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右ラテラルは誰になる?

アドリアーノが最有力候補。

FCバルセロナはこの水曜日、2014年最後の大一番をプレーします。要塞カンプノウへとパリ・サンジェルマンを迎えての、チャンピオンズF組1位 決定戦です。ルイス・エンリケはきっと、日曜日のエスパニョール戦に微修正を加えた先発メンバーでこの対決に挑むでしょう。現在チームの抱える怪我人はベ ルマーレンですから、誰を選ぶかはルーチョ次第。しかし一つのポジションでのみ重要な欠場者を余儀なくされていまして、APOEL戦で累積警告のスタンプ カードが一杯となってしまったダニ・アルベスの代役をどの選手に任せるかが、先発イレブンにおける大きな関心事です。

スピードがあり、攻撃できてミドルシュートもある

今季のチャンピオンズ5試合全てに先発してきたブラジル人ラテラルの穴をルイス・エンリケはどう埋めるのか。シーズン開幕前は、そういう場合の代役はマルティン・モントーヤで疑問はありませんでした。しかし、どういう理由によってかモンティは監督にひたすら“干されて”いますし(代理人は冬での退団を明言)、PSGという強力なチームを相手に適応不十分のドグラスを使うとも考えられない。となると、アルメリア戦(リーガ第11節)でも右ラテラルとして先発したアドリアーノが最も可能性の高いオプションです。

アドリアーノは大一番での経験も豊富で、ド派手な活躍はそう見られない代わりに、散々だったこともありません。ジョルディ・アルバの代役でも、ダニ・アルベスの代役でも、いつも平均点以上の働きを見せてくれるのがアドリアーノの良いところ。ペップ、ティト、タタ、ルーチョと監督が変わろうとも、彼はいつも信頼を勝ち取ってチームに残り続けています。スピードと攻撃参加のスムーズさ、ミドルシュートもアドリアーノの長所です。PSGは今季チャンピオンズで無敗で、引き分け上等ゆえに堅守+速攻で来るはず。その点でもアドリアーノは有効でしょう。

一方で、マルク・バルトラにも可能性はある、と見る向きもあります。このところはセントラルで出番の少ないバルトラの右サイド起用がちらほらと話題となっていまして、彼本人やルイス・エンリケに対しては直接質問もなされています。それに対し、マルク本人は「エンリケの率いたバルサBでは右ラテラルをやっていたし、好きなポジションだよ」と回答。ルーチョもまた、テクニコ内で検討したことがある起用法だと漏らしています。ペップによってトップデビューしたのも、右ラテラルでした。彼が右ラテラルになる長所は身長(183cm)。その反面、スピードではアドリに引けをとります。

リーガの他の試合ならともかく、このPSG戦でいきなりそのような“奇策”を試してくるとは考えにくいので、ここはやはり順当にアドリアーノじゃないでしょうか。

インテリオールはイニエスタ、ラキティッチか

中盤に関しましては、イニエスタの先発復帰が濃厚であると感じます。1週間前の国王杯ウエスカ戦で怪我から復帰し、いきなりフル出場。日曜日のエスパニョール戦ではラキティッチと交代で65分にピッチに入っていて、プレー内容もまずまずでした。PSG戦で先発するための準備を整えるという起用法です。

日曜日にイニエスタと途中交代したのがイバン・ラキティッチだった理由は、おそらく彼を水曜日でも先発させるため。ルイス・エンリケが開幕当初多く使い、パリでも先発したラキティッチ&イニエスタのインテリオールを、このグループF首位決戦でも用いてくると予想します。となるとデルビーでフル出場したチャビ・エルナンデスはベンチスタートとなって、試合のリズムを変えるためのカードとして使われるんじゃないでしょうか。

ピボーテはセルヒオ・ブスケツでいくでしょうが、最近非常にキレているハビエル・マスチェラーノをどのように使ってくるのかも気になるところであります。

 

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