マドリー戦まであと1日：クラシコぷち情報

土曜日に行われるクラシコ関連のニュースを幾つか。

今シーズン最初のエル･クラシコまで、いよいよあと1日少々となりました。バルセロナ方面のニュースとしては、代表チームでの務めを終えて南米組が戻り、54日ぶりにトリデンテが並ぶ映像が配信されたことが一番の話題。マドリー方面ではベンゼマ被告が出場するとかしないとか、ベイルの調子が好いとか、そのあたりがメインのようです。ラファ･ベニテスさんがメッシ対策のレシピを用意しているとも伝えられていますが、ルーチョチームとしてはカピタン･イニエスタが当番会見で語ったように、自分たちのフットボルを可能なかぎりハイレベルに行うだけ。メッシの出場時間は、彼とエンリケが話し合って最善を見つけることでしょう。

メッシは金曜に最終テスト

先週末の時点では、マドリー戦への出場が危ぶまれていたレオ･メッシは、左ヒザの靭帯に関してはもう完治したといって問題ない状態のようです。バルサ公式サイトでもメッシが楽しそうにボールを蹴っている映像が公開されており、あらゆる情報がレオのマドリー戦出場を示しています。唯一のナゾは先発出場か/ベンチスタートかにあり、試合前のスタメン発表がいつになく注目を集めているクラシコです。

トップチームは本日夕方（現地17時）にマドリー遠征前の最後のトレーニングを行い、そのセッションがメッシにとっての最終テストになると言われています。そしてトレーニングにて左ヒザの具合を見た後、ルイス･エンリケがメッシやドクターたちと話し合い、クラシコにどう臨むのかを決断する。レオ自身が死ぬほどプレーしたい気持ちと、リスクを回避する理性がちょうど良いところでバランスを見つけ、納得の答えが見つかることを願います。

くどいようですが、少なくとも今回はメッシはベンチスタートの方が効果的だと思います。必殺のカードとしてメッシが控えている圧迫感は強烈ですし、今はネイマール＆スアレスが非常に上手く機能しているので。レオが控えになるマイナス点は、右ムニールでは少々心もとない点（是非見返してほしい）で、セルジ･ロベルトを右前線で使うならマスチェラーノをメディオセントロにするなどの工夫がいることなどです。

イバン･ラキティッチは残念ながら先発するだけのコンディションには回復せず、ベンチスタートになるとの見方が有力です。

ジェラール･ピケに“フィーゴ式”出迎え？

土曜日のサンティアゴ･ベルナベウで、盛大な指笛の歓迎を受けるであろうのがジェラール･ピケです。昨季のタイトル祝勝会において、「ありがとうケビン･ロルダン！全ては君から始まった！」との名言を残したことで、ワカ旦那はこれまで以上にマドリディスタから嫌われる存在に。スペイン代表では行く方々で指笛を鳴らされ、大きな問題となりました。ちょっと茶化されたくらいでどれだけ引っ張るのか、とその粘着性に感心すらしますが、当のピケはバルサ選手としての指笛は気にしていない様子で、「指笛はシンフォニー」、「ベルナベウでのプレーは興奮（むらむら）する」などの新たな名言を生み出すことでさらに白いファンを刺激しているところです。

そんなジェリに対し、情熱的なレアル･マドリーファンがSNSを通じて特別な歓迎、すなわち “ルイス･フィーゴ式歓迎” を用意している、とdiario Gol が伝えています。青えんじ組から白組へと禁断の移籍をしたフィーゴに対し、カンプノウが耳をつんざくような指笛を送った（豚の頭も投げこんだ）というアレですが、ケビン･ロルダン発言くらいでそんなに怒っているなんてマヂですか。とりあえずピケ＝指笛になってやしませんか。嫉妬は見苦しい。まあいずれにせよ、横断幕やゴミ投げなどでやり過ぎて反暴力委員会に怒られないよう、せいぜいご注意を。

チャビ 「もしクリスティアノがいなければ･･･」

今回のベルナベウ対決は、“カピタンたち”のいないクラシコだと言われています。カピタンならアンドレス･イニエスタがいるじゃないか（マドリー主将は誰か知らない）、と言いたくもなりますが、要するに両クラブの象徴だったチャビ･エルナンデスとイケル･カシージャスのいない超久しぶりのクラシコで、彼らのいない“伝統の一戦”は16シーズンぶりだそうです。そんなチャビがESPNの取材に応じ、レオ･メッシやクラシコについて語っています。

チャビはここ数年のフットボルが「フィジカル面、戦術面、技術面、精神面でかつてないほどに最高の時代」、「ペレとマラドーナは時代を作ったけれど、フットボル選手は以前よりも現在の方が良い」との見解を示し、そのなかでもメッシが「最高の選手」だと断言。しかし彼ひとりではそんな存在にはなれなかっただろうと、ライバルの重要性を語りました。「クリスティアノ･ロナウドがいなければ、メッシもそこまで良い選手にはなってなかっただろうし、バロンデオロも同じようには受賞していなかっただろう。ロナウドもそうだと思う」

そのメッシが不在の間のバルサのパフォーマンス上昇に、チャビは驚いたと言います。「スペクタクルなレベルになったね。僕は今季バルセロナがタイトルを獲得すると信じているし、激しく守備をして、プレッシングを仕掛け、相手チームに考える時間を与えていない。彼らは良い瞬間にあるよ」

最後に、1998年以来の不参加となるクラシコに関しては、「僕はバルセロニスタだし、チームは今良い瞬間にあるから、彼らが勝つと期待してるよ。ただ、メッシの不在は重要な要素になるかもしれない。マドリーにも怪我人はいるけど、さほど重要じゃないからね」とのことです。