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ルイス・エンリケ「重大なエラーで失点し、その後はきりもみ降下」:シティ戦

エラーを繰り返し、逆転負け。

グループステージ4連勝で1/8ファイナル進出を確定させてしまおうぜ、と臨んだ、エティハド・スタジアムでのチャンピオンズ第4節マンチェスター・シティ戦。前半はほぼバルセロニスタの希望どおりに進み、必殺カウンターによってレオ・メッシがネットを揺らした時は、思った以上に事は簡単に運ぶのかとの印象すら受けました。しかしながらハーフタイム6分前に守備のエラーから同点ゴールを許すと、後半は良いところなくペップシティに逆転負け。負けたこと自体は仕方ないにせよ、エラーが繰り返されたことが気にかかる試合でした。

もし40分でテレビを消していたなら

最初の40分間はハイレベルな、スキャンダラスでスペクタクルな内容だったよ。私たちはプレーを支配し、得点機を作り出し、相手にはチャンスを与えなかった。もしここでテレビを消したなら、その人は私たちがゴレアーダで勝ったといえば信じるだろう。しかし私たちは重大なエラーから同点に追いつかれてしまった。そこからはきりもみ降下だった

これは試合終了後、TV3のフラッシュインタビューに対するルイス・エンリケ・マルティネスのコメントです。監督が言うように40分でテレビのチャンネルを変えた人がいるなら、おそらくはマドリディスタでしょうが、結果を見て「え?」と思ったことでしょう。実際そのあたりまでのバルサは意欲的なフットボルで試合を支配。3-1で敗れるとは露にも思いませんでした。

しかしながらフットボルとは難しいもので、試合の流れは39分、一つのエラーによって大きくマンチェスター・シティへと傾きます。サイドライン横でプレッシングを受けたセルジ・ロベルトが中央のセルヒオ・ブスケツへと送ったボールが失敗となり、アグエロに奪われてグンドガン(スペイン読み)の同点弾へ。他に選択肢がなかったとはいえ、このパスコースは危険度が高く、アグエロに奪取された後はもう為す術無しの状況でした。

このエラーの当事者となったセルジ・ロベルトはだいぶ堪えたようで、その後も危険なボールの失い方を連発(MDによると4回)。セルヒオ・ブスケツもボールを後ろから追って走る場面が目立ち、不必要にダビド・シルバを倒したことで与えたフリーキックは、デブルイネの追加点へとなってしまいました(テル・ステーゲンは逆を突かれてボールに触れず)。後半の好機は2-1の状況でクロスバーを叩いたアンドレ・ゴメスのシュートのみ。前へと送ろうとするパスはことごとく掴まり、トリデンテはほぼ消えていました。

回避できた2失点目

ルイス・エンリケのコメントに戻ります。チーム全体の失敗ということで監督は名指しはしていませんが、試合展開に大きな影響を与えた2つのプレーには非常に残念だという様子でこう語っています。「最初の失点からは奇妙な感覚を受けたよ。それをなんと定義していいのか、私には分からない。あそこから私たちは無数のエラーを犯すようになり、ボールを保持できず、パスを出す際の正しい判断もなくなっていた。さらにシティの2点目は完全に回避できるものだった

アンドレ・ゴメスの決定機ではツキもなかったね。もしあれが決まっていればスコアは2-2となり、展開も変わっていたのは間違いない

後半はコントロールを取り戻すことを期待していたけれど、相手のプレッシングによっていつもはしないようなエラーを犯し、代償を払うことになった。試合の40分は私たち、50分はあちらだった。結果は試合内容を反映している」

試合の序盤にマスチェラーノウンティティの位置を逆にしていた理由については、シティのプレッシングを予期しての配置だったと監督は説明しています。「セントラルたちの利き足を逆にしたのは、相手チームのプレッシャーによって逆足でプレーせざるを得なくなると考えたからだった。サイドへとボールを送ることでプレッシャーを超えたかったんだ。けれどもシティは序盤は思っていたほどにはハイプレスを仕掛けてこず、通常に戻した」

なんにせよルーチョは、この黒星は気に病んでいないと言います。「心配はしていないし、驚いてもいないよ。これはフットボルでは起こることだ。後半私たちは大いに苦しみ、あちらのほうがアグレッシブだった。こういう試合でのエラーは罰を受けることになるもので、実際にそうなったんだ。残念ではあるけれど、負けた時には立ち上がらなければならない。私たちの首位は変わらないから、目標は残り2試合に勝つことを目指していくよ」

FCバルセロナとマンチェスター・シティの勝点差は「2」。よって残り2試合でペップシティが2勝するにしても、バルサは勝点4以上を積み重ねればグループC首位が確定します。しかし近年のバルサのくじ運の悪さからすれば、1位通過してもババを引くんじゃないかと思え、それなら別に2位でも良いんじゃないかと^^; ステージ通過を決められなかった負け惜しみみたいなものですけれど。

 

コメント

  1. レト より:

    こういう試合でチームを落ち着けられるイニエスタの偉大さを思い知りましたね。
    ブスケツは今季は軽率なプレーが目立ちますが、そろそろベテランらしいプレーを見せてもらいたいところです。

    ただ、同点ゴールを逃したとはいえゴメスのプレーは期待以上でした。もっと順応が進めばチームを押し上げてくれるでしょう。デニスはもっと積極性を見せないと置いて行かれちゃいますよ。

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