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デニス・スアレスに注目

将来のイニエスタとして期待されていると。

FCバルセロナがFIFAの補強禁止処分に揺れた2014年夏、議論のテーマとなったオペレーションがありました。昨季バルサBの中心として活躍したデニス・スアレスがセビージャへと2年レンタルされた一件です。2013年夏にマンチェスター・シティからバルサBに加入したセントロカンピスタは、契約により、今夏からはトップチームに上がることになっていました。となるとフロントは彼をチームに残すのか、出場機会を与えるためにレンタルするのかを決めなければならない。結果、バルサはデニス・スアレスをウナイ・エメリの求めるセビージャへと貸し出したのですが、問題は彼が将来バルサへと戻ってくるのか、であります。

セビージャで早々に成果

まずはフィリアル(Bチーム)に加入させてバルサのシステムに適応させ、後にトップチームの戦力にする。アンドニ・スビサレッタ率いる強化部門はしばしば、この手法を用います。それが上手くいった例はまだ存在しませんが、ついに成功例となるかもしれないのが、このデニス・スアレス。彼の扱いを巡ってはこの夏、ルイス・エンリケの下でトップチームに馴染ませていくべきだとの意見と、セビージャへ貸し出して成長を続けさせるべきだとの意見に分かれていたそうです。最終的にはアンダルシアへ送り出す案で決着しましたが、フロント内で共通しているのは、彼はバルサのコントロール下に置き続け、その成長具合には常に注目すべしとの考えです(SPORT)。

デニス・スアレスのセビージャ生活は非常に順調に進んでいます。SPORT紙曰く、彼はウナイ・エメリによって完全なる動きの自由を与えられ、期待を上回る結果を出しているとのこと。LFPによって9月の月間ベストイレブンに選出されたことが、その好調さを示しています。となると登場してくるのが、デニスをいつバルサに呼び戻すのかの議論です。

買い取りオプション

2014/15シーズンはまだ始まったところで、来季のことを言うとと鬼が笑いそうです。しかしながら、レンタル中の選手たちに関する報告書を分析している強化部門は、デニス・スアレスに特に注視し、彼の将来について考えを巡らせているらしく。もしこの感じでデニスが成長していくのであれば、バルサはセビージャと今季中にも彼を呼び戻すための交渉を開始していく準備もあるそうで、それだけセントロカンピスタの伸びがスビたちの予想を上回っているということでしょう。

バルサとセビージャによるデニス・スアレスのレンタル契約は2年間となっています。この期間中バルセロナは一方的にレンタルの終了を決められず、セビージャには最初のシーズン終了後に、買取オプションを行使するかどうか決める権利が認められている。セビージャは600万ユーロで買い取りオプションを発動でき、対するバルサは900万ユーロでそれを阻止(再買取り)することができます。これがFIFAの禁じる補強に該当するかどうかですが、SPORT紙の見解では、バルサとセビージャは良好な関係にあるので、問題が生じないように手続きを上手くやり繰りできるだろうとのことです。

ドンも三十路に入り

カンテラーノたちはよく、“○○○の後継者”というラベルを付けて語られます。大抵の場合はそんな後継者は見付からず、その選手流のスタイルが新たにチーム内で確立されていくわけですが、このデニス・スアレスの場合は将来的に期待されているのがアンドレス・イニエスタの後任としての役割だそうです。ボールを扱う技術の高さ、キレのあるドリブル、アシスト力、シュート能力、ポリバレント性などなど、どこをとっても逸材と評される若きセントロカンピスタ(20歳)。さらには容姿端麗でスター性も抜群でして、こちらではすでにドンに・・・(以下省略^^;)。一方で課題はインテリオール時の守備だとされます。

若手だと思っていたイニエスタも、早いもので今年三十路に入りました。攻撃的インテリオールの世代交代はそろそろ始めておくべきですし、活躍を見せているデニス・スアレスへの注目度はこれからどんどんと上がっていくでしょう。FIFA処分に変化がなければ来年冬まで補強ができないバルサですから、この2シーズンはカンテラーノたちの伸びとレンタル選手の呼び戻しがカギを握ります。ルイス・エンリケのデニスへの評価は気になるところですが、このSPORT紙の記事のとおりに強化部門が彼を未来のイニエスタだと考えていているなら嬉しい。エメリに守備を鍛えられて、かつバルサ風味を失うことなく上手く成長してくれますように!

 

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