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Liga de Campeones
1/2 final , Vuelta



待ってろウェンブリー。おかえりアビダル!


FC Barcelona Real Madrid
1

1

3 de Mayo - Mar 20:45 h
Camp Nou
Goles
Padro (54)  
  Marcelo (64)
Titular
Valdes 【6】 Casillas

Alves 【6】

Arbeloa
Mascherano 【7】 Albiol
Pique 【7】 Carvalho
Puyol 【7】 Marcelo
Busquets 【6】 Xabi Alonso
Xavi 【7】 Lass
Iniesta 【7】 Di Maria
Messi 【8】 Kaka
Pedro 【7】 Cristiano
Villa 【6】 Higuain
Cambios
Villa→ Keita (74) 【6】 Higuain→ Adebayor (55)
Puyol→ Abidal (90) 【10】 Kaka→ Ozil (60)
Pedro→ Afellay (92) 【sc】  
Entrenadores
Pep Guardiola 【7】 Aitor Karanka
Tarjetas
Pedro (82) Carvalho (13)
  Lass (58)
  Xabi Alonso (69)
  Marcelo (75)
  Adebayor (85)
Arbitro
Frank De Bleeckere (belga) 【7】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 5 4 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 4 11 Tiros a puerta 3 3 0
5 1 6 Ocasiones de Gol 1 1 0
2 1 3 Corners 2 1 1
3 1 4 Fueras de juegos 2 1 1
4 6 10 Faltas 31 17 14
69% 64% Posesion del Balon 36% 31%
Formacion
アビダルが驚きの招集。先発メンバーは予想どおりの顔ぶれだった。カピタンは今回も左ラテラル。両エストレーモはイダに続き、ラインいっぱいに広く位置を取っている。アルベスの上がりも自重。最初の交代はビジャに替えてのケイタで、イニエスタが前線へ。ふたりめは感動のプジョルからアビダル。最後はひっそりとペドロからアフェライ。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Pedro (54)  
  Marcelo (64)
Reporte

単純に、強く良いフットボルをしたチームが勝った。それだけのことだ。

ようやく、鬱陶しさ満開の白クラブとの勝負の全てに決着がついた。ウェンブリー行き切符を巡っての戦いは、2試合総合で明らかにマドリーを凌駕したバルサの順当すぎる勝利。最終章でだいぶマシにはなった白組だったが、どちらがよりファイナルに相応しいチームであったかの問いには、考える必要など微塵も存在していない。

バルサのゲームへの入り方は、先発メンバー同様に予想どおりだった。奇跡の逆転を目指して前に出てくるマドリーを、パス回しでいなしていく作戦。追い込まれてそういうプレーをやれるなら、最初からやっておけばいいのに。とにかくマドリーの圧力に、バルサは序盤やや押し込まれた。

だがペップはこういった展開もしっかり想定していただろう。選手たちは慌てることなく状況に対応し、10分を過ぎる頃からは白いペースにも慣れて徐々にパスを展開開始。最初のシュートは20分頃のブスケツのヘッド弾(byコーナー)と遅かったが、30分にはすっかりと主導権を掴み、カシージャスのゴールにこれでどうだと押し寄せた。ここから10数分の白組は、サンドバッグ状態となる。

しかしながら32分と33分のメッシ、34分のビジャ、35分のペドロ、37分の再びメッシとバルサの決定的チャンスは、あと少しの運不足、ならびに聖カシージャス降臨によってゴールには至らない。この時間帯に1発叩き込んでおければ、良かったのだが。。。ツイてない。

一方、ツイていたのは43分、明らかに妥当といえる2枚目のカードを、寛大な処置によって見逃されたカルバーリョだ。ここで早々と10人にならなかったことを、マドリーは審判に感謝すべきだろう。

 

後半、マドリーは気合のスタートを見せている。そして47分には問題となるプレー&ジャッジが発生。イグアインの合法的なゴールが、その直前のクリスティアノのマスチェラーノに対するファールで取り消されるのだが、当然エル・ブランコは前半のカルバーリョの件など忘れている。ここだけを取り上げ、批判、批判のオンパレード。鬱陶しい。

バルサの先制点は、このスッキリしないムードの中で誕生している。53分の、バルデス、アルベス、イニエスタとつながる、スローなカウンター。最後はドンからのミリ単位のスルーパスに抜け出したペドロがカシージャスを攻略し、均衡を破るのである。

だがリードを奪ったことで、バルサは集中力を途切れさせた。不用意な自陣でのパスをディ・マリアに奪われ、最初のシュートこそポストに救われたものの、続くプレーでマルセロに押し込まれて1-1(64分)。 最近はこういったうっかりエラーがちょいちょい発生。気を引き締めねばならない。

コントロールを失いかけたバルサだったが、グアルディオラはこの局面をケイタを投入することで制御した。これで中盤は落ち着きを取り戻し、マドリーの反攻も冷静な対応によって次々に潰していった。バルサとしてのチャンスもまた作り出すことはなかったが、この試合では特に無理をして攻撃を仕掛けまくる必要もなし。時間が流れていけば、それでOKなのだ。

ただ、この試合ではバルセロニスタに、最後にとっておきのプレゼントが用意されていた。エリック・アビダルのピッチ復帰だ。肝腫瘍という試練を乗り越え、全力で頑張ってきた彼に、この舞台以上に相応しい復帰の舞台はない。おかえり、アビダル!カンプノウは割れんばかりの拍手と歓声で、英雄の帰還を祝福した。

フィエスタムードと共にゲームは終了し、選手たちはウェンブリーへ辿り着いた喜びを、いつまでもピッチで爆発させている。中央で大きな輪を作って跳ねたり、アビさんを胴上げしたり、グラウンドを一周したり。独自の信念を貫き、勇敢に愚直にフットボルをやり抜いた結果が、このファイナル進出。よくやったり、バルサ!まともな努力が報われたって事実が、見る者に勇気をくれる。