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デウロフェウがバルサに復帰する条件

トップチームの戦力になるとの確約がほしい。

ルーチョバルサがレアル・ソシエダに勝利した後のインタビューで、「彼はバルサでプレーするためにいる」と今季末でのジェラール・デウロフェウの買い戻しを明かしたロベルト・フェルナンデスSD。冬のマーケットでエバートンからミランへと期限付き移籍された23歳のカタランエストレーモは、ここまでリーグ戦12試合に出場し(9つがフル)2ゴール3アシストの成績を上げています。その活躍ぶりにロベルトSDはクラブへの呼び戻しを決断。オペレーションはエバートンに1,200万ユーロを支払うことで完了します。

クラブは買い取り行使を決定済み

金髪のエストレーモがFCバルセロナの2017年夏一人目の新規契約選手になるであろうことは、10日ほど前からすでにメディアで報じられていました。ロベルト・フェルナンデスの発言はその報道が正しいことを認めるもの。しかし来季の監督がまだ決まっていないなかでの呼び戻しですから、現時点ではまだ、デウロの将来がバルサにあるとは必ずしも言えません。

7日付のMD紙(こちら)には、“もし来季の新監督がデウロフェウを戦力と見なさない場合でも、バルサは市場価値の上がっている彼を買い戻した後に、より多額で売ることができる”とバルサらしからぬ転売ビジネスの可能性を示しています。クラブ都合としては、もうなんであれ金髪エストレーモを獲得すると決めている。では、選手側はどうでしょうか。

4月17日付のSPORT紙(こちら)はデウロフェウの意思として、“彼は再びバルサのシャツに袖を通す心づもりではあるが、それには条件がある。彼の契約には古巣復帰を拒む条項がある”と説明をしています。デウロがバルセロナの申し出にOKを出す条件は、■トップチームの背番号が確約され、他の補強オペレーションの交換要員とされないこと。カンプノウでの成功に挑戦できるのであれば戻るという考えです。

クラシコ後に面談

ロベルトSDが「バルサでプレーする準備はできている」と宣言したことに対し、“デウロフェウ自身や彼の周囲の人々もその言葉を前向きに評価している”とSPORTは述べています。ただしミランでの活躍によって彼にはナポリやインテルもまた興味を示しているとされ、バルサの考えがハッキリしなければOKは出さないでしょう。

そこで同紙曰く、”今週末のベルナベウクラシコが終わった後にバルサ側とデウロ側は面談を行い、そこで選手側からスポーツ面での保証が求められるだろう”、とのこと。MDがいう転売による利ざやビジネスについては、SPORTは“今のところバルサの第一の意向ではない”との見解を示しています。戦力として試して上手くいかないので出来るだけ高く売ろうとするならともかく、転売はバルサには似合わないので止めた方が良いです。

欠点は克服された?

バルサBの期待の星とされたジェラール・デウロフェウが2014年夏にFCバルセロナを去ったのは、セビージャへの期限付き移籍から戻ってきた彼をプレシーズンで試したルイス・エンリケ(バルサBでデビューさせたのもルーチョ)が、守備や性格に難ありと構想外にしたからです。当時はペドロ・ロドリゲスがまだチームにいて、18歳だったムニール・エルハッダディが頭角を現してきた頃。ネイマールも2年目を迎えていました。

ルーチョは2014年8月16日、ガンペル杯の前日会見で「デウロフェウは選手として成長するために必要な時間を、ここでは手にしないと思う。ジェラールには私の好きな点が数多くあるけれど、改善すべき点も数多い」と説明しています。有り余る才能があると評価されながらも、デウロはトップチームへの扉を一度閉ざされました。

あれから約3年、“自己中”だった若者も父親となり、ラ・ロハにも招集され、成熟した選手になったとバルセロナ系メディアは声を揃えています。タイプとしてはマーケットでも希有なサイドでの突破力を持ったクラック候補。ラ・マシア育ちでバルサのスタイルとクラブのややこしい内情も知っている。600万ユーロで手放した選手を1,200万ユーロで呼び戻すのは、まあ良いとして、あとは確実に減少する出番にデウロが納得するのかと、今のスカッドには他にもっと補強を必要とするポジションがあることが問題でしょうか。

まあなんにせよデウロフェウはバルサ復帰が濃厚の模様です。その他のポジションのウワサもこれから順次登場してきますから、そちらもまた楽しみに待つこととしましょう。

 

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