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右ラテラル補強はベテランで

シャクタールのスルナが有力候補とのこと。

連日メディアで取り上げられている、FCバルセロナの冬の右ラテラル補強はどうやら、お手頃価格で獲得可能な実績ある即戦力ベテラン、で固まってきたようです。候補者リストには複数名が挙がっている模様ですが、各条件が揃っているとしてロベルト・フェルナンデスが最優先としているのがシャクタール・ドネツクのクロアチア代表(引退?)ダリホ・スルナらしく。各方面の情報によれば、バルサ列車への乗車にはスルナ本人も意欲を示しているとのことで、話は割とすんなりまとまるかもしれません。退団濃厚とされるアレイシ・ビダルに行き先が見付からず、残留する可能性もあるようなのですが…。

出来るだけ移籍金ゼロで

事実上の戦力外となっているアレイシ・ビダルの“代役”として、バルサが右ラテラル補強に考えているのはエリートクラブで実績のあるベテラン選手であり、その第一候補がクロアチア人のダリホ・スルナ Darijo Srna(34)だとバルセロナ系スポーツメディアが大きく報じだしたのは、15日のTV3のニュースがきっかけのようです。

それまでもユベントスのスイス人、Stephan Lichtsteiner(読み方が難しい!)のほか、スルナもまた候補の1人として取り上げられていましたが、どちらかというとバレンシアのジョアン・カンセロが有力候補扱い。スルナが本命と目されるようになったのは、昨日のTV3からです。

ルイス・エンリケが本当に欲しいのは若くて活きの良いカンセロだとしても、彼をこの冬に獲得するのは資金面で不可能です。よってカンセロとの契約は2017年夏に挑戦することにし、1月は即戦力になるベテランと契約するのが強化部の計画と。MD曰く、“ラテラルのラルソン”を獲る。求められる条件は無料かそれに近い移籍金と、バルサにフィットする経験豊富なラテラルとなります。

昨年のノリートを巡るすったもんだもそうでしたが、いかんせんバルサには冬のマーケットで大きな投資をする経済的な余裕がなく、“出来るなら無料”というのは重要な条件です。バルサに出せるのはアレイシに支払う必要のなくなる給与(年俸250万ユーロ)までで、もしアレイシと契約を望むクラブが彼の年俸の残り半年分を引き受けてくれなければ、バルサに出せるお金も減り(無くなり)ます。

自由移籍が可能っぽいスルナ

その点においてスルナは、シャクタールからフリーで移籍できそうな点が、経済条件に合致します。もちろん、ルイス・エンリケアレイシ以上の右ラテラルだと評価せねば意味はないのですが、頑強なフィジカルへの評価は高そう。クリミア危機のウクライナ生活を経験したことや、夏のエウロコパ2016中に父の葬儀に参列してとんぼ返りでチェコ戦に出場したとのエピソードは彼のガッツを表していますし、下で書くのですが、そのガッツはアレイシとは対照的な強みとなりそうです。

選手本人の意思としては、ダリホ・スルナはウクライナを離れてカンプノウへ行くことにかなり積極的だそうです。MD紙などは、選手がバルサからのオファーを携えた電話を今や遅しと心待ちにしていると表現するほど。なんでもスルナにとってバルサでプレーすることは夢とのことです。

MDによると、スルナは代理人を持っていません。つまりは彼自身が窓口となり、決断も下す珍しいタイプです。そのスルナは所属するシャクタールの所有者リナト・アクメトフ氏と良好な関係にあり、友人には「プレジデントから自由移籍にしてくれると約束されている」と語っているらしく。アクメトフ氏はバルサ入団がスルナの夢だと知っているので、移籍を阻止しようとはしないようです。

一方でSPORTは、すでに接触は始まっていて、近日中に具体的な話をするための面談があると記しています。同紙によると、話し合いを合意に導く上で調整が必要なのは、スルナが自由移籍の褒美として2019年6月までの契約を望んでいること。バルサとしては半年間+1年延長オプションが普通だろうと考えていて、綱引きがあるとするならそのあたりになりそうです。

アレイシへのオファーは、まだ無い

しかしながらFCバルセロナは、セルジ・ロベルトと右ラテラルを分担できる選手を獲得するにあたり、ルイス・エンリケの構想外とされるアレイシ・ビダル問題を解決しなければなりません。が、MD紙によると今現在、アレイシとの契約を望むオファーはゼロ。バルサが希望する移籍金1,200万ユーロを支払おうとするクラブなど皆無ですし、期限付き移籍で年俸を負担してもいいというチームも現れていないようです。普通に考えれば、希望額はまあ得られないでしょう。

MD紙情報によると、アレイシに関するバルサの姿勢は“待ち”です。代理人が移籍先を探し、ここでは出場機会がないので新天地で挑戦したいというのならば他クラブと話をするけれど、自分たちから能動的にアレイシを退団させようとはしない。それでもし移籍先が見つからなければ、新しい右ラテラルも加わって、ごちゃごちゃしたことになるみたいです。すでに限界スレスレっぽいチーム年俸も、さらに膨らみます。

右ラテラル問題の理想の解決策はやはり、冬の市場が開くまでにアレイシ・ビダルが奮起し、一発逆転でセルジ・ロベルトとポジションを競う選手となることです。けれどもMDによると彼はどうやらメンタル面が弱点らしく、トレーニングでは良い感じでやっているのに、いざとなると強い自信がもてないのだと。プレシーズンはかなりレギュラー獲りに燃えていたそうなのですが、監督がロベルトに賭けるのを見るや打ちひしがれて今に至るとか云々で… その通りであれば、反撃は難しいですかね(涙)。

 

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