Champions League
jornada 1

観る側も疲れた試合。最後はやはりメッシ。

FC Barcelona Spartak Moscu
3 2
19 de Septiembre - Mie 20:45 h
Camp Nou
: 73,580
Goles
Tello (14)  
  Alves (29pp)
  Romulo (59)
Messi (71)  
Messi (80)  
Titular
Valdes 【6】 Dykan
Alves 【5】 Insaurralde
Pique 【5】 K. Kombarov
Mascherano 【6】 Sychy
Adriano 【5】 Rafael Carioca
Busquets 【6】 McGeady
Xavi 【6】 Kallstrom
Cesc 【5】 D. Kombarov
Messi 【8】 Romulo
Pedro 【6】 Ari
Tello 【8】 Emenike
Cambios
Pique→ Song(12) 【6】 K. Kombarov→ Makeev(46)
Alves→ Alexis(64) 【6】 Kallstrom→ Jurado(78)
Tello→ Villa(74) 【6】 Ari→ Dzyuba(83)
Entrenadores
Tito Vilanova 【6】 Unai Emery
Tarjetas
Song (34) K. Kombarov (31)
  Kallstrom (42)
  Emenike (44)
  Romulo (75)
  Suchy (77)
Arbitro
Milorad Mazic (serbia) 【7】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1 Tarjetas Amarillas 5 2 3
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 10 17 Tiros a puerta 4 2 2
4 5 9 Ocasiones de Gol 2 1 1
5 3 8 Corners 3 2 1
2 3 5 Fueras de juegos 1 1 0
3 2 5 Faltas 17 9 8
66%   66% Posesion del Balon 34%   34%
Formacion

ビジャ、アレクシス(怪我明け)、チアゴ、ピント、バルトラ、モントーヤ、ソングが控えスタート。イニエスタ、プジョルが怪我、ジョルディは病み上がりで欠場。インテリオールはチャビとセスクが務め、両翼にはペドロとテージョが入った。

試合序盤、いきなりピケが負傷し、アレックス・ソングがセントラルとして初出場。ふたりめの交代は1点リードされた64分で、アルベスを下げてアレクシス投入。ソングを中央とした3バック(恐怖)へと変更になった。最後のカードはテージョからビジャ。前線の4人は流動的に持ち場を入れ替えている。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Tello (14)  
  Alves (29pp)
  Romulo (59)
Messi (71)  
Messi (80)  
Reporte

フットボル、ましてやチャンピオンズに簡単な試合なんてない、というティトの言葉が十分に身に沁みた試合。相手監督がバルサを熟知するウナイ・エメリだというのもしんどかった。

いきなりピケ負傷

プジョルとイニエスタ、アルバが欠場ということで、おおよそ予想どおりの先発イレブンとなったこの試合。バルサがまず手にしたのは、現時点で一番届いてほしくはなかった怪我の知らせだった。7分のコーナーキックでシュートを放った際、ピケが左足首を捻って負傷交代の憂き目に遭ったのだ。まだセントラルで試したことのないソングを、ここでいきなり起用という事態。これでセントラルは、本来ピボーテの2選手が務めることになった。

テージョ先制点

この日のバルサはボール支配率こそ普段どおりではあったが、プレーの切れはいまひとつだった。自陣深くで守備陣系を整えて固めるスパルタクを、慌てさせるには至らないティトチームのパスワーク。エメリチームの仕掛けるプレッシングは激しく、そしてハードだった。

そんななか、監督の信頼に応えて良い仕事をやってのけたのがテージョだ。相手がエリア内を固めているのならと、外から放った強烈なシュートが、ゴール右隅へと(バウンドしつつも)一直線。亀さんチームから14分にして先制点を奪うことに成功する。

不運なアルベスの"同点弾"

1点だけでは安心とは程遠いので、バルサは追加点を目指して攻め続けた。しかし1失点なら想定内であろうスパルタクの壁は厚く、決定的なチャンスを作ることはできない。すると29分、1本のパスからアドリアーノの背後を取られ、スピード自慢のエメニケがセンタリングを上げたところ、ゴール正面のダニ・アルベスがぴたりと合わせて(涙)ロシアチームが同点に。本当に最近、不運な失点が多いなぁ。

その後はコーナーからのブスケツのヘッドがポスト脇に逸れ、飛び出しからのセスクのヘッドもGKディカンがなんとかかき出して追加点とはならず。1-1のままハーフタイムを迎えることとなった。バルサは大変苦労して1点、相手チームは1回のチャンスで1点という、よくある不公平な展開だ。

スパルタクの一撃

フットボルの神様は意地が悪い。"本気でウェンブリーへと行きたいのであれば、これくらいの逆境は跳ね返せ"、とばかりに、追加で試練を与えてくれたのだ。それは58分のことだ。エリア内中央でのメッシの華麗なるハーフターンシュートをGKディカンがパラドンし、そこから始まったカウンターをスパルタクが仕留めるという酷いパターン(59分)。ソングが不用意に前に出るなど、あまりに簡単にスペースを与えすぎた。攻めてるときのカウンター対処法は、緊急に手直しが必要だ。

3バック、救世主メッシ

プレー時間を30分残し、2点決めなければなくなったバルサ。どう局面を打開するのか、その采配が注目されたティトの打った一手は、なかなかに刺激的なものだった。ダニをベンチに下げて、アレクシス(!)を投入。再びカウンターを食らうリスクは承知で、3バックに変更したのだ。しかもマスチェラーノ、ソング、アドリアーノというスリリングすぎる組合せ。ワイルドだぜ、ティト。

その指揮官の勇気を感じ取ったチームは、しっかりとリアクションをして見せる。終盤のスパルタクはさらにラインを下げ、亀度をアップしていた。必然的にバルサがエリアを取り囲むことになるが、こじ開けるのは難しい。そこで大きな仕事をしたのがテージョだ。71分、弾丸カンテラーノは左サイドでマークをひとりかわしてエリアへと侵入、ゴールライン際からセンタリングを送り込み、メッシの同点弾をアシストしたのだ。若き才能とギガクラックがまず最初の壁を打ち壊した。

宇宙人と称されるアルヘンティーノの変態っぷりはそれだけではなかった。チームを救うのがエースだろ、を地で行くメッシは80分、今度はアレクシスからのクロスに頭で合わせて3-2!この夜は決してスバラシイ出来ではなかったのに、それでも最後は2得点。どれだけ勝負強いんだ、と改めて感心させられる。もう7年ほど彼を見ているのに。

ちなみにティトは74分、テージョに代えてビジャも投入。ゴール寸前でデフェンサにクリアされはしたものの、決定的なシュートを1つ放っている。

そうしてバルサは、エメリ・スパルタクに相当苦しみながらも勝点3を無事獲得。なんとしても確保しておきたかった、カンプノウでの勝利をものにしている。

【ティト・ビラノバの試合後のコメント】