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セルジ・ロベルト、ガス欠で走った!

92分のメッシ弾は彼のドリブルがあってこそ。

今季のルーチョバルサは非常に不安定で、それによって苦しいタイトル争いを余儀なくされているわけですが、一方で最近は非常に印象に残る試合を連発しています。バルセロニスタにとっては孫の代まで語り継げるであろう大逆転劇となったPSG戦と、メッシ弾で劇的勝利を収めた先日のベルナベウクラシコ。その両方で表彰状ものの活躍をしたのが、今やクレの心を鷲掴みのカンテラーノ、セルジ・ロベルトです。あのD10Sのゴラッソも、その後のユニフォームを掲げるパフォーマンスも、セルジの果敢なドリブルがあったこそ。なんでもあの約60mに及ぶギャロップは、12kmも走った後のことだったそうです。

12km走っていたが、エネルギーを振り絞り

ルイス・エンリケが試合終了後に「恐ろしく凹んだ」と語ったように、85分にハメス・ロドリゲスによって2-2に追いつかれてからのバルサ選手たちの動きは、見るからに落ち込んでいました。有効な攻めをできないままに90分が終わり、副審が掲示した追加タイムの2分間も終わろうかという92分。自陣のペナルティエリア横でブスケツからパスを受けたセルジ・ロベルトが猛然とドリブルを開始したのはその時です。

ロベルトはまずモドリッチをひらりとかわし、マルセロも抜き、そのまま斜めに進路を取って力強く正確に駆けていきます。8秒間のドリブルで約60mを攻め上がったバルサの20番は、さらにアンドレ・ゴメスへとボールを譲ってからも走ることを止めず、相手ペナルティエリアまで侵入。恐らくはこれが最後のチャンスになると突っ走っていった、そのハートの強さが素晴らしいです。改めてビデオを見ると、そこに感銘を受けます。

さらにSPORT紙やMARCA紙のデータによれば、ロベルトはそこまでの91分間の激闘で12kmも走っていました。彼はそれだけ走りまくってガス欠となっていた後で、あの攻め上がりを見せたわけです。走行距離9.50kmのマルセロをぶち抜いて、ボックスからボックスまで走りきる胆力と体力、判断力、技術。これは本当に大したものです。

インターネットの動画サイトで見ると、メッシの決勝点の場面はアンドレ・ゴメスからジョルディ・アルバへのパスあたりから始まるものばかり。セルジ・ロベルトのドリブルはカットされているのが残念でならず、編集する人は起点から入れてあげてと言いたいです。

チーム全体が走れている

このクラシコでは、その他選手たちの奮闘もデータとなって出ています。バルサはチーム全体でマドリーよりも7km多く走っていて(98.75km対105.46lm)、選手別でのトップがセルジ・ロベルトの12.07km。以下イバン・ラキティッチが11.48km、ジョルディ・アルバが11.30kmで、ピケブスケツ、それにイニエスタが10kmを超えています。マドリーの最高がトニ・クロースの10.93kmですから、バルサ選手たちの気合いが伝わってきます。

さらに最後のメッシのゴールシーンでは、プレーに直接関与したセルジ・ロベルトレオ・メッシジョルディ・アルバアンドレ・ゴメス以外にもジェラール・ピケルイス・スアレスイバン・ラキティッチも相手エリア内へと突入していまして、最後の好機と判断した彼らのランも素晴らしい。SPORT紙はこれに関し、“7人もの選手が92分にあれだけ走れていることにフィジカルトレーナー陣は満足感を示している”と伝えています。

選手たちが強い気持ちと鍛えられた体力を備えていることは、大詰めを迎えているリーガ優勝争いにおける希望の一つとなります。来週に入れば、不本意ながらもバルサの試合は週末だけになるので、踏ん張りどころは中2日でオサスナ戦(カンプノウ)があり、さらにまた中2日でエスパニョール戦(コルネジャ)が控えているこの1週間。ぼちぼち上手く調整しつつ、突っ切ってほしいです。ファイト!

 

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