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期待膨らむ4-2:レスター戦

シーズン開幕が楽しみになる、プレシーズンの第二試合。

第4のデランテロ探しやポルテーロの先発どっち問題など、常に様々な話題でメディアを賑わせているバルセロナですが、ファンとしてはやはり、緑の芝生の上でボールを蹴り走る選手たちの姿を見ることが一番心を躍らせます。プレシーズン二つ目の試合、フレンズアリーナ(スウェーデン)でのプレミア王者レスター・シティ戦は、2ゴールを決めたムニールスアレスの無理やりなゴール、デニスくんのフィットぶり、セルジ・ロベルトのピボーテなど、見所の多い楽しいゲームとなりました。しかし一番の主役はこの人、金髪ヒゲ王のレオ・メッシ。彼の飽くことない闘争心あるかぎり、バルサはいけると思わせる大エースの存在感です。

メッシ王とデニス

北欧スウェーデンの首都ストックホルム、正しくはその北部の町ソルナ市にある国立フットボルスタジアム、フレンズ・アリーナ(Friends Arena)。音響設備を備え、ピッチ中央の天井部分にビデオスクリーンも設置されているこのスタジアムは、フットボルだけでなく有名ミュージシャンのコンサートの会場としても有名だそうです。

北欧で7月~8月上旬といえば、気候が安定してさわやかなサマーシーズン。同スタジアムでは7月3日にコールドプレイ、同月9日にロックフェスティバルのMonsters of ROCK、さらに先週26日にはビヨンセがライブを行い、多くの観客を沸かせてきました。そして昨日それに続いたのが我らのFCバルセロナ。スタジアム中央天井に設置されているスクリーンはどの席からもよく視認できるらしく、メッシを始めとするクラックたちの美技リプレイがそこに映し出されるたび、観客は大きな歓声を上げたそうです。

試合の主役は言うまでもなくレオ・メッシでした。得点こそありませんでしたが、ゲームメイカーとなってバルサのリズムを作り、ルイス・スアレスムニールへと正確なボールを供給。1-0と2-0のゴールはどちらもレオからのパスを受けたデランテロたちによるもので、今季のメッシは昨季後半のこのスタイルを磨き上げていくであろうことを予感させます。また、ルイシートの得点は例によって変態でした^^;

予感といえば、未確定ながら背番号6を背負ってメッシの近くでプレーをするデニス・スアレスの活躍もそうです。デニスキングメッシの周辺をサポートするように動き、良いテンポでパスをつなぎ合っていました。バルサBで1年プレーしていたとはいえ、ルーチョチームに加わって2週間ほどでこの馴染み様。スタイルもバルセロニスタ好みの細かいタッチですし、セルジ・ロベルト(前半はピボーテ)とともにバルサ流フットボルの重要な継承者になってくれると思わせるセントロカンピスタです。中盤の人選は確実にルイス・エンリケの嬉しい悩みとなるでしょう。

“第4のデランテロ”としてアピールしたムニール

2ゴールを決めることで、MSNに次ぐデランテロは自分だとアピールしたムニール・エルハッダディも熱かったです。ネイマール不在を受け、1点を決めたセルティック戦に続いて左エストレーモとして先発起用されたモロッコ系デランテロは、巧みなライン裏への抜け出しでこの日のオープニングゴールを奪い取ると(26分)、ハーフタイム目前にもルイス・スアレスからのパスを受けて3-0となる得点も獲得。絶えず相手の脅威となる選手ではないムニールですが、その効率性はなかなかのものです。

1点目はレスターの右ラテラルを大外から抜いてメッシのスルーパスを受け、右セントラルが来る前にポルテーロの位置をよく見て手の届かないコースへシュートを一発。2点目はカウンターからルイシートのロングパスを丁寧にトラップし、左足アウトサイドで隅へ流し込んでの得点でした。ゴール前での落ち着きはもちろん、デランテロ探しが続けられる状況でもフットボルを楽しんでいる精神的な逞しさが嬉しいではないですか。昨季のメッシ不在時にこれが出来ていればどうなっていたか…

テクニコが探し求めているのがネイマールの代役なら、ムニールで問題なしでしょう。しかし探しているのはエリアで仕事をする9番ってところが、難しいところです。

マルロンも好印象

右セントラルで先発起用されたブラジル人、マルロン・サントスも良いパフォーマンスを見せました。ルイス・エンリケはこのレスター・シティ戦に先日のセルティック戦と同じ先発イレブンを送り出しているのですが、ただ一人新たに起用されていたのがこのマルロン。トップチームのセントラルたちがまだ揃っていない事情はあるといえ、先発起用されるのですから監督の信頼は感じられますし、実際にそのプレーもファンを納得させるものでした。

45分間のプレーで結論を出すのは尚早ですが、マルロンのプレーには危なげがなく、20歳には見えないほどの落ち着きがありました。SPORTウェブによると、なんでも彼はしばしばチアゴ・シルバと比べられる若手だそうで、速さとテクニックがあり、正確なパスも売りのマルロンはたしかに将来を期待させます。フルミネンセからのレンタルでバルサBへときた彼。この感じだとトップチームへの出場数によって自動的に発動する買取オプション行使もありそうですし、楽しみにしたいと思います。

 

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