Liga Española
Jornada 38

ペップのリーガ最終戦。
意地のエンパテ。

Betis FC Barcelona
2 2
12 de Mayo - Sab 22:00 h
Benito Villamarin
: 45,000
Goles
  Busquets (8)
Ruben Castro (70)  
Ruben Castro (73)  
  Keita (91)
Titular
Casto 【5】 Valdes
Chica 【3】 Alves
Paulao 【5】 Pique
Dorado 【7】 Mascherano
Nacho 【5】 Adriano
Beñat 【6】 Busquets
Cañas 【5】 Xavi
Montero 【6】 Keita
Pereira 【5】 Messi
Pozuelo 【5】 Pedro
Ruben Castro 【5】 Afellay
Cambios
Montero→ Santa Cruz (58) Afellay→【5】 Montoya (58)
Pozuelo→ Calahorro (65) Pedro→【4】 Tello (77)
Chica→ Isidoro (73) Xavi→【5】 Iniesta (83)
Entrenadores
Pepe Mel 【5】 Pep Guardiola
Tarjetas
Beñat (79) Alves (32)
Cañas (89) Alves (52DA)
Arbitro
Ayza Gomez (valenciano) 【】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 1 1 0
1 6 7 Tiros a puerta 14 4 10
0 3 3 Ocasiones de Gol 6 3 3
0 2 2 Corners 7 1 6
0 0 0 Fueras de juegos 3 2 1
4 10 14 Faltas 11 4 7
39%   41% Posesion del Balon 59%   61%
Formacion
ピント、プジョル、アレクシスが負傷欠場。セスク、イニエスタらがベンチスタート。ピケが先発へと復帰。アフェライは今季初先発。後半早々にアルベスがイエロー2枚で退場となり、アフェライに代わってモントーヤがピッチへ。ふたりめの交代はペドロに代えてテージョ。最後はチャビがお役御免でイニエスタが登場。
Titular Final
先発 終了時
Goles
  Busquets (8)
Ruben Castro (70)  
Ruben Castro (73)  
  Keita (91)
Reporte

2011/12シーズンのバルサのリーガが終了。プライド以外になにも懸かっていない試合なので、まあ親善試合のようなものだった。

ペップにとっては、リーガで指揮を執る最後の試合。そこでアフェライを先発起用するあたりに、彼の思いを感じられる。ケイタの先発も同じだ。

ブスケツが序盤に先制

勝点を是非とも必要とはしないバルサではあったが、プレーが緩慢というわけではなかった。もちろんギアも気合もそれなりなのだが、そのうえでしっかりと頑張っている感はあった。先制点は思いがけず簡単に手に入っていて、8分のこと。チャビの蹴った左コーナーをニアポスト前のブスケツが頭で上手く合わせ、ゴール左へとボールを流し込んだのだ。セルヒオにとってはこれがリーガの今季初得点。

特に苦労することなくリードを手にしたバルサは、その後は落ち着いて快適にプレーを続けていく。しかしギアは抑え目なのでチャンスの数はペップチームとしては少なく、見せ場は31分のアドリアーノの強力右足シュート(GKカストがパラドン)と、36分のメッシの得意の切れ込みからのシュート(デフェンサがブロック)だった。バルサの10番はピチーチ事実上確定ゆえか、この試合ではキレがなかった。

前半のMVPを挙げるなら、それはマスチェラーノだろう。プジョルが右ヒザの手術を受けたこの日、最終ラインの要として右で左で前で後ろでボールをカット。ヘフェシートの活躍が効き、前半のベティスはまともなシュートは0本だった。1点のみのリードなのは不満なれど、この調子なら危なげなく勝てそうだな、という印象をクレに与えつつ、試合はハーフタイムを迎えている。

アルベス退場、カストロ連発

だが後半、ペペ・メル監督によって修正を施されたベティスは、別チームのようにバルサ陣内へと侵入してくるようになっていた。バルサのプレーがなにやらおかしくなっていた面もあった。そして52分、前半のうちにすでにカードをもらっていたダニ・アルベスが、モンテーロに対してハードタックル。当然の結果として2枚目のイエローを提示され、退場処分となっている。ペップはこれに、アフェライに代えてモントーヤを入れることで対応した。

中盤でのコントロールを失ったバルサに対し、ベティスはがんがんとライン裏のスペースを突いてきた。67分に右を崩されたピンチはなんとか凌いだバルセロナ守備陣だったが、堤防は決壊寸前といったところ。そして70分から、ルベン・カストロによるフィーバータイムがスタートすることになる。

カストロは3分間で立て続けに2ゴールを決めるのだが、シュートに至るまでの過程はどちらも似たようなものだった。70分の同点弾は最終ラインからの長いボールをサンタクルスが頭で逸らし、オフサイドを突破したカストロがバルデスをバセリーナで料理。そして73分の逆転弾はワンタッチでトライアングルにボールを回され、最終ラインを破ったカストロが再びバルデスとの1対1から落ち着いてゴール右隅へとシュートを突き刺した。これだけ簡単に何度もオフサイドラインを抜けられては、失点もするというものだ。

もし3点目を奪われていたなら、バルデスのサモーラ獲得(ラマレッツと並ぶ史上最多の5度目、4年連続)は危うかったらしい。カシージャスが日曜に無失点なら、ごくわずかに失点率で敗れていたからだ(V.Vが0.82となり、聖イケルが0.81で逆転)。薄氷でのサモーラ確定だった。

ケイタ弾で同点

スコアを2-1とし、盛り上がるベニト・ビジャマリン。対するバルサには元気はなく、そのまま負けそうな雰囲気は濃厚だった。しかしそこは勝者のチーム。ワンチャンスがあれば、ゴールを決める力は備えている。

そして91分。グアルディオラのリーガ最終戦が黒星という寂しい結果になるのを土壇場で防いだのが、ミスターがこの4シーズンに渡ってかわいがってきたケイタだった。モントーヤによる右からのクロスを、ジャンプ一番頭で合わせて同点。ペップは試合後、ケイタについて「きっと彼には、もっとプレー時間を得るだけの価値があった。彼は他のセントロカンピスタたちにはないものをチームに与えてくれる選手」と称えている。

ということで、ペップチームのプレーが見られるのも、あとは25日のコパファイナルのみ。歓喜のハッピーエンドになることを期待したい。