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Liga Española : Jornada 7

全体としてのプレーリズム悪し。英雄はバルデス。

 

Valencia FC Barcelona
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17 de Octubre - Sab 22:00 h
Mestalla : 50,000
Cesar 【8】 Valdes
Miguel

【5】 Alves

David Navarro 【6】 Puyol
Dealbert 【6】 Pique
Bruno

【5】 Abidal

Pablo 【5】 Toure
Albelda 【5】 Xavi
Banega 【5】 Keita
Mathieu 【5】 Pedro
Silva 【6】 Iniesta
Mata 【5】 Messi
Cambios
Mathieu→ Miku(71) Pedro→【5】 Bojan(78)
Albelda→ Maduro(89) Xavi→【5】 Busquets(80)
Silva→ Baraja(90+)  
Entrenadores
Unai Emery 【5】 Pep Guardiola
Tarjetas
Silva (52) Pique (78)
Banega (62) Alves (90+)
Albelda (68)  
David Navarro (72)  
Miguel (86)  
   
Arbitro
Perez Burrull (cantabro) 【7】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 5 5 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
6(2) 4(2) 10(4) Tiros a puerta 11(4) 9(3) 2(1)
3 1 4 Ocasiones de Gol 2 2 0
4 1 5 Corners 6 5 1
4 3 7 Fueras de juegos 2 0 2
8 7 15 Faltas 10 6 4
43% 44% Posesion del Balon 56% 57%
Formacion
アンリとチグロが負傷で召集外。万全でないイブラヒモビッチはベンチに入るも、出番はなかった。代表戦でダメージを負ったチャビとイニエスタは普通に先発出場。前線は最初メッシが中央だったが、前半途中にイニエスタが“偽9番”を務める時間帯あり。ペドロは右にも出没している。最初の交代はペドロに替えてボージャン。二人目にして最後の交代は、チャビを休ませてのブスケツ投入。トゥレ・ヤヤが前目に位置を移している。
Titular Final
先発 終了時
Goles
   
   
   
   
   
Reporte

 

FIFAウイルスによる影響で、ベストなる布陣を組めなかった両チームの戦い。特にバルサに駒薄感は強く、引き分けたことで満足するべきゲームだった。英雄はパラドンを連発したV.バルデス。

代表ウィーク明けは万全ではないのが常のバルサであるが、今回はなかなかそれが酷かった。バレンシアキラーのティティ・アンリが負傷にて使えず、イブラヒモビッチもベンチを温める。チャビとイニエスタはダメージを抱え、頼みのメッシもフル充電には遠い状態。これでは正直、メスタージャで気合のバレンシア相手にはきつい。

予想されたとおり、バレンシアは試合開始直後から一気にバルサゴールへと襲い掛かってきた。1分には高速パブロ・フェルナンデスがあっさりと最終ラインの裏を取り、バルデスと1対1に。守護神はいきなり大仕事をすることとなった。

悪いなりにバルサは、ボールを回し自分たちのプレーを実行しようと試みた。しかしバレンシアの圧力は強く、中途半端なボールをことごとく中盤でカットされる。そしてショートカウンターという流れの繰り返しだった。ボールは前線まで届くことなく、届いた場合でもキープすることが出来ない。びっしりとスペースを消す守備陣の前に簡単に奪取されて反撃を食らった。イニエスタを“偽の9番”に置く苦し紛れ策も、通用はしない。イブラの不在が大きく感じられた。

バレンシアはパブロ、マタ、シルバら若き攻撃陣が元気だった。リズムよくボールを展開し、バルサラインの裏へ抜け出す。プジョルやバルデスの踏ん張りがなければ、おそらくゴールは割られていたことだろう。“チェ”としては、ビジャがいればなぁ・・・と思ったかもしれない。エリア内での決定力に、バレンシアは若干の不足があった。

 

前半のバルサはとにかく酷かった。初のシュートは30分を超えるまで待たねばならず、チャンスらしきものもない。なにせ、シュートが2本なんだから。だが後半になると、バルサのギアも幾段か上がる。おそらくはハーフタイムでのペップの指導が効果を表したのだろう。48分、やはり右の方がやり易そうなメッシがご挨拶のシュートを放ち、反撃の狼煙を上げている。

ゲームは後半、拮抗したものとなった。ドタバタした感じは拭えないが、バルサにもバレンシアにもそれなりのチャンスが数回訪れ、退屈さは幾らか解消されていた。バルサが良かったのは、60分を過ぎた頃。62分にはメッシの強力なミドルシュートがあり、63分にはこのゲーム最大の見せ場が訪れる。アルベスのロングボールに抜け出したチャビがエリア内に持ち込み、ここぞのタイミングでフリーのペドロに折り返したのだ。しかし彼のシュートはデフェンサの足に当たり、ポスト左へ転がっていった。

その後も、バルサはどうにか勝利のゴールを奪おうとはするものの、決め手を欠いた。選手交代によっても、活路は見出せない。惜しいチャンスはむしろバレンシアで、バルデスの好守によって際どく無失点を保ったのだった。トゥレ・ヤヤを前に上げ、攻撃に参加させるオプションは、もう少し早く試しても良かった。ボージャン投入の時期も同様だ。

結局バルサ、バレンシア共に相手ゴールを揺らせず、ゲームは0-0にて終了。バルサは前線にもう一人、存在感を出せる選手がほしかった。現布陣では、この先も苦しむことが多くなるだろう。そうして、バルサの開幕戦からの連勝は6でストップした。プレーの出来からすれば、負けていても不思議ではなかった試合。価値ある1ポイント獲得を、評価することとしよう。