Liga Española
jornada 29

PK3つのクラシコを制し1ポイント差!
必殺メッシ、ハットトリック+1アシスト。

Real Madrid FC Barcelona
3 4
23 de Marzo - Dom 21:00 h
Santiago Bernabeu
: 85,454
Goles
  Iniesta (7)
Benzema (20)  
Benzema (23)  
  Messi (42)
Cristiano Ronaldo (54pk)  
  Messi (65pk)
  Messi (85pk)
Titular
Diego Lopez 【7】 Valdes
Carvajal 【7】 Alves
Pepe 【6】 Mascherano
Sergio Ramos 【7】 Pique
Marcelo 【7】 Jordi Alba
Xabi Alonso 【7】 Busquets
Modric 【7】 Xavi
Di Maria 【7】 Cesc
Bale 【6】 Neymar
Benzema 【9】 Messi
Cristiano Ronaldo 【9】 Iniesta
Cambios
Benzema→ Varane (65) Neymar→ 【7】 Pedro (67)
Di Maria→ Isco (84) Cesc→ 【6】 Alexis (77)
Modric→ Morata (89)  
Entrenadores
Carlo Ancelotti 【7】 Gerardo Martino
Tarjetas
Di Maria (34) Cesc (42)
Pepe (42) Busquets (65)
Sergio Ramos (62TR)  
Xabi Alonso (84)  
Cristiano Ronaldo (85)  
Modric (87)  
Arbitro
Undiano Mallenco (navarro) 【5】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 3 5 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
10 3 13 Tiros a puerta 17 9 8
5 2 7 Ocasiones de Gol 7 3 4
0 1 1 Corners 5 4 1
0 0 0 Fueras de juegos 2 2 0
11 12 23 Faltas 13 10 3
38%   38% Posesion del Balon 62%   62%
Formacion

プジョル、ドスサントス、クエンカが負傷欠場、オイエルが招集外。モントーヤ、アフェライ、テージョがベンチ外。ペドロ、アレクシス、ピント、バルトラ、ソング、アドリアーノ、セルジ・ロベルトがベンチスタート。予想されたとおり、シティ戦(カンプノウ)と同じ先発イレブン。ただしクリスティアノ対策でセントラルの並びは普段とは逆。

選手交代は2人。まず最初はネイマールに代わってペドロがピッチへ。続いてセスクがベンチへと下がり、アレクシスの登場となった。ペドロは左サイドへと移り、イニエスタが中盤へ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Iniesta (7)
Benzema (20)  
Benzema (23)  
  Messi (42)
Cristiano Ronaldo (54pk)  
  Messi (65pk)
  Messi (85pk)
Reporte

リーガ、再スタート!サンチャゴ・ベルナベウで行われたエル・クラシコは、必殺仕事人レオ・メッシのハットトリック+1アシストの活躍によりFCバルセロナの勝利となった(3-4)。試合は開始直後から両チームが攻め合い、ネットを揺らし合う激しい展開に。同点でむかえた後半はペナルティ合戦となり、若干ながらモヤッとした感はあるが、クレにとってはベルナベウ攻略は蜜の味。終盤戦へと向けて士気はブーストするだろう。今節の結果マドリーは首位陥落し、バルサはマドリー勢2チームと1ポイント差。タイトルレースは3者もつれ合いながら、いよいよ最終コーナーへと入っていく。

ドン・アンドレスのゴラッソ炸裂

ゲーム前半は両チームがそれぞれ2点ずつを奪い取る、興奮の展開だった。得点機へと至る過程も各陣営の持ち味がよく出ていた。マドリーはたちまちゴールへと迫るダイレクトなフットボルからバルデスを脅かし、バルサは巧みなるボールコントロールによってパスをつないで最終ラインの背後を狙う。白熱の攻防戦でまず先手を取ったのは、是が非でも勝点3が必要なバルサだった。決めたのはここへきてキレまくっているアンドレス・イニエスタだ。

ネイマール(4分)とベンゼマ(5分)がシュートを打ち合った後の7分、アスルグラナは20数本のパスをつなぎまくる。そして仕上げは中央のメッシによる、左前方スペースへのパスだ。エリア内へと走り込んだドンは、えいやっと左足を一振り。獰猛なるシュートがゴール右角へと突き刺さり、サンチャゴ・ベルナベウは静まり返った(0-1)

対するマドリーは12分、ベンゼマが決定機を掴むもシュートをふかして同点ならず。タタチームもまた19分、ネイマールのパスからディエゴ・ロペスと1対1となったメッシがまさかのシュート失敗。序盤にしてエル・ブランコに2点差を付ける、またとない好機を活かせなかった。

ベンゼマの連続ゴール

20分まで、試合を上手く進めていたのはバルサだった。ポジショニングとパス回しが良好だったことで、マドリーにカウンターの機会をほぼ与えなかったバルセロナ。両サイドのターゲット、クリスティアノとベイルには良質なボールは届かなかった。しかしながら、その調子だと思っていた矢先に白組さんの反撃は開始される。現れたのはディ・マリアとベンゼマだった。

マドリーの9番は3分間で2ゴールをあげるのだが、そのアシストはいずれもディ・マリアによるものだ。ベンゼマはまず20分、左斜め後方からの完璧なるクロスに頭で合わせて1-1とすると、23分には巧みなコントロール(腰トラップから身体をひねり、空中のボールをそのままシュート)から強力右足弾をバルサゴールに叩き込んで2-1に。この時間帯、ディ・マリアはやりたい放題。この2人はさらに26分にも決定機を演出するのだが、ベンゼマのシュートはゴールライン前のピケが弾いて3点目とはさせなかった。

メッシの一撃

白い突風によって2失点を喫したバルサではあったが、ここでうな垂れないのが今のチームだ。闘志を燃やし、落ち着いてゴールを目指していれば、褒美は訪れる。それは前半もそろそろ終了かという42分のことだった。またもや変態じみたプレーでベルナベウを沈黙させたのは大エースのメッシ。ネイマールとの連係からエリア内へと侵入すると、魂をこめた左足シュートをゴール右へ一刺し。普通は決まらないプレーを、容易く(そう見える)沈めてしまうのだからこの人はえげつない。メッシはこれでディ・ステファノ(18)を抜き、クラシコ通算得点で歴代トップに立った。

ペナルティキックの応酬

後半はホームチームの攻勢で始まった。52分にはベイルが右サイドを破り、ベンゼマの危険なシュートをビクトル・バルデスがセーブ。しかしながらその2分後のピンチは、さすがの聖ビクトルといえども如何ともしがたかった。エリア内へと突破を仕掛けたクリスティアノをアルベスが引っ掛けて倒した際、ウンディアノ・マジェンコ主審がペナルティスポットを指差したのだ。その少し前からベルナベウは審判の笛に対して指笛を鳴らしており、その圧力に屈した、かのようにクレ視線では見えた。

ロナウドの倒された位置は、スロー再生で見るとエリアの少し外だったが、与えられてしまったペナルティは仕方がない。クリスティアノがこれを沈め、スコアは3-2となったが(54分)、さらに2点返せばよいのだ。微妙なペナルティが飛び出した後では、“お返し”もよくあることだし。

その時は程なくして訪れた。ベイルのシュートをバルデスが防いだ(58分)その5分後のこと。メッシからのスルーパスによってエリア内へと単独突破を試みたネイマールを、セルヒオ・ラモスが倒してマジェンコ主審がペナルティの笛。ラモスには更に赤いカードが提示され、一足早いロッカールーム戻りとなっている。キッカーを務めたメッシはきっちりこれを成功(3-3)。ウーゴ・サンチェス(234)を抜き、リーガ歴代ゴール数で単独2位となった

レオのハットトリックで勝点差1に

スコアが振り出しに戻り、退場者も出たことで、ゲームは監督による采配タイムに入った。まず駒を動かしたのは、ベンゼマを下げてバランを送り込んだアンチェロッティだ。ごく一般的な、守備を固めるための交代。引き分けでもOKの交代。一方でマルティーノは勝利をモノにすべくカードを切る。ネイマール(67分)とセスク(77分)をベンチに下げ、ペドロとアレクシスをピッチへ。これでアスルグラナの攻撃陣は再活性化された。

マドリーが守り第一&カウンターとなり、前線に活発なペドロとアレクシスが入ったことで、この後のバルサにはこれといったピンチは訪れていない。バルサもまたポストに弾かれたアルベスのシュート(73分)以降はチャンスを作れずにいたのだが、諦めずに勝利を目指したことで褒美はやってきた。カルバハルとシャビ・アロンソの強引な挟み撃ちによってイニエスタが倒され、マジェンコ主審がこの試合3度目となるペナルティを宣告したのだ。

そして大きな重圧の中、レオ・メッシがゴール右角へとシュートを突き刺してハットトリック達成(3-4、85分)。その後はこれといったチャンスもピンチも乱闘もなく、バルセロナの勝利で試合終了となっている。

こうしてバルサは王者のリアクションによってマドリーとのポイント差を1へと縮小。アトレチコもまた勝点3を重ねていたため、再び3チームが1ポイント差にひしめく心臓破りの状況が出来上がった。一度は自ら手放しながらも、ライバルを叩くことで手に入れたこの逆転優勝の機会。大チョンボで再び逃してしまわないよう、1つずつ勝ちを積み重ねて最終節までいきたい。

試合終了後のマルティーノ監督のコメントはこちらです】