Liga Española
jornada 20

前半苦戦、後半は完勝。
メッシ-ネイ コネクション。

Elche CF FC Barcelona
0 6
24 de Enero - Sab 18:00 h
Martinez Valero
: 28,235
Goles
  Pique (35)
  Messi (54pk)
  Neymar (69)
  Neymar (71)
  Messi (88)
  Pedro (90+3)
Titular
Tyton 【7】 Bravo
Damian 【5】 Montoya
Roco 【7】 Pique
Pelegrin 【6】 Bartra
Cisma 【6】 Jordi Alba
Pasalic 【7】 Mascherano
Adrian 【7】 Xavi
Aaron 【6】 Rafinha
Fajr 【5】 Pedro
Victor 【8】 Messi
Jonathas 【8】 Neymar
Cambios
Cisma→ Albacar (60) Alba→【6】 Adriano (70)
Adrian→ Lomban (70) Mascherano→【6】 Busquets (70)
Aaron→ Coro (81) Xavi→【5】 Sergi Roberto (72)
Entrenadores
Fran Escriba 【6】 Luis Enrique
Tarjetas
Cisma (20) Mascherano (62)
Aaron (27) Jordi Alba (66)
Pelegrin (35)  
Jonathas (40)  
Fajr (41)  
Fajr (57DA)  
Lomban (78)  
Arbitro
Clos Gomez (aragones) 【】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
5 2 7 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
4 2 6 Tiros a puerta 10 7 3
2 1 3 Ocasiones de Gol 9 6 3
1 1 2 Corners 3 3 0
2 1 3 Fueras de juegos 1 0 1
10 7 17 Faltas 12 5 7
32%   30% Posesion del Balon 70%   68%
Formacion

ドグラス、マテュー、ベルマーレンが負傷欠場。監督判断でラキティッチ、マシップが招集外。テル・ステーゲン、ブスケツ、イニエスタ、ルイス・スアレス、セルジ・ロベルト、アドリアーノ、アルベスがベンチスタート。

国王杯アトレティコ戦の間ということで、ローテーション。モントーヤ、バルトラ、ラフィーニャら若手とペドロ、チャビ(怪我明け)らが先発起用された。ブスケツがベンチのため、マスチェラーノがピボーテに入る。メッシは久しぶりに中央。ラフィーニャとバルトラは第11節以来のリーガ先発出場。

最初の交代は2枚替え。カードを受けていたマスチェラーノとジョルディ・アルバがベンチへと退き、ブスケツとアドリアーノが登場した。残る1人の交代はチャビに代えてセルジ・ロベルト。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Pique (35)
  Messi (54pk)
  Neymar (69)
  Neymar (71)
  Messi (88)
  Pedro (90+3)
Reporte

コパでのアトレティコ戦に挟まれた、最下位争いをしているエルチェとの試合。前半はリズムに乗れずに苦労したものの、ピケの先制点とファジルの退場によって流れはバルセロナに傾き、最終的には大差での決着となった。際立っていたのはネイマールの存在感で、PKとなるファールを呼び込んだほかにもメッシとのコンビネーションから2得点をあげ、さらにはペドロ弾をアシストする大暴れ。両クラックの連係は芸術の域にも達してきている。なにはともあれ、ローテーションを行って大勝できたのは大きい。

ローテーションの時

バルサとエルチェの対戦は今月3度目で、前の2回はいずれもバルサがゴレアーダ(5-0、0-4)にて下しているだけに、水曜日のカルデロン決戦を考えれば、今回も出来ればエネルギー消耗を抑えて勝ちたい試合だった。今こそローテーションの時、とメディアも選手温存を推奨するこの試合に、ルイス・エンリケはローテーションを実行。アルベス、ブスケツ、イニエスタ、スアレスらがベンチを温めている。公式発表では監督判断での招集外とされるラキティッチ(報道ではヒザの違和感で大事をとった)も不在なので、中盤はチャビ、ラフィーニャ、マスチェラーノのトリオとなった。

その他はバルトラモントーヤ、ペドロ、後半にはセルジ・ロベルトにも出番。監督は再三シーズン終盤のために選手層を分厚くしておくことの重要性を強調しており、彼らの伸びに期待がかかる。

ただ、メンバーを多数入れ替えたこととモチベーション面での難しさで、前半の出来は芳しくはなかった。エルチェ戦が今月だけで3回目なのも、士気を落とした要因と考えられる。逆にエルチェはこれまでにやられた借りを返してやろうと気合十分。そのモチベーションギャップによってバルサは非常に落ち着かない前半を過ごすことになる。アノエタでの失敗を繰り返さないように勝たねばならず、かつあまり無理はしたくない。難しい状況といえる。

アグレッシブなエルチェのペース

アトレティコ戦ではボールを失ってからのチェックが速く、相手にカウンターの機会を与えていなかったルーチョチームだったが、この日はそこがまず弱かった。よってシメオネチームよりも攻撃力でだいぶ劣るエルチェもカウンター発動に成功。前半のシュート数(4-3)、CK数(1-0)でバルサを上回っている。

バルセロナはメッシが“偽9番”を務め、ネイマールとペドロが両翼を担ったものの、レオが低い位置まで下がっていたことでエリアの中央にポイントを作れなかった。ペドロとレオが位置を換えても、ペドロの中央はあまり怖くない。両ラテラルがサイドをえぐろうとするも上手くいかない。

試合はアグレッシブに守っては速攻を試みるホームチームのペースで進んでいった。パンチ力不足によって決定的な場面は作られなかったが、エリア近くには割りと容易に侵入を許したビジター。ジョナタスへの対応にバルトラが苦労している様子だった。何度か打たれたシュートの場面では、集中力を切らさないクラウディオ・ブラボがきっちりとセーブしている。

狡猾なセットプレーから先制点

前半のバルサのゴールチャンスは3度。それらはいずれも、エリア右角あたりからのフリーキックによるものだった。1つめはチャビのボールにジョルディ・アルバがボレーで合わし、シュートが惜しくもクロスバー上を通過した場面。2つめはレオ・メッシのシュートが右ポスト横をかすめた場面。そして3つめがピッケンバウアーの華麗なる胸トラップ&シュートでネットを揺らした場面だ。

それは35分のことだった。フリーキックを与えたエルチェが壁を作ることに一生懸命になっている隙を見逃さなかったチャビが、主審に対して相手に距離を求めるといった事をせず、不意打ちのクロスを供給。そしてライン裏へと抜けたピケが胸で落とし、間髪入れることなくボールを蹴り込んだのだ。久々に見る狡猾なプレーでの得点。決めた方は気持ち良い。ピケはこのところ絶好調で、攻守の両面で効いている。

PKとファジル退場で勝負あり

このピケゴールの効果は大きかった。ガッツあるプレーを見せていたエルチェに対し苦労をしていたバルサは、まずこの先制点で楽となった。そして余裕をもってハーフタイムを迎えることができ、この15分間の休憩によって、前半はあまり元気のなかったネイマールが存在感を発揮し始めていくのだ。後半はネイの時間となった。エルチェが必要以上に激しくなり、カードを連発(前半だけで5枚)していたことも次への伏線となる。

試合がバルサに大きく傾く最初のきっかけは55分、ネイマールによるPK誘発だ。11番のドリブル突破を止めようとしたペレグリンのファールは明らかで、エルチェ選手は誰も抗議をしようともせず。これをメッシがきっちりと沈め、点差は2点へと広がっている。さらにその2分後にはファジルが2枚目のカード(1どちらもラフィーニャへのファール)によって退場となり、試合は事実上ここで決着した。

レオ-ネイ・コネクション

数的優位となり、かつ勝点3も非常に濃厚となったバルセロナは、余裕をもって中盤を制圧した。ルイス・エンリケがイエローカードを受けたマスチェラーノとジョルディ・アルバ(どちらもアトレティコ戦の先発候補)を休ませるのと時を同じくして、メッシ→ネイマールのコンビネーションが炸裂。まずは69分のスルーパスによってネイマールがネットを揺らすと、71分には今度は浮き球の壁パスによって守備ラインを破壊、ネイが0-4のゴールを決めている。

それだけでもエルチェのGKティトンにはお気の毒のだが、バルサは最後まで攻めの手を緩めない。88分にはバルトラからの鋭い縦パスを受けたメッシが左足シュートを突き刺し、さらにはアディショナルタイムにはネイマールのカウンターアタックからプレゼントパスを受けたペドロがイチゴを乗せて0-6の完成。この夜も献身的に走っていたペドロが、この最後のプレーでも走り続けたことで手にしたご褒美だ。

ということで、今季はエルチェとの4回の対戦を合計18-0なるスコアで終えたバルセロナ。アトレティコ・マドリーとの大一番へと臨むにあたって、非常に良いフィーリングを得ただろう。今回は出番の訪れなかったルイス・スアレスには是非、カルデロンで暴れてもらいましょうぞ。バモス!