ルーチョ 「今季最悪の試合」

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アルメリアを止める方法を知らなかったと不出来を認めた監督。

リーガでの連敗を2で終わらせ、中2日でのフエラ連戦を2連勝で終えた。それが好いニュースなのは間違いないのですが、それによって傷ついたチームのイメージと信頼が回復したかといえば、また別の話です。今回のアルメリア戦は特に前半は無かったことにしたくらいの残念な出来栄えで、良かったのは結果とルイス・スアレスの好パフォーマンスくらい。ゴールこそお預けになったものの、ウルグアイ人デランテロのプレーは寂しかったチームの攻撃に幾つもの解決策をもたらし、貴重な逆転勝利も彼の2ゴールアシストあってのものでした。もう1つ希望を託すなら、この試合のダメさをエンリケ監督自身が認めている点でしょうか。

スアレスに救われたチームエンリケ

どんな監督にも、???となるような先発イレブン選びはあるものですが、このアルメリア戦でのメンバーもなかなかのものでした。1週間前のセルタ戦で酷評された“ゲームを組み立てられない中盤”ラキティッチとラフィーニャの“ドブレR”が早くも再起用され、前線ではネイマールとスアレスの両方がベンチスタート。ダニ・アルベス、モントーヤ、ドグラスと3人の本職がいる右ラテラルにはアドリアーノが入りました。それでも機能すれば「さすが」となるのですが、今季最悪の前半となっては監督への信頼は大いに揺らぎます。

前半はアルメリアのプラン通りに進み、1-0でハーフタイムへ。そのまま3連敗となっていれば、嵐のFIFAウイークが待っていたところでしたが、幸いだったのは“9番”で起用されたルイス・スアレスが期待に応える活躍でチームを救ったことです。エリア内でスアレスがボールを受ければ、何かが起こりそうだと感じさせるのがすばらしい。バルサにはいなかった、ゴールを背にして仕事ができる万能デランテロです。チームが得点を上げた時、それが自分のゴールでなくとも本当に嬉しそうにしているのも好感が持てます。

プレー内容ではなく、野心と意欲で勝った試合

1-2で白星を手にしたとはいえ、このアルメリア戦が改めて明らかにしたのはチームの抱える課題の多さです。監督就任当初から、バルサ哲学を継続させていくことを強調しているルイス・エンリケですが、その道筋が見えない。序盤に行っていたメッシの位置を少し下げ、2人のデランテロたちをエリア近くに置くフォーメーションも最近では見られず、迷走している感じ。チャビがいなければ中盤はないようなもので、ブスケツも身体に問題を抱えているらしい。ポゼッションをしたいなら、何故トニ・クロースを獲得しなかった?セスクではなくラキティッチである意味は?まあいろいろとモヤモヤするこの11月です。

そのなかで一筋の光明にしたいのが、ルイス・エンリケが今回の前半の酷さを認めている点です。試合終了後、ロス・フエゴス・デル・メディテラネオの会見室に現れたミスターは、次のように試合をまとめています。「私たちのワーストゲーム。これまで行ったなかで最もダメな試合だったよ。結果とゴール前での効率は良かったが、それによって私たちのダメさが覆い隠されるわけではない。逆転に成功したのはプレーが良かったからよりも、野心と意欲、姿勢によるものだ

前半のダメさに関する、バルサ監督の見解はこうです。「ゲームの序盤、私たちはアルメリアを阻止する方法を分かっていなかった。彼らは後方で守り、カウンターを狙っていた。そして何度かボールを前線へと送る中で、1点を先取した。それは私たちのプレー状態と精神状態(の悪さ)を際立たせていた。私たちはなにも隠しはしないし、言い訳もしないよ。不正確なプレーを繰り返し、スムーズにプレーを組み立てられず、アルメリアのプレーも良かったことで私たちは苦しんだんだ」

そしてルーチョは「シーズンで成功を得るためには、こういう悪い試合で勝つことが重要」だと強調し、今のチームは何点か?の質問には「私たちがどのあたりにいるのかを正確に言い表す点数はない。評価はとても難しい」と回答。「私たちは絶え間なく改善していく。目標は私たちのフットボルを取り戻すことだ」としているのですが、このところのプレーからはどうしても悲観的になってしまいます。物事を好転させるには、気迫で勝つのも大事。なの今後に期待したいけれども不安も大きく、落ち着きません。

メッシ、生みの苦しみ

ルイス・エンリケはアルメリア戦の前日会見で“ブスケツとマスチェラーノのドブレピボーテはないのか?”と訊ねられ、「原則として、ドブレピボーテ・システムは使わない。一度もしたことがないしね。バルサのシステムはウノピボーテなんだ。ブシはインテリオールもこなせるし、彼らは併用できるだろうけれど、ドブレピボーテはない」との見解を示しています。たしかにバルサといえば一人ピボーテが主流ですが、エンリケの現役時はペップ&コクーもありましたし、対戦相手や状況によってはウノにこだわらなくてもいいのでは、とも思い。月末にはセビージャ、バレンシアとの上位対決が待っていますし、正直弱気の虫が顔を出しそうです。

あとはレオ・メッシ。マドリー戦を前に、リーガでの通算得点をテルモ・サーラの記録まであと1つに迫る250ゴールにしたところまでは順調でしたが、そこからはリーガでは3試合連続で得点なし。チャンピオンズでは割りとあっさりとラウールの歴代最高記録(71ゴール)に並んだところからすると、リーガの伝説の壁は、思いのほか意識しちゃうのでしょう。ゲーム序盤、ペドロがフリーなのに強引に撃ちにいったところからそう想像します。あとはあの世のサーラさんが、ちょっぴり試練を与えているか。前節セルタ戦でシュートが2度枠を叩き、このアルメリア戦でも2度ですから、そんなファンタジーもありますよね。

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