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コケ獲得に動く

ルーチョもクレも欲しいアトレティコのセントロカンピスタ。

テル・ステーゲンとポジションを競い合うポルテーロがどうやらクラウディオ・ブラボで確定し、セントラルではマルキーニョスを獲れそうな雰囲気がなんとなくとはいえ漂っているこの5月末。中盤においても、こちらもなんとなくではありますが、アトレティコ・マドリーのコケがやって来るかもしれないムードとなっています。30日のカタランスポーツ紙は、SPORTもMUNDO DEPORTIVOもコケをクローズアップ。実行するのは至難な作戦であり、リーガのライバルからの引き抜きは若干申し訳ない気もしますが、もし獲得できるなら夢の見れる選手です。

交渉に応じそうなアトレティコ

2013/14シーズンのバルサに足りなかったものの一つ、それは中盤での運動量でした。終盤のタタチームは全体として躍動感に乏しく、リズムに欠けたポゼッションは相手チームの守備網を崩すのに四苦八苦。プレッシングの掛かりも悪く、ボールを失うや簡単に自陣深くへの侵入を許していました。そこで数ヶ月前から、補強候補としてしばしばメディアに名前が登場していたのが、ホルヘ・レスレクシオン・メロディオ、通称コケ。強靭な身体を誇りつつも、テクニックとポリバレント性にも優れたアトレティコのセントロカンピスタでした。

彼のような選手を評価しない監督はきっといませんし、ルイス・エンリケもまたコケの激しさやプレッシング能力、展開力を高く評価。アンドニ・スビサレッタの補強候補リストにあるコケの名前に、二重丸を付けたとされています。

気になるコケとアトレティコ・マドリーの契約ですが、解除金は6,000万ユーロに設定されています。昨年9月に契約を延長した際は2,000万ユーロあたりに設定されていたそうなのですが、マンチェスター・ユナイテッドが彼に強い関心を示したことで、2014年1月に再び給料と解除金を増額。そんじょそこらでは手が出せない6,000万ユーロになったのでした。コケのアトレティコへの大きな愛情も窺えます。

しかしながらアトレティコ・マドリーは、このバルセロナの動きに対して、すでにコケの後任探しに着手しているとも見られています(セビージャのイバン・ラキティッチが有力候補と)。良いオファーが届けば、手放す気はあるというのが現地の見方。交渉には応じてもらえるようなので、4,000万ユーロあたりでまとまるかも、とSPORT紙は書いています。ユナイテッドの本気度によっても、この額は変わってくるでしょう。

チャビの後継者?

献身的にピッチを駆け、チームのために汗をかき、中盤の複数のポジションをこなせ(代表では右ラテラルでも起用された)、得点力もあり(今季はリーガで6得点)、アシスト力もあり(今季14)、セットプレーも上手で、なにより若い(22歳)コケを、バルサのフロントはチャビ・エルナンデスの後継者として考えているとされます。

リーガでの14アシストはセスク・ファブレガスと並ぶランク2位で、彼らを上回っているのはディ・マリア(17アシスト)のみ。セスクが後継者になれれば、そりゃ最善ですが、ごにょごにょごにょ…。リーガ36試合、全コンペティション65試合出場の頑丈さも嬉しいポイントです。そういえばチャビも、全盛期はそれくらいフル稼働でしたなぁ。

ちなみにSPORT紙によると、ルイス・エンリケは3年前の2011年、ローマ監督就任時からコケを欲しがっていたそうです。そしてルーチョからの希望を受けたローマは19歳のコケ獲得に向けて動いたのですが、オーナーの変更が響いた彼らはマーケットで出遅れ、交渉は実りませんでした。開花前のコケのポテンシャルに気付いていたルーチョの念願が、今度は叶うか?という2014年の夏です。

セルジ・ロベルトはひとまず残留

一方、中盤の現有戦力に関しては、セルジ・ロベルトに嬉しいニュースが届いています。シーズン終了時点ではバルサ残留は厳しいと見られていた彼ですが、ルイス・エンリケはアンドニ・スビサレッタにロベルトの放出ブロックを要請。彼の代理人ジョゼップ・マリア・オロビッチとも話をし、7月14日に開始するプレシーズンに来るように伝えたのでした。

実際にどこまで監督の信頼を勝ち取り、出場時間を得られるかはこれからのセルジ・ロベルト次第ですが、まずプレシーズンで競い合うチャンスを与えられたとの知らせは、心落ち着かないバケーション中だったであろう彼を小躍りさせたことでしょう。トップチームにはラフィーニャがいて、Bチームにはデニス・スアレスやハリロビッチも控えている。ファイト、セルジ・ロベルト。

 

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