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クレの夢膨らむ快勝:セビージャ戦

ローテーションの果実が実ってきた。

FCバルセロナが3-0で勝利したセビージャで目立っていたのは、バルサ選手たちのコンディションの良さでした。代表戦ウィーク明けのグラナダ戦から中2日で迎えたこの試合でしたが、前節は出場停止でその前の代表戦も国際権力団体によって出場できなかったレオ・メッシだけでなく、チーム全体として動きが良好。前半の45分は今季随一の出来といえるほどで、ボールが気持ちよく選手間を回っていました。メッシスアレスのゴラッソも状態の良さがあってのことで、決定的な試合が続くこの時期にコンディションが上がってくると、ファンの期待も膨むというものです。

主力のコンディション上々

4月に入ってチームコンディションが上がってくるのは、言うまでもなく監督たちのプランニングが成功しているからです。ルイス・エンリケは時々、大胆すぎる選手入れ替えで失敗をし、“火遊びが過ぎる”などと批判を浴びながらも方針を変えることなくローテーションを実施。幾つかの勝点を落としはしましたが、今のチーム状態を生み出すことに成功しました。途中はやきもきした分、成果の表れを見るのは嬉しいものです。

出場時間の調整が上手くいった、とセビージャ戦で特に感じたのはアンドレス・イニエスタでした。ここまでの彼はいろんなメディアに出場機会の少なさを指摘され、心配されてきましたが、サンパオリチームを相手に上々のプレーを披露。ルーチョが前日会見で「本来のレベルに戻っている」と語っていたのは、大げさではなかったわけです。

イニエスタに関しては、SPORTウェブなどのコメント欄で「終わっている」「元選手」などと酷いことを書かれたりもしていたのですが、ルイス・エンリケはこの時期にドンがベストとなるように大事に真綿でくるんでいた、と明らかになり嬉しく思います。

イバン・ラキティッチも同様のことが言えるでしょう。シーズン途中は大きく出番が減り、よほど状態が悪いのかと心配されていましたが、ここへきてスーペルに復活。走るは走るはシュートを打つは、完全に元気なラキティッチが戻ってきました。疲弊が強く感じられたセルジ・ロベルトも、元気になっている。昨年は3月末から月に失速したバルサでしたが、その反省を活かし、今年の鉄板イレブンの選手たちは皆、ここへきてフレッシュな様子です。グレート。

熟成した3-4-3

ルイス・エンリケの功績といえば、3-4-3の熟成も挙げられます。聖バレンティンの日にパリで悪夢の4-0を食らった事を受け、ミスターが勝負を賭けたこの3バックシステム。2月26日のビセンテ・カルデロンにて3-4-3を試したことが、あの歴史的6-1へとつながり、急場しのぎかと思えたシステムが今ではもう立派な武器として成立しています。

前述の選手のコンディションにも関連しますが、3バックにしたことでセルジ・ロベルトを休ませられたのも大きかったです。レギュラーとしての初のフル稼働シーズンで消耗し、4バックでは穴となっていたロベルトでしたが、3バックとなってからは主に本職のインテリオールを担当。このセビージャ戦では、ボール保持時は偽エストレーモ、守備時はラテラルになるなどよく走っていました。

そのセルジ・ロベルトラキティッチメッシが流動的に動く右サイドにセビージャも手を焼いていましたし、左の矢ネイマールとインテリオールたちがワイドに開く右サイドは、実際かなり厄介でしょう。PSGを破って脱力してしまったデポルティーボ戦(2-1負け)以外は、3点以上を決めて勝っているバルセロナです。

ということで、不安定な試合によって幾つもの勝点を取りこぼしてきた今季のバルセロナでしたが、ここへきて安定したのは喜ばしいかぎりです。せめて騒動となった幾つかの誤審がなければ今頃は、、と思ったりもしますが、これは嘆いたところでどうしようもない。今のフットボルが続けば十分タイトルに手が届きますから、トリプレーテを目指して突っ走っていきましょう!雨の中、平日夜にカンプノウに集まった8万5千人も見事でした!バモス!

 

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