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スアレス「監督の退団は理解できる」

いろんなことがあったから、とデランテロ。

6-1で大勝したスポルティング・ヒホン戦の終了後、記者会見でのルイス・エンリケの発表は驚きを伴って世界各地へと届けられました。今年6月末までとなっているFCバルセロナとの契約を更新せず、シーズン終了をもってバルサ監督の職を離れる。そのこと自体は予想もされていましたし、衝撃というわけでもないのですが、このタイミングで来るとは思われていなかったので寝耳に水でした。3月に入り、連勝でチームの士気は上がってきましたし、PSG戦に向けて何らかのプラスをもたらすかもしれないことも考えると、発表時期としてここが良かったのかもしれません。ここからはリーガ優勝争いとともに、後任人事のニュースで賑やかになっていくことでしょう。

ルーチョ「私には休みが必要」

試合の先発イレブンに関して報道陣に訊ねられても、まず知らせるのは選手たちだ、とロッカールームを大事にするルイス・エンリケですから、今回の退団の決断もまず伝えられたのは(会長やごく一部のクラブ幹部を除き)トップチームの選手たちとスタッフでした。ミスターはヒホンとの試合終了後にチームの皆を集め、今季限りでの監督退任の意思を伝達。そのスピーチを聞くロッカールーム内は、3日のSPORT紙によりますと、水を打ったように静まりかえっていたそうです。

退団を決断した理由は、その後の記者会見での説明と同じだったそうで、バルサ監督なる職業のハードさゆえ。ルイス・エンリケは会見で「理由はこの仕事に対する私の激しい生き方、絶え間なく解決策を探し続けているそのあり方にあるんだ。それはつまり休む時間がほとんど無いということ。私は休息を必要としている」と語っています。そういえばルーチョは年末のバルサTV番組でも、かなり大変な仕事だと言っていましたし、ペップ・グアルディオラの退団理由も同じく疲労困憊でした。

ミスターの説明に納得

そして各メディアがルイス・エンリケの今季限りでの退任とバルサの暫定首位で盛り上がっていた2日(木)、スポルティング戦で豪快なゴラッソを決めたルイス・スアレスがラジオ局ONDA CEROの番組 El Transistoor に出演。ミスターの決断についてコメントをしています。ルイシート曰く、

予想をしていなかっただけに少し驚いたけど、理解のいく、ちゃんとした決断だよ。これまでに起こった色々なことからして、問題なく受けいれられる決断さ」

「彼の言う理由も、とても納得がいくね。監督の職務はすごく難しいし、労働時間も長いから。彼は父親だから、家族と楽しむ時間が必要だよ。彼の子供たちは一番いい年頃だから、彼らと一緒の時間を楽しみたがっているんだ」

「人々はフットボル選手でいることをすごく気楽だと考えるけれど、決してそうじゃないよ。子供たちが経験するたくさんのすてきな出来事を、選手は見逃すことになる」

日本の父親のいろんな声が聞こえてきそうですが、、それはさておき。ルイス・スアレスはまた、静まりかえっていたというロッカールーム内の様子について、デランテロはこんなエピソードを明かしています。「僕らからは誰も、理由について質問しなかったし、彼の説明に何か返すこともなかった。だって監督が契約を延長した時も、どうして延長したのかと訊ねたりはしなったしね。去るからと言って理由は訊かないさ」

そんな具合にロッカールーム内は静まりかえっていたわけです。

どんな瞬間も決して諦めないのがバルセロナ

一方、この日のもう一つの大きな話題となったレアル・マドリーの躓きとバルセロナの暫定首位についても、ウルグアイの点取り屋はコメントをしています。「どんな瞬間も決して諦めない、それが僕らだからね。バルサのリーガは終わったと言う人たちもいたけど、全然そうじゃない。逆だよ。僕らはずっと自分たちを信じていた

大事なのは自分たち自身であると知ること。僕らにはとても厄介な試合が幾つも残されている」「去年の僕らは2位に11ポイント差を付けていたけど、終わってみればわずか3ポイント差だった。リーガはそういうもので、負けると物事が上手く運ばなくなって、解決策を見つけ出すのは難しいんだ。僕らもそうだったよ。今プレッシャーを感じているのはマドリーだ」

3月8日に行われるPSGをカンプノウに向けてのチャンピオンズ1/8 final 第2戦に関しても、スアレスは希望を失ってはいません。「自分自身のことを信じられない人は、フットボルをプレーできないさ。僕らは自分たちのことを信じている。もし前半が終わるまでに僕らが2得点していたら、彼らは神経質になり始めるかもしれないし、僕らにひっくり返せる力があると考え始めるかもしれない。僕らにはどんな状況もひっくり返す能力がある。自分たちがアンビリーバブルなチームだと僕らは確信してるんだ。ベルナベウでマドリーから4点奪えたのなら、カンプノウでPSGに4点決められる。もし歴史を作りたいなら、ひっくり返すんだという野心を持ってピッチに出ないといけない」

後任監督についてはすでにエルネスト・バルベルデらの名前がメディアに取り上げられていますが、そちらの話はまた別の機会に。個人的にはバルベルデさんはあの優しそうな目元に少々不安を覚えるのと、ヨハン・クルイフのバルサで2年間プレーしていたといっても、そこはあまり重視すべきではないという感想です。なにはともあれ、今一番大事なのは土曜日のセルタ・デ・ビーゴ戦でも良い勝ち方をして、勢いをさらに上げてPSG戦に突入していくこと。ルイシートの力強い言葉を信じ、応援しましょう。

 

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