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ルーチョはデニス希望

チャビが抜けるインテリオールの穴埋めに呼び戻したい。

FIFAの不公平な制裁によって補強(選手の新規登録)を2016年1月まで禁止されているFCバルセロナにとって、チームに戦力を加える数少ない手段となるのがレンタル中の選手の呼び戻しです。具体的にその名を挙げれば、セビージャに貸し出し中のセントロカンピスタ、デニス・スアレス(21)。カピタンのチャビ・エルナンデスが抜けた穴を、将来的にはポール・ポグバなりギュンドガンなりベラッティの獲得で埋めるとして、この夏はデニスを呼び戻すことによってカバーしたい。成長してアピールしてくれたら最高。作戦達成の関門は、セビージャさんに2年間となっている期間の短縮に合意してもらうことです。

ハリロビッチとのトレード?

チャビ師匠がカタールへと旅立ったことで、ルーチョバルサに残されたインテリオールはアンドレス・イニエスタ、イバン・ラキティッチ、ラフィーニャの3人となりました。セルジ・ロベルトは元々このポジションの選手ですが、ルイス・エンリケはどうやら彼をピボーテとして考えているし、そこで適正を示している。セルヒオ・ブスケツを状況に応じて使う案もあるとはいえ、現時点ではそれはオプションのひとつに過ぎません。バルサBに活きのいい若手が台頭していれば問題ないのですが、残念ながら該当者はいない。そこでルイス・エンリケがクラブに求めているというのが、デニス・スアレスのこの夏でのバルサ復帰です(MD紙)。

このミスターの希望を叶えるために問題となるのが、2014年夏にデニスを貸し出す際、FCバルセロナとセビージャが期間2年間(~2016年6月末)で契約を交わしている点です。なのでデニス・スアレスを呼び戻すにはセビージャさんに納得してもらわねばならず、一方的に契約の途中解除を求めるのですから、なんらかの“見返り”が必要となりましょう。そこで“代価”として浮上してくるのが、セグンダBに降格したバルサBのアレン・ハリロビッチ。ラキティッチの舎弟くんはセグンダBでのプレーを望んでおらず、もし“兄貴”が名を上げたセビージャに行くかと訊ねられれば、喜んで荷物の準備を始めると思われます。なんたってヨーロッパリーグの王者で、来季はチャンピオンズにも出場するクラブですから。

(※バルサとセビージャの契約では、2年間が終了した時点でセビージャはデニスを600万ユーロで買い取ることができ、バルセロナははさらに900万ユーロで買戻せるオプションがある)

デニス・スアレス自身は、バルサへと戻ることになんの問題もないようです。よって、あとはセビージャのモンチSDとウナイ・エメリ監督がデニスとハリロビッチの“交換”で良しとすれば、オペレーションは動く。ルイス・エンリケはデニス・スアレスがプレシーズンの始まる7月13日からチームにいることを望んでいるようなので、それを叶えるならば、18日にある会長選挙を待たず、運営委員会がなんとかしなければなりません。どうなりますのでしょうか。

7月1日から登録可能

FIFA制裁によって夏の選手登録を禁じられているバルセロナですが、デニス・スアレスの場合はその禁止対象には当たらない、とMD紙は言います。その理由は、彼がセビージャへとレンタルされた日付が2014年6月16日であるから。バルサが未成年選手の入団・登録を巡ってFIFAに突如補強禁止を命じられたのが8月20日のことであり、それ以前に貸し出された選手は2016年1月1日まで待たずとも、7月1日から出場登録が可能だというのが同紙の説明です。不遡及の原則ってやつですかね。

デニス・スアレスは1994年1月6日生まれの21歳で、スペインのユース代表で活躍、将来を期待される若手の一人となりました。2011年に地元セルタからマンチェスター・シティへと移籍し(120万ユーロ)、2013年に150万ユーロ(+出来高)でバルサへと入団。バルサBでは偽9番、インテリオール、エストレーモでプレーし、エウセビオチームのセグンダ3位フィニッシュに貢献しています。攻撃的なポジションを複数こなせるこのユーティリティ性をルイス・エンリケは高く評価しているとか。武器はドリブル、シュート。パスにも定評あるようです。

 

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