Liga Española
Jornada 37

ありがとうペップ!
メッシ50!

FC Barcelona Espanyol
4 0
5 de Mayo - Sab 21:00 h
Camp Nou
: 89,044
Goles
Messi (11 )  
Messi (62pk)  
Messi (73)  
Messi (78pk)  
Titular
Pinto 【6】 Cristian Alvarez
Montoya 【6】 Javi Lopez
Puyol 【6】 Raul Rodriguez
Mascherano 【7】 Hector Moreno
Adriano 【6】 Didac
Busquets 【6】 Baena
Thiago 【6】 Forlin
Keita 【6】 Victor Sanchez
Iniesta 【7】 Verdu
Pedro 【6】 Weiss
Messi 【9】 Alvaro
Cambios
Keita→ Cesc (65) 【5】 J. Lopez→ Cristian Gomez (59)
Adriano→ Tello (77) 【5】 Alvaro→ Coutinho (65)
Iniesta→ Xavi (79) 【5】 Verdu→ Rui Fonte (79)
Entrenadores
Pep Guardiola 【7】 Mauricio Pochettino
Tarjetas
Busquets (20) Forlin (4)
Montoya (71) Victor Sanchez (29)
Tello (83) C. Gomez (62)
Puyol (87) Alvaro (63)
  C. Alvarez ()
Arbitro
Fernando Teixeira Vitienes (cantabro) 【5】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 3 4 Tarjetas Amarillas 5 3 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 7 14 Tiros a puerta 10 7 3
3 5 8 Ocasiones de Gol 3 2 1
2 3 5 Corners 3 3 0
4 1 5 Fueras de juegos 7 4 3
    13 Faltas 22    
%   64% Posesion del Balon 36%   %
Formacion
クエンカ、アレクシスが欠場。バルデス、アルベス、セスク、チャビ、アフェライらがベンチスタート。ポルテーロはピント。右ラテラルはモントーヤが先発フル出場。インテリオールはチアゴとケイタだった。イニエスタは左の前線。最初の交代はケイタからセスク。ふたりめは事実上エストレーモとなっていたアドリアーノに代えてテージョ。最後はイニエスタからチャビ。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (11)  
Messi (62pk)  
Messi (73)  
Messi (78pk)  
Reporte

全バルセロニスタが期待していたような、ペップバルサのすんばらしいカンプノウ最終戦となった。ポーケル(POKER=4ゴール)によって花を添えたのは、やはりこの人メッシだ。

前節でマドリーの優勝が決まり、エスパニョールはヨーロッパ圏内がほぼ絶望的。勝点を争うという点においては、まったく緊迫感のなかった今回のデルビー。内容もレオ・メッシがゴールを量産したという点を除けば、どちらかといえば低調なものとなっている。

メッシがまず1点

ペップ・グアルディオラへと感謝を伝える4万本の旗と、巨大な横断幕(46m×47m)によって始まったこのデルビー。バルサはいつものようにポゼッションはしながらも、プレーに鋭さはあまりなかった。幸運だったのはメッシのフリーキックにより、早い時点で先制に成功したことだ。11分、クラックの放ったシュートは、フォルリンに当たりながらも絶妙な軌道となってゴール右端へとズドン。特に労することなく、リードを手にすることとなった。

エスパニョールが上手く守っていたこともあり、バルサはスペースを見出すことができず、GKクリスティアン・アルバレスへと近づくこともなかなか叶わなかった。しかし1点は奪ってあるので、特に慌てることもない。ペリコが脅威を生み出せず、ピントが余裕の45分を過ごすことになったとあれば尚更だ。

レオの先制点を除くバルサの前半の主なチャンスは29分。メッシのスルーパスに抜け出したケイタが決めそこなった場面と、その1分後のイニエスタのフリーキックがクリスティアン・アルバレスによってパラドンされた場面だ。いつになくふんわりしたデルビー。地元でのペップ最終戦が目的であるファンも、それなりに勝てばOKという感じで声援を送っていた。

メッシ、メッシ、メッシ!

そういう前半45分だったので、まあ後半も似たような展開となり、あとはペップのセレモニーだねと思っていたのだが、選手たちがよりハッピーなシナリオを望んでくれていたのは、クレとしてとても嬉しいことだった。ゲームはグアルディオラの送別試合というだけでなく、メッシが歴史を作る舞台にもなったのだ。

イニエスタの2つの決定機が外れ(53分と58分)、モントーヤがエリア内でバエナを倒してあわやペナルティか?というプレーをテイシェイラ・ビティエネス主審が不問とした直後の62分(エスパニョールはもちろん抗議)、主審はクリスティアン・ゴメスによるエリア内でのハンドを取り、ペナルティを宣告する。キッカーは言うまでもなくメッシ。我らのクラックは落ち着いてこれを決め、スコアはさらに安心の2-0となった。

だが試合とは難しいもので、ペップチームはここからしばしエスパニョールの反撃を受けることになる。68分のフォルリンのボレーシュートはピントが華麗にセーブ。73分にはバイスによってエリア外に出ていたピントが抜かれ、無人となったゴールへシュートを放り込まれるという場面もあったのだが、この大ピンチは猛ダッシュで戻っていた新兄貴マスチェラーノが頭で渾身のクリア。カンプノウの大拍手を受けている。

そしてそのプレーによって与えたコーナーを凌いだバルサが、その足で一気にカウンターのお返し。右にいたアドリアーノから左前線のメッシへと1本のロングパスが通り、巧みなワンタッチでマークをぶっちぎったレオが、ゴール右隅へと左足シュートを突き刺したのだった。この2試合連続ハットトリックにより、リーガの得点数は49となった。

しかしギガクラックのゴールは、それで最後ではなかった。78分、エリア内でブスケツが倒されたシーンでテイシェイラ主審はペナルティを宣告。やや微妙なジャッジではあったがメッシがこれもきっちりと沈め、ケーキにイチゴを乗せるとともにPOKERを完成。リーガでの得点を驚異の50ゴールとしている。ちなみにこのゴールを祝う際、メッシはグアルディオラの元へと歩み寄り、がしっと抱擁。あの照れ屋のレオがそこまでしたことが、彼の深いペップへの感謝を表している。

メッシは88分、ブスケツのスルーパスから5点目となるチャンスも手にしたが、惜しくもこのシュートはポスト横を通過。さすがの彼も人の子というところか。

ありがとう、ペップ!

そうしてペップとメッシによるデルビーは終了。ひとしきりイムノを楽しんだ後、カンプノウの"スピーカー"であるマネル・ビックさんによる感謝の言葉でさよなら式典がスタートする。ペップとバルサの思い出のシーンがビデオスクリーンに映し出され、それを見つめるミスターの姿と晴れやかな表情が印象的だった。

「私がどれだけみんなを恋しく思うか、きっと分からないだろうね。また会いましょう、あなたたちは決して私を失うことはないんだ」というスピーチに、カンプノウはうるうる。そして胴上げをしようとにじり寄る選手たちに「よせよ、それはやめとこう」と逃げていたペップだったが、その抵抗もむなしく宙を舞うこと二度、三度、四度。最後はCOLD PLAYの"Viva la vida"の流れる中、センターサークル上で名物のサルディーナを踊り、選手やテクニコらの作るパシージョによってグラウンドを後にしている。ありがとう、ペップ!25日にコパのトロフィーを獲って、もう一度宙に舞いましょう!

【ペップ・グアルディオラのさよならセレモニー詳細はこちら】