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リーガの傷はチャンピオンズで癒す:セルティック戦

黄金のクラックがまたもや大活躍。

人々が議論をするのは自由だけれど、バルセロニスタにとって世界最高選手はレオ・メッシをおいて他にいない。カンプノウにセルティックを迎えてのチャンピオンズ第1節は、我らのレオの偉大さを改めて確認した試合でした。アラベスに思わぬ形で敗れてから3日。負けたもやもやをピッチで晴らすべく、今や遅しとキックオフの時を待っていたであろうバルサ選手たちの中で、とりわけメッシは意欲を燃やしていたものと想像します。バルサの10番はキックオフの笛が鳴るやモチベーション高くチームを引っ張り、わずか3分で先制点を獲得。その後もゲーム全域に存在感を発揮し、7-0祭りの主役となりました。これほどの選手が他のどこにおりましょうか。

メッシのプレーへの絶大な影響力

アラベス戦での大胆すぎた選手起用とその残念な結果によって、バルサ系メディアではこの数日間、ローテーションのやり方が議論されてきました。シーズンを通してコンディションを保っていくためには、選手の時間配分は不可欠。土曜日の試合終了後、ルイス・エンリケは今後もローテーションを行っていくと明言をしていますし、その必要性はクレも理解しています。

しかしこのセルティック戦での絶大な影響力を見てしまうと、レオ・メッシだけは常にピッチに立っていてほしくなってしまうのも事実。以前であればレオ不在のゲームでは得点が決まらないとの嘆きがありましたが、ポジションを下げてプレー全体を指揮するようになった今は、彼がいるといないとではチャンスの数でずいぶんと差が出るであろうことは明白です。それだけ今のメッシは切れていますし、世界最高選手のゲームへの影響力とはこれほどのものだということを、まざまざと見せ付けてくれます。またもハットトリックを達成した彼ですが、真の値打ちは得点だけに止まりません。メッシを休ませるのは、かなりの思い切りが必要です。

アラベス戦では一人で局面を打開しようとしていたネイマールも、レオがいることで水を得た魚のように輝いていました。セルティック戦では自らフリーキックでネットを揺らしたことに加えて、メッシ(2)、イニエスタスアレスの得点を4アシストする大活躍。なかでも壁パスでレオの2-0弾をもたらしたプレーが圧巻でしたが、それ以外のパスもまた視野の広さや力の強さなど極上の出来栄えで、好調アルダ・トゥランといえどこのネイにはやはり及びません。メッシの輝きが周囲も光らせるのでしょう。祭りの最後にはルイス・スアレスも加わり、すでにフルーツ山盛りのケーキにイチゴをどかどかとまぶしていました。

(もちろん南米トリデンテだけでなく、セルジ・ロベルトジョルディ・アルバの両ラテラル、ピケウンティティのセントラル、ラキティッチアンドレ・ゴメスのインテリオール、負けん気の固まりテル・ステーゲンと全員が文句ない出来栄えでした。不満があるとするなら、一つ残した交代枠でディニェあたりを使ってよかったんじゃないかという事くらいですかね。枠を残したのは強行出場?のテル・ステーゲンにもしもがあった場合の備えでしょうか)

栄えあるチャンピオンズの舞台で好パフォーマンスを披露し、ゴールラッシュで勝利することは、メンタル面で大きなプラスとなります。リーガで負った痛手は、チャンピオンズで癒す方式。アラベス戦で発生したモヤはこのゴレアーダで消し飛びましたので、これから訪れるリーガ3連戦にチームは気分よく臨んでいくことでしょう。10月の代表戦ウィークまで連戦が続きますが、楽しい2週間半となりますように。

ルイス・エンリケ「メッシはどこでプレーしようと世界最高」

そんなメッシSHOWとなりましたセルティック戦でしたから、試合終了後のルイス・エンリケも惜しみない賛辞をギガクラックへと送っています。「レオ・メッシはありとあらゆるプレーをするし、どのポジションであっても世界最高となるだろう。もし“6番”でプレーをすれば彼は世界最高の“6番”だし、“8番”となれば世界最高の“8番”だ。“10番”をすれば世界最高の“10番”。だから彼は完全な自由を手にしているんだ。もし彼のプレーを私のほうで制限すれば、とても見苦しいことになるだろう。彼の邪魔をすることは、とても賢い行為とはいえないだろうね」

メッシは40m級のパスを足元へ届けられるし、どんなことだってやってのける。私にとってはなんの疑いもなく史上最高の選手だよ。残している数字だけじゃなく、フットボルの理解力においても最高の選手だ。もし彼をラテラルで使えば、最上のラテラルとなるだろう。彼のプレーを楽しまないといけないんだ」

レオ・メッシのほかにルーチョが個別に称えた選手は、アンドレス・イニエスタアンドレ・ゴメスサムエル・ウンティティらでした。ドンアンドレスに関しては、冗談を交えながら称賛。ご機嫌です。「イニエスタのパスはね、明らかにチームメイトだった私のプレーから学んだものだよ(笑。私は今ひとりの選手の進化を目撃しているし、その進化が彼の武器であり続けているんだ。彼は幾つもの異なるプレースタイルに適応してきた。彼のような選手は二度と出てこないし、彼もまた唯一の存在だ」

アンドレ・ゴメスは非常に良かった。ピボーテでプレーしたことがあるか、とは訊ねなかったよ。ブシを休ませるように、私たちは幾つかのオプションを考えているところだ。まあ彼はピボーテというよりはインテリオールだね。簡単にプレーをするし、高い資質があるだけでなくフィジカルも強い選手だ」

そしてウンティティについては、「代々問題となってきた、難しいポジションに素早く適応したことには驚いた」とのこと。ベストパフォーマンスではないのに2点を決めたルイス・スアレスに関しては、「プレッシングとハードワークを最後まで行い続けていた。最後は得点をするだろうと私たちは確信をしていたよ。彼への信用は尽きることはないんだ」と称えた監督でした。

試合全体に関しても、ルーチョは非常に満足だといいます。「得点が多く決まっただけでなく、流れるようなリズムでプレーをし、ボールを失った後はプレッシングを仕掛けて奪い返していた。ボールを素早く取り戻せれば、私たちは上手くいくんだ」

「驚くべき夜となったね。私もつい先ほど知ったんだけれど、チャンピオンズにおけるバルサの最多得点差試合だそうだ」「私たちはベンチで試合を楽しみ、選手たちはピッチで楽しみ、ファンは観客席で楽しんだ。スペクタクルな試合だった」

「先制点が大きかった。まずこちらが先手を取ることはいつも重要な意味を持つし、5-4-1を敷いてくる相手チームとの試合ではさらにそうだ。しかしライバルのシステムとは関係なく、今回はバルサのレベルが相手を上回っていた。そのうえ私たちの最高の個人技も登場したしね。良いプレゼンテーションになったよ」

とはいえ、全てにおいてパーフェクトだったかといえば、そんな試合はまず存在しません。「セルティックは私たちのエリアに1度侵入し、それでペナルティを獲得している。ああいったタイプのプレーには、もっと注意をしなければならない。いかなる瞬間も気を緩めてはいけないという警告だよ」

 

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