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Liga Española : Jornada 30

圧倒的に支配するが、決め手に欠ける。最後の最後、ギリギリの勝利。

 

FCBarcelona Mallorca
1 0
Camp Nou
Valdes 【7】 【5】 Moya
Zambrotta 【6】 【5】 Hector
Thuram 【5】 【6】 Ballesteros
Puyol 【5】 【5】 Nunes
Gio 【5】 【6】 Navarro
Marquez 【5】 【5】 Basinas
Deco 【6】 【5】 Pereyra
Iniesta 【5】 【5】 Varela
Giuly 【5】 【5】 Jonas Gutierrez
Messi 【5】 【5】 Ibagaza
Eto'o 【5】 【5】 Arango
Cambios
Giuly→Saviola 【7】(59) Arango→【5】 Victor(73)

Thuram→Xavi 【6】(59)

Ibagaza→【sc】 Jankovic(87)
Zambrotta→Belletti 【5】(80)  
Entrenadores
Frank Rijkaard 【5】 【5】 Gregorio Manzano
Tarjetas
Valdez (29) Navarro (31)
  Ballesteros (44)
   
   
   
Arbitro
Ramirez Dominguez (Andaluz)
名前の次の数字は評価点:平均【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1 Tarjetas Amarillas 2 0 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 9 16 Tiros a puerta 5 2 3
2 6 8 Ocasiones de Gol 2 1 1
2 5 7 Corners 0 0 0
1 0 1 Fueras de juegos 2 2 0
7 8 15 Faltas 16 11 5
% 64% Posesion del Balon 36% %
Formacion
Titular Final
ロナウジーニョは発熱による体調不十分のため欠場。ピボッテにはマルケスが入り、メッシは左。後半、まずライカーはメッシを右、ジュリを左に移動させる。そして57分の二枚同時交代によりサビオラ(ジュリOUT)とチャビ(チュラムOUT)が入り、サビオラは中央、エトーが左へ。中盤はチャビが底を担当し、マルケスがセントラルの位置へ。ザンブロッタとベレッチは同じポジションでの交代。
先発 終了時
Goles
Navarro (89pp)  
   
   
 
   
   
Reporte

ゲームの主導権は、常にバルサ。しかし決め手を欠き、どうにかこうにか3ポイント。

マジョルカが中盤での積極的なプレスを伴わない“亀の子戦術”を採用してきたため、バルサがボールを圧倒的に支配する。注目はサラゴサで見られなかった勝利に向かう姿勢だが、輝かしいプレーを行えたかは別にして、気持ちは伝わってきた。

とにかく、ボールはバルサが自由に動かせる。しかしいつものように、それは相手エリアに接近するまでであり、エリア内での最終的なプレーは上手くいかない。どうにかしようとしているのだが、ひと工夫が足りず、ガチガチに守るマジョルカの陣形を崩せないのだ。

右サイドのジュリはよく頑張っていたが、スピードのある崩しには持ち込めないので、クロスはただ送り込まれるだけという形で終了することが大半。左のメッシもアクセントにはなっていたが、機能していた、といえるほどでもない。エトーはポスト役が多く、シュートにまでたどり着けなかった。

この一週間、プレスの練習に時間を割いたことで、この点でのプレーは改善されていた。しかしその先の縦への突破という点では、まだまだ不完全。それぞれの攻撃陣の動きに流動性が少なく、2列目からの飛び出しやミドルシュートなど、オプションが少ないのだ。ダイレクトのパス交換なども見受けられず、引いて守る相手を混乱させるのは至難。前半の決定機といえるものは、13分のセットプレーからのマルケスのヘッドくらいだった。しかしポストに拒まれ、得点ならず。

得点チャンスでいけば、マジョルカのほうが決定的だった。30分、カウンターでホナスにエリア内単独侵入を許し、バルデスが倒してしまいペナルティを献上する。キッカーは、ホナス自身。なぜアランゴでもイバガサでもなかったのかは不思議だが、バルデスはここでガッチリ止める“離れ業”をやってのけた。兎にも角にも、ヒーローとなったバルデス。マジョルカは千載一遇のチャンスを逃し、ゲームはそのままハーフタイムへ。

 

前半終了時点では、まだ0-0にスタンドも余裕もあったのだが、後半になっても事態は改善されることなく、同じような展開で時間だけが経過していく。メッシが右へ、ジュリが左へ移動していたが、さして違いはなかった。状況が若干変化してくるのは、サビオラとチャビを同時投入した57分以降となる。

最後の20分ほどは、バルサには幾つか決定的な場面があった。チャビのスルーパスに反応したサビオラのシュートであり、エトーのほんのわずかに間に合わなかったスライディングであり、その他にも幾つか。しかしマジョルカの懸命の守備に阻まれ、そのままズルズルと試合終了は近づいてくる。焦りの見え出すバルサ、嫌な予感の漂うカンプノウ。そしてあと1分で90分が終わるというとき、歓喜(安堵)の瞬間は訪れた。

この日、何度目か分からないゴール前での混戦のなかから、サビオラが至近距離でのシュートを放つ。これは左ポストに弾き返されてしまうのだが、跳ね返ったボールはピンボールのごとく、ナバーロに当たってゴールへ。“バルセロニスタ”ナバーロによるオウンゴールという思わぬ形で、バルサはついにネットを揺らすことに成功した。ま、半分以上はサビオラのシュートによるものだ。

 

土曜日にマドリーが崩れ落ち、バルサの結果を知った上で行われたメスタージャでのバレンシアとのライバル直接対決にて、セビージャも撃沈。2位セビージャとの差が4へ、3位マドリーとは5へ広がり、4位バレンシアは6ポイント差という、なんだか最高の結果に終わった今週末。3チームによる星の潰し合いは次節以降も続くので、バルサは非常に意味のある3ポイントを獲得したといえる。あとは自滅をしなければ、大丈夫。