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デニス輝く:ラ・レアル戦

大エースに引っ張られ、勢いを加速させる快勝。

ミッション・コンプリートです。FCバルセロナがレアル・ソシエダを合計スコア6-2で下し、コパの準決勝へ進出。他所さんのことはまあアレなんですが、この勝ち抜けはマドリディスモに精神的ダメージを与える上でも重要な意味がありましたし、実際27日(金)のあちら方面のスポーツ紙の表紙はMARCAが「ドクター、これは重傷でしょうか?」、ASが「暗雲の下のジダン」の見出しを付け、非常に香ばしいことになっています。マドリーの熱望する三冠が早々に消えた一方で、バルサはその可能性を残している。そこが重要で、コパに続いてリーガでも同様のことが起これば、あちらの動揺はさらに強まることでしょう。アトレティコと当たった準決勝はタフですが、この勢いで一気に行ってほしいです。

大エースが好調で見るからに意欲を燃やしているバルサは、これからもっと上がっていく雰囲気があります。その点においては、クリスティアノさんが2016年の世界最優秀選手に選ばれたのはあり難いことだったといえましょう。このラ・レアル戦もそうでしたが、今のレオはもう止めようのないフォームを示している。チーム全体も含め、この好調さがどこまで持つのか、昨季のような春先の失速はどうかかと気にもなりますが、教訓を活かして突っ走ってくれるんじゃないかと楽観的に期待です。

バルサ遺伝子の後継者

燃えるギガクラックとともに、バルセロニズモの希望をきらきらと輝かせているのが躍進の気配をまとうデニス・スアレスです。アンドレス・イニエスタセルヒオ・ブスケツの負傷によって出場機会を手にしたガジェゴは、セルヒオとの交代で途中出場したエイバル戦で移籍後初ゴールを記録すると、このレアル・ソシエダ戦ではドブレーテを達成。溢れるエネルギーでチーム周辺を盛り上げています。

クレの気分の高揚は、飛躍しようとしているのがバルサのDNAを強く備えたデニスくんだからというのが非常に大きいです。たとえばアンドレ・ゴメスの活躍でも盛り上がったでしょうが、デニスの場合とは嬉しさがまた違うんじゃないかと。バルサB時代からバルセロニズモが期待をかけて可愛がり、武者修行のセビージャ、ビジャレアルでも成長の具合を気にし続け、予定どおりに戻ってきたカンプノウで“やっぱり彼はバルサ遺伝子の後継者だ”と示されたことの高揚感。これは他の補強選手にはない要素です(スビにも感謝^^)。

一時期、大エース・メッシとの連動方法で壁にぶつかっていた感のあったデニスでしたが、この2試合を見るとそれも大分向上してきたと感じられます。このレオとの関係については試合終了後、「レオとは特別なコネクションを持ってるんだ。右サイドで、彼の近くでプレーをする時、僕らはすごく理解し合っているよ」と語ったセントロカンピスタ。5-2のプレーはそれがよく示されていました。

先制点ではもう一人のスアレスルイス兄貴との連係も決まりましたし、エイバル戦での初ゴールで自信が付いているのでしょう。ラ・レアルとの2得点はシュート時に迷いがなく、実に爽快でした。この人は想像したよりも早く真クラックの扉を開いてしまうかもしれない、なんて思い始めている今日この頃です。もっとも思慮深く謙虚で知的なデニスくんですから、自信を深めながらも地に足をつけ、次なる目標へ歩を進めていることでしょう。若き才能が日増しに伸びていく様をつぶさに見ていけるのも、ファンの醍醐味です。

 

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