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4ポイント差!

白い背中がだいぶ近くに見えてきた。

「この気迫をマドリー戦でも是非見せてくれ」というのは、バルサに闘志をむき出しにしてきた相手チームに対しクレがしばしば感じる思いなのですが、ここへきて各チームがバルセロニスタの期待に応えてくれています。日曜日はサンチャゴ・ベルナベウでバレンシア・グアイタ祭りが繰り広げられ、ゲームは0-0のエンパテ。前日にサラゴサで王者の強さを見せたバルセロナとの勝点差は、ついに4にまで縮まりました。ミッドウィークの第33節でもアトレチコが頑張ってくれれば、リーガはムフフすぎる展開に。楽しみ広がる、なんとも気持ちの良い週明けであります。

 

◇隠れて、逃げる

シーズンの重要局面へきて、マドリーさんはどうやら難しい状況にあるようです。こんな時にまず矢面に立ち、チームを鼓舞し、自分たちはやれる!というイメージを与えていくのが指揮官の務めといえましょう。しかしベルナベウでエンパテった後の会見にまたしてもジョゼは姿を現さず、マリオネット・カランカを記者たちの待つ部屋へと送り込んだ。そして忠実なる僕はボスの言いつけどおりにただ審判のエラー(の仄めかし)を語り、早々にその場を離れています。

盛り上がる試合をしたんだから、自分たちやバレンシア選手たちの頑張りを、もっと大きく称えてあげればいいのに。「世界中が目撃した」とだけ2度繰り返し、質問の受付はわずか3つ4つで終了とは。そんなにあからさまに神経質にならなくてもいいのに。

モウは試合後の会見に堂々と登場し、「自分たちが勝てなかったのは、多くのチャンスを活かせなかったからだ」と言えばよかった。そして「次のアトレチコ戦では確実にチャンスをものにし、勝つ」と。しかし彼は逃げました。そんな白い監督に対し、カタルーニャメディアは「負け方を知らない、臆病者」。SPORT紙編集長はこうも言っています。「彼らは大人としてピッチで勝つ方法を知らず、子供のように泣いている。まだ4ポイントの差はあるが、マドリーがバルサのプレッシャーに耐え切れないのは明らかだ」

 

◇アドリアーノ 「チャンスが来ると分かってた」

迫りくる追っ手に対し、狼狽し取り乱す永遠のライバルというのは実に好い精神の保養となります。カタランメディアは当然「4ポイントきたーっ!」と大盛り上がり大会になっていますし、「今週中に1ポイント差になっちゃうかもヨ!」とさらなる希望に胸を膨らませます。チョロ・シメオネに睨み付けられ、ネコになるマドリーの図が楽しみでなりません。これほどアトレチコに期待するのは、いつ以来でありましょうか。バルサの勢いが増してから、メディアにはよく”canguelo”という単語が登場します。直訳すると「恐れ、恐怖」。無双バルサに追われる恐怖、存分にお味わいください。

一方マドリー対バレンシアを当日夜に控えた日曜日のバルサ選手記者会見で、当番になったアドリアーノ・コレイアは、こんなふうに自信を覗かせています。「リーガがチャンスをくれるってことを、僕らは分かってたんや。レアル・マドリーに10ポイント差をつけられた時でもね。僕らはいつも、リーガはあるって信じてたよ」

脚の震えが止まらない首都系メディアが、これから様々な陰湿キャンペーンを行ってくることも予想されます。審判への批判は止むことはないでしょう。しかしアドリアーノは、そういった動揺作戦には自分たちは影響されることはないと言います。「僕らは外のことは見ないからね、なんだって同じなんや。負けた人たちは、その言い訳を探すもの。不満を言いたい人は、不満を言うものなんや。僕らはただ3ポイントを積み重ねていくことだけを考えてるよ」

ちなみに病で戦列を離れているエリック・アビダルの穴を埋めることは「チャレンジ」だとしつつも、アドリアーノはやれるという感触を掴んでいるようです。「今僕は、シーズンでベストの時を迎えてるんや。体重も落とせたし、状態はサイコウやね」。好い時に怪我をしているという印象のアドさんだけに、ここはその言葉を信頼したいと思います。

 

◇アビダル宅でランチパーティ

バルセロナからは、こんな好いニュースも伝わってきています。シウター・エスポルティーバでの午前の練習終了後、ペップチームの選手たちは揃って昼食へと出かけました。向かった場所はレストランではなく、エリック・アビダルの自宅。今週火曜日に肝移植手術が控えているというアビさんや彼の家族とともに、壮行会とでもいいましょうか、ランチパーティを楽しんだのです。

アビダル

そしてその際の写真が、ホセ・マヌエル・ピントが自身のツイッターアカウント(@WMakinaciones)でアップしたこれ。ジェリの表情がなんとも良いじゃないですか。ピントはこの他にも、「Mucho Amo Abi」と書かれたケーキや、それをカットするアビ、肝臓のドナーである従兄弟とアビのツーショット、プールに投げ込まれる直前のピケの写真もアップしています。MD紙の写真記事ページでも見られますので、是非どうぞ(こちら)。バルサのロッカールームは良い雰囲気です!

 

数週間前は自分に言い聞かせるという意味合いもあった「逆転は可能」という言葉ですが、今はもう確信に変わっています。バルサはこの調子で行けば、きっとカンペオンになる。そもそもモウリーニョを心より信頼なんぞしていない白い館は、ここからの限界状態において再び失敗があれば、疑念の炎で自らを焼いていくでしょう。この1ヶ月間での3つのエンパテは、マドリーの今後のライバルたちに、チャンスが大いにあることを教えてくれました。これでアトレチコがやってくれれば、それはもう楽しいことになるのは請け合い。バイエルンもまた、ベルナベウでもやれると確信したはずです。真実の時が、真実を明らかにしようとしている。ほんの少し前までは「ドブレッテへ一直線!」と夢見ていたチームは今、迫りくる黒雲の影に脅かされています。

 

その他ぷち情報

◇テリーの息子はメッシファン

数日前の記事ですが、意外と取り上げられていないので紹介してみます。来週バルサをスタンフォード・ブリッジに迎えるチェルシーの主将ジョン・テリーが、5歳になるというふたりの息子(双子)たちがレオ・メッシの大ファンだと明かしているんですな。子供たちはこんな遊びをしてるんだ、とテリーは言います。「息子らはメッシの名前の入ったレプリカシャツを持ってるよ。彼の大ファンなんだ。ふたりともメッシが試合終了後にユニフォーム交換するところを見るのが好きでね。次はチェルシーと交換するぞと楽しみにしているよ」

 

◇リケルメ 「2試合ではバルサには勝てない」

バルサには少なからず苦い思い出もあるであろうファン・ロマン・リケルメが、こんなコメントをしてくれています。「バルセロナには1試合でなら勝てるやろうけど、チャンピオンズのように180分で勝つのはほとんど不可能やね。90分のうち、バルサは85分は彼らのものや。ボールがあるとき、彼らはどのチームより上手く守るよ」

アルゼンチンの英雄レオ・メッシについては。「メッシは喜びをもたらしてくれるね。僕が小さな頃はマラドーナで、自分がディエゴやと思ってボールを蹴っていたけど、今息子は自分がメッシやと思ってるね」。「メッシは誰よりも優れているし、ボールを持てば、ないときよりも速い。僕らは彼のプレーをもっと楽しまなあかんのや。サベージャ(アルゼンチン代表監督)が彼をより輝かせるために、いいチームを作ってくれることを願ってる」

 

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