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医療部の勧めをスルーした(?)スビ

ベルマーレン獲得時、医療部は手術を勧めていたという。

夏に2014/15シーズンの新加入選手としてプレゼンテーションされながら、11月中旬になっても公式戦に1分も出場できていないのが、ベルギー人セントラルのトーマス・ベルマーレンです。彼のコンディションを巡っては、クラブ側からの明確な説明がないためにナゾだらけの状態が続いており、“ベルマーレン”と見出しが付いている記事にほとんど良い内容がないのが現状です。一番辛いのが彼自身であることは間違いなく、ドクターやフィジオたちが全力で回復にあたっていることにも疑いはないのですが、唯一疑いの目を向けてしまうのがスポーツディレクターのスビサレッタさんです。

手術をしてからの獲得を勧告

トーマス・ベルマーレンのバルサ入団時の裏エピソードとして昨日12日、TV3の番組内でジョルディ・グラウ記者が明かしたのは、FCバルセロナのチーム強化責任者アンドニ・スビサレッタがベルマーレン獲得時、医療サービス部の勧めに耳を傾けなかったという話です。

ムンディアルにて太ももを痛めていたベルマーレンがメディカルチェックを普通にクリアしたことに、おやそうなの、と思った人も少なからずいたでしょう。おそらくは怪我の具合がさほど悪いわけじゃなく、すぐに回復すると確信しての検査合格だろうと思ったのですが、実際はここである出来事があったみたいです。

グラウ記者の説明によりますと、バルサの医療部はベルマーレンに対し、通常よりも念入りな検査を行っています。健康体の選手であれば、朝に始めた検査が昼過ぎには終わるところを、彼の場合はほぼ一日がかり。そしてその徹底した検査の結果、ドクターたちはアンドニ・スビサレッタとクラブの強化担当部に対し、この選手のフィジカルには信頼がもてないので、契約前に手術を受けるのがベストだと助言したのだそうです。

しかしご存知のとおり、セントラルの補強を急いでいたスポーツディレクターは、獲得はするし手術も行わないと決断。晴れてベルマーレンはバルサの背番号23を与えられ、保存療法を進めました。

「彼のフィジカルに疑問は一切ない」

さて、アンドニ・スビサレッタはトーマス・ベルマーレンの入団プレゼンテーションの席でなんと語っていたのか。MUNDO DEPORTIVO紙8月10日の記事を見ますと、ディレクターはこのように述べています。「彼は怪我から回復し次第、即戦力となる選手だと思っている」、「ベルマーレンのフィジカルに我々は一切の疑問を抱いていない。一丸となって、彼がムンディアルで負った怪我の回復に努めていくよ。我々には世界トップクラスの物理療法士チームがある」

しかしベルマーレンの太ももの回復はスポーツディレクターが期待したようには進まず、これまでのところはバルサBとの練習試合(9月26日)に60分出場したに止まっていいる、、という悲しい状況です。で、クラブからは毎日の決まり文句として、“ベルマーレンは個別メニューをこなした”との一文が発表となるだけ。監督に訊ねても、「いつも言っているとおり」などとはぐらかされるばかり。

12月3日のコパ・ウエスカ戦に出場する?

トーマス・ベルマーレンを巡っては、12月3日の国王杯ウエスカ戦に出場するんじゃないか、との憶測もあります。そう伝えているのは11月12日のMD紙。セントラルは今、リカルド・プルーナ医師とフィジカルトレーナー長のファンホ・ブラウと共に懸命に調整をしていて、ウエスカとの試合に照準を合わせているらしく。ルイス・エンリケからは一切無理をする必要はないからじっくり治すようにとの指示が出ていて、慎重に慎重に回復をしている、というのがMD紙の見解です。

一方で手術説を押しているのはライバルのSPORT紙です。こちらはウエスカ戦の出場に懐疑的で、来週に選手と医療サービス部、監督らが集まって今後の治療方針を決めると報道。選手はさらに4ヶ月をリハビリに要する手術には乗り気ではなく、それ以外でやれることをやり尽くしたいと考えているそうです。手術台に乗るのは、それが違和感を消すための唯一の方法であると確認してからにしたいと。とすると、スビが入団時に保存療法を選んだのはベルマーレンの希望に沿った、のかもしれません。

いずれにせよ、これだけコンディションがナゾに包まれているというか、クラブから説明のない選手というのも珍しい。果たしてどのような真実が隠されているのか、気になるところであります。

 

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