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エンリケ「勝つと同時に、魅力的なチームにしたい」

過去に忠実でありながら、自分の色を出したいというミスター。

本来であれば、ウルグアイ人デランテロが華々しくお披露目されるはずであった16日(水)、カンプノウ内にある記者会見室におきまして、トップチーム監督のルイス・エンリケならびにスポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタによる記者会見が開かれました。テーマは2014/15プロジェクトの進捗状況や、監督のチーム構想について。ルーチョはここでも持ち前のキャラクターを示し、自分がチームを率いていくこと、魅力的で勝てるチームつくりを目指していくことなどを語っています。彼のプランが上手くはまれば、楽しいバルサになりそうな言葉たちでした。

リーダーは自発的に現れてくるもの

この会見でルイス・エンリケが最初に語ったのは、補強全般に関してでした。「選手の補強は長いプロセスを要するものなので、スーパーマーケットへといって商品を選び、自宅に持ち帰るようにはいかないさ。私たちは落ち着いているし、リラックスしている。交渉のチャンネルはたくさん開かれているんだ。私たちはこれからも働き続けていくよ。トレーニングはすでに始まっており、全体としては満足している」

チームのハングリー精神について訊ねられたミスターは、「新加入の選手たちがタイトルに飢えていて、既存の選手たちもまたハングリーさを保っているのはすばらしいことだよ。パズルのピースを全て合わせられるよう、トライしていきたい」とコメント。ロッカールームを率いるのは誰であるべきか?との質問には、こう見解を示しています。

リーダーは課されてなるものではないし、選ぶものでもない。そうではなくて、チーム内で自発的に現れてくるものなんだ。自分に関して言えば、私はリーダーだよ。私は自分のチームを率いているからね。選手たちの評価を得られるかは、また別のことだ。決めるのは彼ら。私たちもまた、彼らに気を配っていく」

目指すは複数の戦術を持ち、魅せて勝つチーム

ルイス・エンリケは一体どんなバルサを目指しているのか。彼による説明はこんな具合です。「私が望むのは、タイトルを勝ち取ってきた過去のバルサに忠実なチームだよ。複数の戦術的手段を持ち、試合の最初から勝利を求め、カサでもフエラでも同じようにプレーをし、戦術的に攻め、上手く守るチームだ。このチームの資源(リソース)と希望には、無限の可能性があると私は見ている。私たちが目指すのはタイトル獲得だけれど、それは魅力的なやり方でありたい。全メンバーが揃っていないこの数日間は少し奇妙な感じがするけれど、フィリアル(B)の選手たちを知るためにも活用しているところだ」

ペップ以降、バルサのシステムといえばほぼ4-3-3でした。「私たちは異なる戦術、異なるデザインを用いていくだろう。けれどもクラブのエッセンスには忠実でありながら、だ。相手チームに厄介だなと思わせたり、驚かせたりするのは、選手たちにとって面白いことだと思うんだ。それが普通のことになるだろう。手持ちの資源を全て活用し、先を読めないチームにしていきたい

スアレスだけでなく、全員の力が必要

ルイス・スアレスの加入により、メッシ・ネイマール・スアレスの南米トリデンテが編成されますが、これを機能させるのはなかなか難しそうです。「私としては彼の加入を喜んでるよ。監督というものは、最高の選手を多く与えられるほどに嬉しいものだからね。このクラブと契約するにあたって、ここの大きさや選手たちのクオリティは知っていた。だから私はこのトリデンテを嬉しく思うけれど、ペドロやラファといった選手たちも忘れてはいけないんだ。チームがいっそう強くなるためには、他の選手たちの力が必要になる。全員を戦力としていくだろう

ちなみにウルグアイ人デランテロの状況につきましては、「意見は人それぞれだし、私からのコメントは差し控える」とのこと。彼がFIFAから4ヶ月間フットボルに関わる活動を禁じられている件については、「最初から分かっていたことなので、私のプランに変更はない。最初から起用できるのが理想だけれどね。TASの判決を待っているところだけれど、(なんであれ)悲劇にはならないだろう。チームには他の選手たちが多くいると考えるべきだ。シーズンは長く、全員にチャンスはある」と、なるようになるさ、的な感じです。

チャビとアルベス

クレが朗報を待ち続けているセントラルの補強に関しては、「探しているところだ。ごにょごにょごにょ」と、努力をしていることは認めながらも具体的なことは明かさなかったルイス・エンリケ(そりゃそうだ)。では、退団濃厚とされるチャビ・エルナンデスはどうなのかと言いますと、ミスターの説明はこうでした。

「Si、これは今もまだオープンなテーマだね。彼とは話しをしたよ。彼には契約が残っていて、こちらは彼の決断を待っているところだ。それに関しては何の問題もなよ。彼はバルサを代表する選手であり、私が大好きな選手だ」

話し合いのためにバルセロナに来ているダニ・アルベスについても状況は同じで、「彼にはクラブとの契約が残されているし、高いクオリティを持った選手が多くいることは私にとって嬉しいことだ。自らのプレーによって、アルベスは自分の将来について話す権利を勝ち取っている。彼の希望を知り、こちらの望みを伝えるために彼と話し合うよ。決めるのは彼だけれど、私は彼を戦力だと考えている」と監督は述べています。

カンテラーノとポルテーロ

昨シーズンはさっぱりだったカンテラーノたちの起用には、今季は期待できそうです。「彼らを戦力に数えていくだけでなく、私は彼らに期待しているし、彼らを使いたいと願っているんだ。トップチームへの扉は開いているので、持ち前の資質と野心で貢献してほしい。彼らはとても良い感じでトレーニングを行っているよ。フィリアルの選手たちを使うことが、今でもバルサのポイントの1つであり続けていると私は思う。私にとってそれは喜ばしいニュースだ」

そういうルーチョなので、3ポルテーロたちの競争についてもこういう具合です。「今もしリーガ開幕のオーダーを組む必要があるなら、正ポルテーロはマシップなんだ。理由は彼が私が知っていて、仕事をしたことのある唯一のポルテーロだから。テル・ステーゲンやブラボに関する議論があるのは知っているし、これから見ていくよ。私は急いでないからね。彼らがチームに何を与えられるのか、私は見て分からないといけない。これからだよ。私としては、このクラスのポルテーロが3人いるのはとても良いことさ」

そして。「クラウディオ・ブラボの実力に疑問はないよ。彼は空中戦に強く、足元でのプレーが上手で、プレーへの参加も申し分ない。それはテル・ステーゲンも同じだ。バルサのポルテーロは難しい。けれども彼らは準備を整えているし、私たちは安心している。クラウディオは経験と安定感をもたらし、他の2人は才能に加えて、若さと将来性のあるポルテーロたちだ」

メッシは今も世界最高

ムンディアル決勝戦(と全般)のパフォーマンスにより、レオ・メッシの心身の状態はクレの心配のタネとなっています。「彼が回復すべきだ、という感覚は私にはなくてね。私にとってはレオは今でも世界最高の選手だし、多くの人にとってもそうだと思う。いろんな意見があるだろうけれど、昨シーズンやブラジルでのムンディアルでのプレーを見た後、私は彼が今もベストであり続けていることに一切の疑問は抱いていないんだ。彼が1シーズンで60ゴール以上をあげたとき、私たちはそれが普通だと考えてしまうけれど、全然普通じゃないからね。彼から最高の成果を引き出すことが私の仕事だ

ブラジルで絶賛されたのはカピタンマークを巻いていたレオよりむしろ、精神的支柱としてアルゼンチンを支え鼓舞して体を張っていたハビエル・マスチェラーノでした。「彼は私たちに多くの面においてたくさんの可能性を提供してくれる選手で、そういう選手がいることを私は嬉しく思う。彼がどこでプレーするのかは、チームの必要性が決定していくだろう

 

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