Liga Española
jornada 22

高く付きそうなダメ試合。
序盤は余裕、終われば悪夢。

FC Barcelona Valencia CF
2 3
1 de Febrero - Sab 16:00 h
Camp Nou
: 66,969
Goles
Alexis (7)  
  Parejo (43)
  Piatti (48)
Messi (53pk)  
  Alcacer (58)
Titular
Valdes 【3】 Diego Alves
Alves 【3】 Barragan
Pique 【2】 Ricardo Costa
Mascherano 【3】 Mathieu
Alba 【2】 Bernat
Busquets 【3】 Oriol Romeu
Xavi 【3】 Javi Fuego
Cesc 【3】 Feghouli
Messi 【3】 Parejo
Alexis 【5】 Piatti
Pedro 【3】 Alcacer
Cambios
Xavi→ Iniesta (65) 【4】 Alcacer→ Vargas (73)
Cesc→ Tello (76) 【3】 Piatti→ Fede (86)
  Parejo→ Michel (92)
Entrenadores
Gerardo Martino 【3】 Juan Antonio Pizzi
Tarjetas
Jordi Alba (51) Parejo (45)
Jordi Alba (77DA) Ricardo Costa (52)
Mascherano (78)  
Arbitro
Perez Montero (andaluz) 【5】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 3 3 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
12 6 18 Tiros a puerta 9 5 4
3 3 6 Ocasiones de Gol 5 2 3
6 3 9 Corners 5 3 2
1 0 1 Fueras de juegos 1 1 0
4 12 18 Faltas 7 3 4
67%   62% Posesion del Balon 38%   33%
Formacion

オイエル、ジョナタン、ネイマールが負傷欠場。プジョル、モントーヤ、アフェライ、クエンカが監督判断で招集外。イニエスタ、ピント、バルトラ、ソング、テージョ、アドリアーノ、セルジ・ロベルトがベンチスタート。平日のコパから再びがらりとメンバーを入れ替え、前節マラガ戦と同じ先発イレブン。

交代は2人。まず最初はチャビに代えてイニエスタで、セスクが右へと移動。もう1人はセスクを下げてのテージョ。ペドロが右へ、アレクシスが中央へ、メッシが中盤へと移っている。その直後、ジョルディ・アルバが2枚目のカードで退場となって3バックに。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Alexis (7)  
  Parejo (43)
  Piatti (48)
Messi (53pk)  
  Alcacer (58)
Reporte

快勝ムードで始まった試合が、終わってみればまさかの敗北(2-3)。後々に非常に高く付くであろう黒星となった。開始わずか7分にアレクシスのゴラッソで先制すると、その後もシュートの雨を降らせる余裕の試合運びのタタバルサだったが、30分頃から急に失速すると、再び浮上することは出来ず。惨めなイメージを配信し、失意とともに敗れている。これにて59節守ったリーガ首位の座を手放すのは確実として、重要なのはこの自滅からいかに早く復調できるかにある。

楽勝ムードのゲーム序盤

完勝となった先週のマラガ戦(3-0)と同じ先発メンバーで臨んだこのバレンシア戦。ゲーム序盤はここ最近とても好調だったバルセロナと、厳しいシーズンを送るバレンシアのチーム状況がよく表れた展開となった。元バルサのファン・アントニ・ピッスィ率いる“チェ”は守備的に自陣を固めるも、ただ人数がいるだけで激しさはなし。バルサ選手たちは悠々と敵陣に侵入し、ゆとりを持ってパスを回していった。

実際、先制点もあっさりと決まる。7分、エリア左サイドに切れ込んだレオ・メッシからシュート性のセンタリングが繰り出され、逆サイドのアレクシスが角度のない位置から、地面に叩きつける?バセリーナにてGKジエゴ・アルベスを攻略。“フガドラッソ”が乗りに乗っているとこんなことも出来るんだぜ!というゴラッソだった。

これで風に乗ったバルセロナは、しばしのフィーバータイムに入る。どうすれば守れるんだか分からないといった様子のバレンシアに対し、ほぼ好きなように攻撃を実行。ブスケツのミドル(17分)、アレクシスのヘッド(20分)、メッシの突破(22分、23分)、ダニのミドル(23分)、メッシの突破&シュート(28分)など、次々とジエゴ・アルベスへと襲い掛かっている。中でも決定的だったのは20分の好機。左ペドロからのクロスに頭で合わせた右サンチェスのシュートを、GKが右手一本で辛うじて弾いた場面だ。もしこれが決まっていれば、勝負はそれで終わりだっただろう。

追いつくバレンシア

しかし、“これなら簡単にチャンスを作れる、是非レオにゴールを取ってもらおう”といった雰囲気だったバルサは、そこからギアを落としてしまう。バレンシアの大人しさが逆に、タタチームに悪い方向で影響を及ぼしたか。選手間の距離が悪くなり、プレッシングの効きが悪くなったバルセロナに対し、バレンシアは反撃の糸口を見つけられるようになっていた。

余裕で試合を眺めていたバルセロニスタへの最初の警告が、37分のリカルド・コスタによるヘディングシュートだ。パレホが上げたセンタリングに頭で合わせられるのだが、ビクトル・バルデスが異常な具合に目測を誤り、コスタ自身もフリーでシュート。外れてくれたのが幸いすぎるピンチだった。

残念だったのはこのピンチによってバルサ選手たちが目を覚まさなかったことだ。続く43分。中盤でボールを取りにいったブスケツとアルバが余りにもあっさりとすってんころりん。パレホが楽々とエリア際まで持ち上がると、ボールを受けたフェグリがエリアを切り裂き、最後は再びパレホに押し込まれ同点とされている。実に淡白なやられようだ。

緩い守備、目覚めないチーム

タタさんによるハーフタイム中の指示も効果を示さなかった。後半はまた激しさを取り戻し、試合を軌道に乗せてくれるだろうとのクレの期待も虚しく、眠り続けていたアスルグラナの選手たち。いきなりの48分に逆転を許してしまうのだから、どうしちゃったの?と心配になる。右サイドのバラガンに簡単にクロスを上げられ、身長162cmのピアッティがアルベスとの競り合いに勝ってのヘディング弾。なんとも緩い失点だった。

だがバルセロナにはまだ挽回し逆転勝利するための時間もたっぷりあり、審判によるサービスもあった。ペドロによるボールをリカルド・コスタが腕(肩口にも見える)で止めた、としてペレス・モンテーロ主審がペナルティスポットを指し示し、レオ・メッシがこれを沈めるのだ(53分。ジエゴ・アルベスは方向を読んでいたが、力強いシュートで構わずゴール)。

こうして思いのほか苦労することなく同点に追いついたバルサ。なのに再びあっさりと相手にゴールを許していては、勝てるものも勝てない。58分の失点もまた、非常に緩いものだった。ジョルディ・アルバがコーナーキックを避けようとゴールライン際までダッシュし、スローインにしたところまでは良かった。しかしそこからがイケナイ。フェグリにエリアに侵入され、アルカセルにフリーで決められて2-3。シュートを打てる可能性を持った唯一の選手をマークせずとは、どうしたことか。

アルバ退場でさらにどうしようもなく

この夜のタタチームは、そこからのリアクションを示せなかった。ラインの間隔は伸び、パスのリズムも低調。メッシが突っかかってはボールを失い、囲めないためにファールで止める場面が増えた。この事態を打開するべくマルティーノ監督はイニエスタを送り込むが(チャビがベンチへ)、残念ながら状況に変化は見られなかった。

そしてタタは76分、セスクに代えてテージョをピッチに送り出す。ペドロが右へ、アレクシスが中央へと移動し、メッシは中盤でゲームを作ろうという布陣だ。しかしながらその直後(77分)、不安定だったジョルディ・アルバの退場(カード2枚)によって状況は絶望的なものとなってしまう。バルサは数的に不利になった上、メッシがボールを追わない中盤で圧力が効かず。2点を奪っての勇壮なる逆転など、夢の話だった。

ただ、同点とするチャンスはあった。アディショナルタイムに入っていた92分、イニエスタとの連続ワンツーにより守備網を突破したメッシが、通常であれば決めているであろうシュートをポスト左に外した場面だ。よく見るとジエゴ・アルベスの残した踵がわずかにコースを変えているのだが。。。

バレンシアの出来が素晴らしかったわけではなく、自滅しての敗北だけに後味がひどい。59節守ったリーガ首位もこれで失うことになるだろうが、重要なのはこの黄色信号にチームとしてどうリアクションを起こせるか。最終節終了時点で首位であるため、どう立て直せるかだ。

試合終了後のマルティーノ監督のコメント