Liga Española
jornada 31

激しくタフなデルビー、
苦しみながらも勝利。

Espanyol FC Barcelona
0 1
29 de Marzo - Sab 16:00 h
Cornella El-Prat
: 31,666
Goles
  Messi (77pk)
Titular
Kiko Casilla 【7】 Pinto
Javi Lopez 【6】 Alves
Colotto 【7】 Pique
Hector Moreno 【6】 Mascherano
Fuentes 【7】 Jordi Alba
David Lopez 【7】 Busquets
Victor Sanchez 【6】 Xavi
Stuani 【5】 Cesc
Pizzi 【6】 Pedro
Simao 【7】 Messi
Sergio Garcia 【6】 Neymar
Cambios
Hector Moreno→ Sidnei (48) Pedro→ 【7】 Iniesta (77)
Pizzi→ Alex Fernandez (66) Neymar→ 【5】 Alexis (81)
Simao→ Cordoba (78) Cesc→ 【5】 Sergi Roberto (90)
Entrenadores
Javier Aguirre 【6】 Gerardo Martino
Tarjetas
Stuani (26) Busquets (45)
Colotto (35) Jordi Alba (90+3)
Javi Lopez (75)  
Kiko Casilla (83TR)  
Victor Sanchez (85)  
Arbitro
Clos Gomez (aragones) 【5】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 2 4 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
6 1 7 Tiros a puerta 18 11 7
2 0 2 Ocasiones de Gol 10 7 3
3 0 3 Corners 11 9 2
1 0 1 Fueras de juegos 2 1 1
12 11 23 Faltas 8 5 3
30%   26% Posesion del Balon 74%   70%
Formacion

バルデス、プジョル、ドスサントス、ソング、クエンカが負傷欠場。モントーヤとアフェライが招集外。イニエスタ、アレクシス、バルトラ、テージョ、アドリアーノ、セルジ・ロベルト、オイエルがベンチスタート。前節、太ももに違和感を覚えたイニエスタをベンチに置いた以外は現状でのベストメンバー。ペリコの圧力がきつく、メッシはやや下がり目だったか。

一人目の交代はペドロに代えてイニエスタ登場。ネイマールが右へと移動するが、その4分後にアレクシスへとポジションを譲った。最後のカードはセスクからセルジ・ロベルト。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Messi (77pk)
Reporte

タタバルサを待っていた最難関試合の一つ、デルビー・バルセロネスは予想に違わぬ激ハードな試合となった。バルセロナはエスパニョールが仕掛けるタフでラフなプレーに苦しみながらも、ハンドによって頂いたペナルティをメッシが決めて0-1で辛勝。後に試合が控えるマドリー勢にプレッシャーをかけることに成功した。展開によっては勝点を逃していた可能性もあるゲームで、きっちり白星を重ねられたのは大きい。非常に価値ある勝点3だ。

アグレッシブなエスパニョール

デルビーでは毎回バルサへの闘争心をむき出しにし、アグレッシブな戦いを挑んでくるエスパニョールだが、今回の激しさもかなりのものだった。場合によっては反則すれすれのチャージによってバルセロナからボールを奪い、セルヒオ・ガルシアを中心にピントの守るゴールへと襲い掛かる。クロス・ゴメス主審がさほど積極的にカードを出さなかったこともあり、エスパニョール選手たちの当たりは自ずと激しくなっていた。

白組との対戦でもそのくらい当たっていけよ、と言いたくもなるプレッシングとファールによって、バルサのプレーはぶつ切りにされた。脅威となるメッシやネイマールには特に厳しいチェックが為されていたのだが、それでもそこはクラックと呼ばれる選手たち。彼らは前半に2度ずつ決定機を作り出すことに成功している。残念だったのはそれらをネットへと沈めるには至らなかったことだ。

数少ない好機を逃す両チーム

メッシが惜しかったのは17分のプレー。エリアを取り囲んでの連続攻撃から、最後はアルベスの浮き球パスにレオは頭で合わせるのだが、ボールはわずかに枠の外。GKカシージャの位置が良かったが、なんとか決めたいところだった。

一方のネイマールは18分、オフサイドを破ったアルベスによる深くえぐってからのセンタリングを、天高く吹かしてしまう。シュート直前でボールがバウンドしていたとはいえ、これは確実に押し込んでおきたかったチャンスだ。そしてネイは38分、アルバからのスルーパスに抜け出しカシージャと1対1になるも、これも活かせず。ただ、GKの位置取りが良く、シュートコースはかなり制限されてはいた。

対するエスパニョールは18分と21分にピッスィが好機を逃す。特に惜しかったのは後者。右サイドを駆け上がったセルヒオ・ガルシアが左斜め前方にスペースを発見し、絶妙なカーブのかかったパスをその地点へと正確に供給。フリーのピッスィがシュートを打ち上げ、コルネジャの観客たちが仰け反った場面だ。その後はチャンスの訪れなかったペリコにとっては、これはとても高く付いた。

微妙なハンドでPK獲得、先制

ポゼッションは7割を超えていたバルサではあったが、決定的チャンスといえるものは2-3回ほど。チームのプレーには奥行きが不足しており、なかでもセスクの存在感は薄かった。イニエスタを入れたいけれど、前節の違和感の件があるのでムリはさせたくない悩ましさ。後半は56分にペドロがエリア内で倒れた以外、これといった見せ場もなく進行していく。エスパニョールがより恩恵を受けていたゲームに動きが出てくるのは、時計の針が70分を回ろうかという頃からだった。

コーナーキックからのペドロのヘッドがカシージャによって阻まれたのが67分。以後、密集地帯でのメッシの強引なシュートが71分、コーナーキックからのピケのヘディング弾がクロスバーに弾かれたのが74分と、流れはバルセロナ側へと傾いていた。あと一歩。そして試合を決定付ける瞬間が訪れるのが76分だ。

エリア内へと送り込まれたハイボールをネイマールが胸で処理した際、競り合っていたハビ・ロペスがハンドを犯したとクロス・ゴメス主審が判断。実際、手に当たっているのは間違いはないのだが、それでペナルティを取るべきかと言われると議論は分かれるところで、ネイもまたちょっとハンドっぽかったのがエスパニョールとしては不満が残るところだろう。なんにせよキッカーメッシは失敗することなくこれを沈め、バルサは待望の先制点を獲得した(77分)。

ハビ・ロペスが急きょGKに

エスパニョールにとって追い打ちとなったのは82分のカシージャの退場だ。途中出場したドン・イニエスタからの極上スルーパスによってレオ・メッシがライン裏へと抜け出し、カシージャが前に出てきたところで必殺のバセリーナ。ペリコの守護神は頭上を超えていかんとするボールを胸で止めることで窮地を脱しようとしたのだが、問題はその後ボールが両手にしっかりと当たり、それがエリア外だったことだ。カシージャはなにやら抗議をしていたが、当然一発退場。すでに交代枠を使い果たしていたエスパニョールは、ゴールをハビ・ロペスに委ねることとなった。

そこからの関心は、ハビ・ロペスがいかにバルサのシュートを防いでいくかに集まった。臨時守護神の最大の見せ場は86分。セスクからのパスによってエリア内へと侵入したアレクシス・サンチェス(途中出場)のシュートを、ハビ・ロペスは片手で弾いて見せたのだ。やるね!ゲーム終盤はバルサがゆとりをもってコントロールしていたが、なにぶん1点差ゆえに安心感はなく。なんとか勝ち切った、とても厳しいデルビーだった。

試合終了後のマルティーノ監督のコメントはこちら