Liga Española
jornada 22

止まらぬトリデンテ。
首位マドリーと1ポイント差!

Athletic Club FC Barcelona
2 5
8 de Febrero - Dom 21:00 h
San Mames
: 45,000
Goles
  Messi (15)
  Luis Suarez (25)
Mikel Rico (60)  
  De Marcos (61pp)
  Neymar (64)
Aduriz (66)  
  Pedro (85)
Titular
Iraizoz 【7】 Bravo
De Marcos 【7】 Alves
Etxeita 【7】 Pique
Laporte 【6】 Mathieu
Balenziaga 【7】 Jordi Alba
San Jose 【7】 Busquets
Mikel Rico 【7】 Rakitic
Susaeta 【7】 Xavi
Unai Lopez 【9】 Messi
Muniain 【8】 Luis Suarez
Aduriz 【8】 Neymar
Cambios
Balenziaga→ Aurtenetxe (52) Alves→【7】 Adriano (69)
Susaeta→ Beñat (69) Xavi→【7】 Rafinha (73)
Muniain→ Gurpegi (77) Luis Suarez→【7】 Pedro (80)
Entrenadores
Ernest Valverde 【7】 Luis Enrique
Tarjetas
Balenziaga (40) Alves (45)
Unai Lopez (69)  
Etxeita (75TR)  
Gurpegi (90)  
Arbitro
Mateu Lahoz (valenciano) 【】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 2 3 Tarjetas Amarillas 1 0 1
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 8 13 Tiros a puerta 18 10 8
3 3 6 Ocasiones de Gol 14 6 5
4 0 4 Corners 4 2 2
0 0 0 Fueras de juegos 5 3 2
8 6 14 Faltas 9 1 8
31%   30% Posesion del Balon 70%   69%
Formacion

ドグラス、ベルマーレンが負傷欠場。監督判断でモントーヤ、セルジ・ロベルト、マシップが招集外。テル・ステーゲン、ペドロ、イニエスタ、ラフィーニャ、マスチェラーノ、バルトラ、アドリアーノがベンチスタート。

基本メンバーは固定しながらも、2つのラインでローテーション。3日後のコパ・ビジャレアル戦に備える。今回“温存”したのはマスチェラーノとイニエスタ。代わりに入ったのはマテューとチャビ。

交代はまずアルベスを休ませてアドリアーノに出番。続いてはチャビがお役御免となって若きラフィーニャがピッチへ。最後はルイス・スアレスに代えてペドロ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Messi (15)
  Luis Suarez (25)
Mikel Rico (60)  
  De Marcos (61pp)
  Neymar (64)
Aduriz (66)  
  Pedro (85)
Reporte

過去3シーズン勝利のなかったサン・マメスにて、バルサ自慢の攻撃陣が躍動。MSNトリデンテがまたも揃いぶみ(今季4度目)、難敵アスレティック・クラブに2-5で打ち勝った。序盤はビルバオのハイプレッシャーに押されたものの、メッシの先制で主導権を握るとスアレスの追加点で勝利に接近。後半に追い上げを許すも、構うものかと再び突き放し、マニータで熱戦を終えている。この勝利によってバルサは、前夜のマドリーダービーに惨敗した白いチームに1ポイント差へと肉迫。チームの士気を一段と上げる勝利となった。

アスレティックのハイプレッシャー

中2日でビジャレアルとのコパ準決勝があるハードなスケジュールのバルセロナ。指揮官ルイス・エンリケはこのサン・マメスでの戦いでは、DFとMFの2ラインに1人ずつローテーションを採用している。マスチェラーノイニエスタがベンチに控え、先発に名を連ねたのはマテューチャビ。フランス人セントラルはアスレティックのクロスへの高さ対策、チャビはボールコントロールを強めるためと思われるが、実際パス総数は800本を超えたものの、コントロールが効いていたかというとそうでもない。行き来の激しい、落ち着かない時間帯が多かった。

戦い方が定まり、メンバーも決まってきたルーチョバルサは、ペップチームから続いてきたポゼッション重視のバルサに比べ、ダイレクトなプレーが増加しているのが大きな特徴。チャビが入ったことでそのスタイルが変化することはなく、マエストロの方が新たな流儀へと適応している。イニエスタもそれは同じだ。

試合はまず、アスレティックの全力プレッシングで始まった。どこまで持つか分からんけれど、とにかく圧力をかけまくれというプレッシング。ボールの出所からブラボに至るまで、ビルバオ選手たちの寄せは非常に激しかった。さすがのバルサもこの圧力下ではパス展開に苦労。左セントラルがマテューだったことも影響はあっただろう。ハイなリズムで進んだゲームに転機が訪れるのは、時計が15分を回った頃だ。

ついにスアレスが決める

バスクチームの猛攻を凌いだバルサは、徐々にスペースを見つけ出せるようになっていた。15分の先制点は、レオ・メッシによるフリーキックからだった。クラックの放ったシュートがラポルテの頭に当たってコースが変わり、GKゴルカ・イライソスの逆を突いてゴールイン。幸運にも味方されたバルサが、これで主導権を手にした。しかしながらそれでゲームが落ち着くことはなく、ボールはその後も慌しく両陣地を行き来し続けていく。

そこで見せ場を作ったのは両GKたちだった。まずは左のムニアインからのクロスに合わせたアドゥリスのシュートをクラウディオ・ブラボが阻止してみせると(19分)、その1分後にはレオ・メッシのクロスを受けてのルイス・スアレスのヘディング弾をゴルカがセーブ。あまりに完璧なクロスだったために、仕留められなかった9番への“呪い”は今宵も続くのかと思われたが、、幸いなことにそれは杞憂に終わった。25分、そのスアレスのミドルシュートによってバルサが2点目をものにするのだ。

それはカウンターアタックによる得点だった。ブスケツから一気に前線のネイマールへとボールが送られ、ルイス・スアレスを経由してメッシが相手DFたちを引き付けると、スアレスの上がりを見計らってエリア前のスペースへと優しいボールを供給。走り込んできた9番が思い切りよく右足で叩き、ボールは勢いよくゴール左端へと突き刺さった(0-2)。

とどめの3点目を逃す

さらに29分には、メッシからのスルーパスを受けたチャビがエリア内深くまで侵入し、イライソスと1対1になる好機。惜しくも角度のなくなったことでチャビはセンタリングに切り替え、逆ポストのネイマールのシュートもエチェイタにクリアされたが、カピタンはその他にも飛込みからヘディングシュートを放つなど、チャンスを見つけてはエリア内へと攻め入っていた。

一方、31分にはアルベスバレンシアガに抜かれ、アドゥリスのヘディング弾がポストに弾かれるピンチも。マテューに競り勝ったアドゥリスの空中戦の強さはさすがの一言だが、この日のバルサは守備で安定を欠き、好調さの中にも不安は残る。ハーフタイム前の数分間はバルセロニスタ好みのポゼッションが見られた。

アスレティックが1点返すも...

しかしながら0-2となった程度では、バスクのライオンは戦いを諦めはしなかった。ゲーム序盤と同じように、後半もまた慌しいリズムで試合は進んでいく。バルサはショートパスが多く、アスレティックはロングパスが多いという特徴はあったものの、ボールがあっちからこっちへと飛び回って落ち着かないことに変わりはなし。相手エリアへとより迫っていたのはホームチームの方で、バルサがシュートへとこぎつけるには少々時間を要している。

新サン・マメスが大いに湧いたのは60分のことだった。縦パスを受けて巧みにマークを外したアドゥリスのシュートはブラボが弾いたものの、こぼれ球に詰めたミゲル・リコがフリーで押し込んで1-2。カテドラルのムードは最高潮に達した。

...バルサはカウンターから2点追加

だが、1点を奪われたならギアを上げてやり返せば好かろう、というのが今のルーチョチーム。その直後にはネイマールがサイドチェンジのボールを落とし、メッシのロスカが左ポストをかすめたかと思うと、61分には再びカウンターが炸裂ラキティッチのドリブルから右のスアレスがセンタリングを送り、最後はメッシのシュートがデ・マルコスのオウンゴールを呼んであっさりと2点差へと戻している(1-3)。

さらにバルサはアクセルから足を離すことなく、64分にはとどめの追加点。ラキティッチが右サイドから仕掛けてメッシへとボールを渡し、10番のパスをジョルディ・アルバがスルーをしたところを左端のネイマールが確実に沈めてのゴール。この時、エリア内にはバルサ選手5人。スアレスもきっちりマークを引き付けていたりと、どこを止めれば良いのだという速攻は、相手としては堪らないだろう。このバルサの推進力とクラックたちの技術の高さはすごい。

その後はアドゥリスのゴールによってビルバオが1点を返すも(66分、2-4)、大勢に変化はなかった。75分にはルイス・スアレスの右ヒザへの危険なキックによってエチェイタが一発退場となると、85分にはメッシの変態的ドリブルキープからブスケツ(直前まで倒れていた)へのスルーパスとペドロのゴールが決まってマニータが完成している。チャビがベンチへと退く際には、サン・マメスの観客たちから盛大な拍手が送られる場面もあった。

ということで、好調アタッカー陣の破壊力を生かし、新サン・マメスを初攻略したバルセロナ。守備から攻撃への切り替えが非常に速くて効率的、選手たちも監督の提案するフットボルに好感触を得ているようでファンとしては嬉しいところではあるが、もうちょっと中盤で制御が効いたほうが安心して見てはいられる。個々としては良い出来だったので、ブロックの問題か。なんにせよ首位マドリーに1ポイント差となったのは朗報。両クラブを取り囲む雰囲気は逆転した。