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クアドラードとアルベス

今週、動きがありそうな2つの案件。

先週土曜日にプレシーズン2つめとなる親善試合(対ニース)を終え、少しずつながらも姿を現しつつある2014/15シーズンのルーチョバルサ。4-3-3をベースとしながらも、戦術引き出しを多く持ちたいとする監督は3-2-2の導入を目指していると言われていて、そのために求められるのが右サイドを縦横無尽に駆け回れる選手、ファン・ギジェルモ・クアドラードです。ここまでは両クラブの綱引き(交渉)がこう着状態となっていましたが、選手がバケーションから戻ってくる今週は、なんらかの動きも期待されます。一方でバルサではエンリケとアルベスによる面談があり、こちらもまた今後の補強活動に影響を及ぼす案件です。

カリレーロとして期待

FCバルセロナが今、全力を挙げて獲得に動いている(とされる)選手、それはフィオレンティーナ所属のコロンビア代表ファン・ギジェルモ・クアドラードです。彼の名前を検索すると、世の東西を問わず“ウイング”、もしくは“ミッドフィールダー”として紹介されていることが大半のクアドラードですが、バルサの見解では彼は“ラテラル”もしくは“カリレーロ”。彼のポリバレント性をとにかく高く評価しているルイス・エンリケは、ひっきりなしの前後運動をやり抜けるパワフルでなんでもこいの“ジョーカー”としての役割を、クアドラードに期待しているようです。かっこ良く言えば、右サイドの支配者ですか。

そういえば十数年前の第2次バンガール時代(2002/03)、現マンチェスター・ユナイテッド監督はガイスカ・メンディエタをこのカリレーロとして起用し、激しく上下動をさせていました。その結果、不幸にもメンディエタは消耗し(あるいは潰れ)、このプランも機能しなくなってしまうわけですが、クアドラードならあと数年はフル稼働しても大丈夫との判断でしょう。ちなみにカンプノウに白いハンカチの花が咲いたこの失敗のシーズン、ひたすらに走ってチームを支えていたのがルイス・エンリケでした。

ユナイテッドからの高給オファー

現在、ファン・クアドラードを巡ってはマンチェスター・ユナイテッドとの交渉合戦だと言われています。SPORT紙が伝えるところによりますと、赤い悪魔は高額な年俸オファーによってコロンビアーノを誘惑中。そして選手と代理人はバルサにもそれに並ぶような条件を出してくれまいかとお願いしているとのことで、スビサレッタたちは早急に決断を下さねばならないだろう、としています。この話がウソかホントかは知りませんが、給料が低くてもバルサを選んでほしいところごにょごにょごにょ。。

一方でフィオレンティーナとしましては、一時は契約延長を試みているとの話もあった彼らでしたが、クアドラードをあと1年引き留めておくのは非常に困難とのことで、放出を受け入れているようです。よってビオラはマルキーニョスに関するPSGとは異なり、交渉の席についてくれる見込み。その代わりに大きな金額を引き出そうと全力を出してくるのは当然ですから、バルサフロントがどれだけ値切りに成功するか、となります(=期待薄。ただ、数日前にあちらのスポーツディレクターさんが言っていたような5,000万ユーロはフィオレンティーナは望んでいないとSPORT紙)。

今のところ、マンチェスター・ユナイテッドからフィオレンティーナへのオファー額は3,500万ユーロだそうです。対するバルサは同じく3,500万ユーロながら、タイトル獲得などによる出来高払いが付いているらしく。しかしながら選手年俸ではレッドデビルズの方が好条件で、かつアレッサンドロ・ルッチ代理人が受け取る額も多くなっているゆえ、バルサも似た条件にしてくれるなら、必要とあらばこちらからも協力しましょう、ということみたいです。

MUNDO DEPORTIVO紙の内容は少し異なっていて、バルセロナは移籍金を増額することでの獲得努力をする準備はあるけれど、年俸はあまり大きくしたくない考えとしています。

今週、進展があるか

バルサのムンディアリスタ南米組は今日5日(火)にチームへと合流しますが、クアドラードもどうやら昨日フィオレのトレーニングに加わり、そして明日6日、クラブと話をする予定のようです。ここでお互いの希望が出し合われ、ある程度の道筋は決まることでしょう。ルイス・エンリケが熱望する(とされる)クアドラードがカンプノウへとやってきそうか、その場合はどの程度の費用が必要になりそうか、それとも別の選択肢を探さなければならないのか。今週中に動きがありそうです。

ダニ・アルベスもエンリケと面談

ただその前に、解決しておかなければならないのは、ルイス・エンリケとの話し合いによるダニ・アルベスの去就です。メディアの基本的報道では、2015年で契約の満了するアルベスには、バルサは移籍を薦めていく考え(MUNDO DEPORTIVO紙は出場数によって延長するオプション有としている)で、アルベスは残留希望といわれます。ルーチョが彼を戦力にカウントしているか否かはニュースによって違っていますが、ダニの去就にかかわらずクアドラードを獲得するとしていた以前とは異なり、もしブラジル人ラテラルが残留を選ぶのであればセントラル獲得に集中する、というふうに変化しているのはSPORTもMDも共通しています。いずれにせよ退団の強制はなく、監督の話を聞き、決断するのはアルベスとされます。

(※契約を解除し、自由移籍とすることで年俸分を節約する考えはない模様)

ということで、スビたちにとってのサイアクのパターンはダニ・アルベスが退団となった上で、マンチェスターさんにクアドラードを持っていかれること、なんですが、、クアドラードを“ラテラル”として獲得することには正直不安が大きいので、成功することを心より強く願えない微妙なこのオペレーション。バルサでもう一度ベストを示すことへの情熱に燃えるダニがルーチョをアッと言わせ、モントーヤと切磋琢磨しながら活躍、来年夏に“ラテラル”を獲得する、のがベターですかね・・・?

 

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