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惨敗理由をチームは話し合い…

考えの相違あれど、目標へ向けて一つになるか。

チャンピオンズ1/8 final 第1戦での大敗は、スコア(4-0)のみならず負け方が散々だったことがバルセロニズモに大きな打撃を与えました。外野の私たちがショックを受けているわけですから、世界中の人々が見つめるなかでボロ負けした選手たちが傷付いていないわけもなく、これから自分たちがどのようにこの状況に対処していくか、真剣に考えていることと想像します。そこでメディアが関心を示しますのは、話し合いの内容がどのようなものであったかで、現時点で伝えられているのは大雑把に分けて2つ。まず1つめは選手たちが監督に疑念を抱いているという薄暗い話で(主にマドリー系)、もう1つはとりあえず今季終了までは皆でまとまっていこうとする前向きな話です。

二つの分析ミーティング

聖バレンティンの日にパリで傷心し、バルセロナへと戻ったルーチョチームは、一夜明けた15日のトレーニング前にミーティングを行ったそうです。ルイス・エンリケが選手たちとミーティングをするのは毎試合後のことで、そこでは試合での悪かった点を探し出し、改善できる事柄などが話し合われる。なので話し合い自体は別段珍しくなく、ニュースではありません。

しかしながら、数年後も引き合いに出されること確実のPSG戦ですから、試合翌日の話し合いが通常版と異なっていたのは想像に難くないです。SPORT紙によると、いつもと違っていたのは話し合いの緊張感。自分たちが何故パルケ・デ・ロス・プリンシペスであれほどにダメだったのか、その意見を主力選手たちも語ったとかで(常に発言の自由は認められている)、忌憚なく意見を述べ合うのはこういう大敗の後は良いことでしょう。

一方でMD紙によれば、選手たちはこの監督とのミーティング以外にも、自分たちだけでの反省会を行ったそうです。選手たちは試合が終わり、バルセロナへと戻る飛行機の中でも話し合いをしているらしいのですが、こちらはその続編。チームの主力選手たちが集まり、パリで起こったことや、何故リアクションを起こすこともアウェイゴールを決めることもできなかったのかを分析したのだそうです。

そしてその選手たちの結論の中には、ルイス・エンリケの考えと違う点も幾つかあったとMDはいいます。監督の戦術的な決定、ローテーション方法、先発メンバー選びなどで理解しかねる部分があったというのですが、シーズンが重要な時期に入る今求められるのはチームがまとまることとコミットメント。シーズンが終わるまでは、周囲の声に惑わされることなく目標達成へ向けて団結することが必須と結論を出し、1年を良い形で終えられるように前を向いていこう、と意見を合わせたそうです。

チャンピオンズ生き残りは正直厳しい4-0ですが、レモンターダは成らずとも、魂を込めた試合をすることでチームとしての感触も良くなりますし、リーガでの反撃に勢いをつけられましょう。モヤモヤは一時横へ置き、立ち上がっていくことが大事です。

“自分たちは進むべき道を外れている”

選手たちが話し合った事柄、今バルサに求められるものについては、SPORT紙もMD紙も信憑性は微妙であることを前提にしなければなりません。何故微妙かといえば、帰郷便やシウター・エスポルティーバ内で中心選手たちが話す内容をどうして外野の記者が知り得たのかが非常に疑問だから。選手たちがそういったことをお通夜ムードで静けさ割り増しの機内で、周囲のスタッフたちにも聞こえるように話すとは考えにくいです。

なので上記のMD紙のことも含め、選手たちの内密な話し合いに関しては、記者さんの希望に近いと考えるほうが無難じゃないでしょうか。想像の方向付けとしては、団結を強調するMDの方が前向きで個人的には好感が持てます。

ともかく、SPORT紙がいう選手たちの不満は、“自分たちが本来進むべき道から外れて行っていること”になります。“バルサは試合を支配することによって栄冠を手にし、そのスタイルがバルサをバルサたらしめていたのに、最近のルーチョのやろうとするトリデンテ頼みのフットボルはそれから離れてしまっている。その結果がこのパリでの大敗だ”。同紙曰く、その予兆や警報は数週間前から出ていたので、今回敗れたことに選手たちはそう驚いてはいない、とのことです(選手たちは監督を戦犯にしようとはしていない、とのフォローも有り)。

選手たちが、“バルサの復活する道は哲学の再生にある!”と結論を出し、それについてミーティングで監督たちと話し合ったとしても、シーズンが半ばを過ぎたこの時期に方向転換をするのは難しいでしょう。中盤を支配するためにはおそらくデニス・スアレスをもっと育てておくべきだったと思いますが、贔屓にされてきたのはアンドレ・ゴメスですし、今季は今までの方法に修正を加えながら乗り切っていくしかなさそうです。

ここはどうにか踏ん張り、来週末のアトレティコ戦で勝てればまた雰囲気は上がってくるはず。3月は代表戦があるので試合が5つしかなく、リアソール遠征を除けば全部カンプノウですので、ここで仕切り直していきましょう。ファイト!

 

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