今夏 ついにマルキーニョス?

PSG会長にバルサ移籍を志願したとか。

若く実力のある選手を獲得することで、ここ数年の悩みの種だったセントラル問題の解決を目指しているバルセロナ。そのうちの一人としてリヨンのサムエル・ウムティティ獲得が目前と伝えられて半月程が経ちますが、先週末からSPORT紙が連続して取り上げているのが大本命とされるPSGのマルキーニョスです。どうやらブラジル人セントラルは自らのパリでのサイクルが終了したとの結論に達しており、クラブ会長にバルサ移籍を直訴。3年間欲しかった選手を獲得できるチャンスが現れたっぽいバルセロナとしては、如何にしてこの動きを三方合意へと結び付けるかです。

パリでのサイクルは終わったと結論

今回、マルキーニョスに関する記事を連続して大きく扱っているのは、以前より彼を強力プッシュしていたSPORT紙です。同紙はまず25日(土)の紙面で「バルサに行きたい」とするマルキーニョスの言葉(仮定)を大見出しに用いると、続く26日(日)でも3ページを割いて大きく続報。スペイン対イタリアのある27日(月)はメイン記事の座こそ譲りましたが、「マルキーニョスの決定的一歩」として、セントラルがバルセロナ行きを望んでいることを再び強調しています。

ライバルのMUNDO DEPORTIVO紙はまだマルキーニョスについては触れてはおらず、静観の構えです。

バルサがマルキーニョス(マルコス・アオアス・コレア)獲得を狙うのは、これが4度目となります。そもそも2013年の夏に来てくれていれば… と思いもしますが、ローマの要求額3,500万ユーロ以上はネイマールにぶっこんだバルサに手の出せる額ではなく、PSGにあっさり獲られて終了。ルーチョが新監督となった翌年、それにFIFA制裁に縛られていた去年は、放出の意思のないパリクラブに門前払いとされてきました。

しかし今年は、明らかに潮目が変わってきたようです。今季は試合には出ているものの、本職ではない右ラテラルがほとんど。セントラルで勝負したい気持ちは抑えきれず、父や兄、代理人を介してついにナセル・アル・ケライフィ会長へとバルサへの移籍希望を申し出たとSPORT紙は言います。また26日の同紙によると、非常に心待ちにしていた母国でのリオ五輪への出場をPSGから禁じられたことも、突然の約束不履行を理解できないマルキーニョスとクラブとの間に溝を作ったらしく。今月上旬には“五輪参加決定!”と報じられていた彼なので、その後なにかあったのでしょうか。

そんなこんながあって、これまではベルを鳴らせど動く様子のなかった扉が ぎぎぎ… と開こうとしているわけでして、バルセロナとしては待ち焦がれた瞬間の到来です。扉が開いてからがまた大変なんですけれど。

(バルサも他人事ではないですが、選手が約束を破られたと傷つく行為、これは危険です。ネイマールのコパ/五輪出場問題は、そうこじれずに済んでよかった)

影響の大きな選手からの移籍希望

若くて活きの良いセントラルを獲得するのは、難易度のかなり高いミッションです。将来のチームの中心となりえる選手を望んで出そうというクラブはまず存在せず、獲得するには契約解除金を支払うか、選手が移籍を強く志願するなど、やむを得ずのオペレーションとするしかない。マルキーニョスがバルサへの移籍希望をクラブに伝えたのが事実であれば、これは大きな転換点となります。

さらにSPORTによると、それもただの移籍志願ではなく、行き先にはバルサを指定したといいます。PSGは改めてウナイ・エメリ時代の新プロジェクトで説得を試みるでしょうが、それにもし選手が納得しなければ、彼らはもうこれまでのように交渉の席に着くことを拒み続けられません。ほかのオファーを募ってオークションにかけることも難しくなります。

数週間前に代理人たちにバルサにだけ移籍したいとの思いを伝え、その願いが叶うように全力を尽くすよう求めたというマルキーニョス。次の段階として考えられるのは、彼本人による公けの場での移籍希望発言ですが、ジュリアーノ・ベルトルッチ代理人はPSGが態度を硬化させることを恐れており、従来の粘り強い交渉方式でいく方針のようです。

水曜日に発表があるという五輪ブラジル代表に招集されるかどうかが、まず最初の注目点らしく。SPORT紙の言うとおりであれば、そこらで煙が立ち始めそうです。そしてバルサと同じくインターナショナル・チャンピオンズカップに参戦し、7月24日にその初戦をプレーするパリですから、プレシーズン開始は7月第3週あたり。SPORTはしばらくこの件でも引っ張っていくでしょうから、とりあえずは(半信半疑で)続報を見ていくことといたしましょう。

ウムティティも獲る模様

ルイス・エンリケがずっと欲しがっていたマルキーニョスを獲得できるかもしれない、というこのニュース。それが事実であれば、気になるのは入団目前と伝えられていたリヨンのフランス代表サムエル・ウムティティはどうなるのか、です。一見したところ、マルキーニョスの可能性が生じたことによるこちらへの影響はありません。ウムティティはウムティティで獲るみたいです。

交渉は順調と伝えられていますが、残されたクラブ間合意にはまだ達していない模様です。メディア情報では、オリンピック・リヨンの希望額は3,200万ユーロ。対するバルサの希望は2,500万ユーロ+出来高。固定額部分の割合がどれだけになるか、の綱引きが行われているのでしょう。ユーロ2016が終わる来月上旬には話し合いは決着しているだろうと見られています。

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