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バルサとメッシ、ドバイで栄冠

2015年度のグローブ・サッカー・アワードで4部門受賞。

27日(日)にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイにて催された第7回グローブ・サッカー・アワード授与式典で、一番の主役となったのはリオネル・メッシとFCバルセロナでした。メッシが年間最優秀選手賞を受賞したほか、年間最優秀チーム賞、年間最優秀会長賞(バルトメウ会長)、最優秀メディア・アトラクション賞の4部門を獲得したFCバルセロナ。栄えある年間五冠(レポーケル)を達成したバルサと大エースのメッシには、これからも様々なセレモニーで幾つものトロフィーが授与されることでしょう。同賞は1月11日に行われるバロンデオロ授与式の“前菜”である、と各方面で伝えられています。

ドバイからフットボル界の一年を表彰

グローブ・サッカー・アワード。2010年に創設されたこの比較的新しいこの賞に、バルセロナはこれまでほとんど縁がありませんでした。2011年にバルサが最優秀クラブ賞、2012年にエリック・アビダルがキャリア賞、2013年にチャビ・エルナンデスが記録破り選手賞に輝いているのですが、それくらい。カタールとアラブ首長国連邦の関係が影響しているのかどうかはよく分かりませんが、今年のバルセロナは獲得可能な6つのタイトルのうち5つを手にしたことで、この縁の少なかった賞の主役となりました。

過去の同賞の主役は、白いクラブでした。歴代受賞者を見ると、クリスティアノ・ロナウド、レアル・マドリー、ホルヘ・メンデス、ジョセ・モウリーニョ、カルロ・アンチェロッティ、ハメス・ロドリゲス、フロレンティノ・ペレスなど白い人々がずらりずらずらと並んでいて(ペップバルサがチャンピオンズとムンディアリートを制した2011年も最優秀選手はクリスティアノ) 、そこだけ見れば、この5年間のフットボル界はマドリーが支配してきたかのようです^^; まあ、UEAのエミレーツ航空はマドリーの主要スポンサーですけれど、賞を選ぶのは著名な審査員さんたちですし、きっと偶然でしょう。

同賞の特徴としましては、年間最優秀会長最優秀代理人賞、メディアアトラクション賞といった、他のアワードではあまり見られない部門賞がある点です。代理人賞なんてのがあるのは欧州選手代理人協会(EFAA)が協力をしているからだそうで、最強メンデスが5連覇だか6連覇をしています。なんにせよ、去年あたりは真っ白だった同賞セレモニー会場を青えんじに染め変えたのは、十分価値があることです。せっかくなので、来年以降もこの感じで。

最後の締めにレオ・メッシ

バルサが白組さんからバトンを引き継いだ2015年のセレモニー会場において、一番の主役となったのはレオ・メッシでした。ドバイにある超豪華リゾートホテルMADINAT JUMEIRAH(マディナ・ジュメイラ)で開催されたこの授与式は、時間にして1時間ほど。最優秀アラブ選手賞、最優秀審判賞、最優秀アカデミー賞、選手キャリア賞(ピルロとランパード)など各賞受賞者が順に発表されていき、広~いホールでテーブルを囲んだ数百名の出席者が、食事を楽しみながらウイナーに拍手を送るスタイルです。

バルサ関係者の登場はセレモニー終盤でした。まずはハビエル・ボルダス理事が代表となってメディアアトラクション賞を受け取ると、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が二度登壇。ひとつめはFCバルセロナが選出された最優秀クラブ賞を代表として受け取り、その後自らが選ばれた最優秀会長賞を手に喜びを表しています(慣れた英語で、メッシら選手たちがあってこその賞だと強調)。そして締めとして発表となった最優秀選手賞で、出席者たちの拍手を受けて舞台に立ったのがレオ・メッシ(黒スーツ)です。

我らのエースは今回、クリスティアノ・ロナウド、ならびにユベントスのカピタンであるジャンルイジ・ブッフォンを退けて年間最優秀選手賞を獲得。これまでのキャリアにおいてまだ受賞していなかった数少ない個人賞を今回初めて手にしたアルゼンチン人クラックは、いつものように控えめに、チームあっての受賞だと語りました。

「受賞できて嬉しいです。こういった賞をいただくのは非常にステキなことです。でも僕がいつも言っているように、重要なのはチームとしてのタイトル獲得です」

そしてメッシは数ヶ国語を駆使して受賞者さんたちから喜びのメッセージを引き出している女性MCさんに今年一番の瞬間を訊ねられ、「ひとつだけを選ぶのは難しいですね。2015年は並外れた1年でしたし、FCバルセロナの一年全てが心に残っています」とコメントしています。

クラブ代表としての役割

というわけでドバイにて2015年フットボル界の一番役者と認定されたレオ・メッシですが、この27日にバルトメウ会長たちとともに遥々アラブ首長国連邦まで乗り込んでいるということはつまり、ただでさえ短かった今年のクリスマス休暇がさらに一日短くなったことを意味しています。ムンディアリートを終えて日本からバルセロナへ戻り、アルゼンチンで数日間のリフレッシュをした後、今度は20時間をかけてドバイへと2万メートルの移動(SPORT紙)を行ったメッシと兄たち。世界最高選手ともなると、並みのタフさではやっていけません。メッシは授与式典終了後、翌日のトレーニングに参加するため、プライベート機でバルセロナへととんぼ返りしています。お疲れ様でした!

そして次は1月11日のチューリッヒでのFIFAセレモニーですが、こちらもメッシ祭りとなりますことを期待してます。メッシ&ネイマール祭りでも、勿論OK。

 

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