影響したのではないでしょうか。

 

休みの量より、その後の準備

バルサはユーロ直後の2008/09シーズン、ムンディアル直後の2010/11シーズンにそれぞれドブレッテとトリプレッテを達成し、結果として成功のシーズンにしています。よって夏休みの多さは直接的にタイトルと関係はなく、プレシーズンに思うような土台作りをできた方が結果は良いと。むしろ休みは少ない方が良いんじゃないかと思えるのは昨夏はコパアメリカに参加したのに82ゴールを決めたメッシですが、彼は毎年コンスタントに結果を出しまくっているので、どちらであろうともやってくれるでしょう。

で、問題の今年ですが、今夏のバルサはいわゆるツアーは行わず、バルセロナでトレーニングをしながらぽつぽつと遠征を挿む方式を採っています。そのあたりは土台作りには追い風となるでしょうが、問題は昨年と同じく8月に控えていて(23日と29日)、変に体力を消耗しそうなマドリーとのスーペルコパ。お盆にはナゾの国際Aマッチもしっかりと入っています。ここらをティトチームには上手に乗り切ってほしいところですが、どうなりますことでしょうか。現在はシウター・エスポルティーバで順調にフィジカル鍛錬中なり。

 

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