Liga Española
jornada 24

いたたたた...な連勝ストップ。
序盤のエラーが高く付いた。

FC Barcelona Malaga CF
0 1
21 de Febrero - Sab 16:00 h
Camp Nou
: 78,276
Goles
  Juanmi (7)
Titular
Bravo 【5】 Kameni
Alves 【2】 Rosales
Pique 【4】 Weligton
Mathieu 【4】 Angeleri
Jordi Alba 【3】 Miguel Torres
Busquets 【4】 Darder
Rafinha 【4】 Recio
Iniesta 【4】 Samuel
Messi 【4】 Juanmi
Luis Suarez 【4】 Horta
Neymar 【3】 Castillejo
Cambios
Rafinha→ Rakitic 【4】(62) Juanmi→ Juanpi (49)
Iniesta→ Pedro 【4】(67) Horta→ Duda (78)
Alves→ Mascherano 【5】(73) Samuel→ Boka (83)
Entrenadores
Luis Enrique 【3】 Javi Gracia
Tarjetas
Rafinha (11) Weligton (48)
Pique (79) Recio (62)
Neymar (86) Duda (90)
Jordi Alba (90)  
Arbitro
Juan Martinez Muniera (valenciano)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 3 4 Tarjetas Amarillas 3 3 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
6 4 10 Tiros a puerta 10 5 5
2 1 3 Ocasiones de Gol 3 1 2
7 4 11 Corners 3 1 2
0 7 7 Fueras de juegos 0 0 0
4 5 9 Faltas 11 8 3
72%   71% Posesion del Balon 29%   28%
Formacion

ドグラス、ベルマーレンが負傷欠場。マシップ、モントーヤ、セルジ・ロベルトが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、ラキティッチ、チャビ、ペドロ、マスチェラーノ、バルトラ、アドリアーノがベンチスタート。

火曜日にマンチェスター・シティ戦があるものの、ほぼいつもの顔ぶれ。セントラルにマテューが、インテリオールにラフィーニャが入ったのが変更点(=マスチェラーノとラキティッチを温存)。マラガに中央を固められたので、攻撃はサイドからが多くなった。

交代はまず、ラフィーニャに代えてラキティッチ。続いてイニエスタがベンチに退きペドロが登場、メッシが位置を下げる。最後のカードはアルベスに代えてのマスチェラーノで3バックに変更。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Juanmi (7)
Reporte

思わぬところで連勝ストップ。公式戦での連続勝利が11で止まっただけでなく、内容悪し、タイミング悪しとかなり手痛い敗北となった。このマラガ戦に勝てば、暫定首位となって翌日に試合のあるレアル・マドリーにプレッシャーをかけられる状況のバルサだったが、その機会を自滅で放棄。ゲーム序盤の致命的エラーによってマラガに先制を許すと、バスを並べたチーム相手にほとんど決定機を作ることなく残り時間を終えた。久々に目撃する、機能不全的バルサだった。

再び中央を固めたマラガ

マンチェスター遠征を直後に控えたこのマラガ戦に、ルイス・エンリケは2箇所のローテーションを採用した。マスチェラーノとラキティッチをベンチに置き、マテューとラフィーニャを先発で起用。今の好調バルサであれば、誰がプレーしようとゴールを決めて勝つだろう、しかも今回はカンプノウだし、というクレの楽観はしかし、前半30分を回る頃には不安へと変わっていくことになる。

ラ・ロサレダでの対戦を0-0で引き分けていたマラガは、前回対戦と同様に、きっちりとバルサ対策を練っていた。彼らが準備したのはラ・ロサレダでの試合と同じく、両サイドの守りは気にせず中央で弾き返す作戦。これが今回もハマり、かつカウンター攻撃をも有効に活用されてしまったのだから、教訓が活かされなかったということで悔しい。

マラガはさらにレバンテとエスパニョールに連敗中で、最近9試合でわずか1勝。中心選手のカマーチョとアムラバトを出場停止で欠いてもいたし、カンプノウでは12連敗中だったことも考えると、なんだかんだで勝つだろうとの油断があったか。今回もラ・ロサレダでの戦術を繰り返してくるであろうことは読めたことなので、なんらかの中央固め対策は用意しておく必要はあった。その時はまだ出場できなかったルイス・スアレスの存在が、対策といえば対策か。敢えて時々ボールを譲り、ショートカウンターを狙ってみるのはどうなのだろう。

エラーで先制を許し、強固になったブロックを崩せない

前回対戦の第5節とは異なり、この第24節のルーチョバルサは意思疎通が進み南米トリデンテも好調ゆえに、上手く試合を進めれば最後には問題なく勝点3を確保していたかもしれない。しかし7分のダニ・アルベスのうっかりエラーは、バルサの状況を非常に厄介なものとした。GKカメニから蹴り込まれたロングボールを処理する際、ブラボへとバックパスを試みて失敗。後方から寄せていたファンミがあっさりとボールを奪うと、そのままスピードに乗ってブラボも抜き去り、あとは無人のゴールを陥れている。これは絶対やっちゃいかんでしょ、という致命的エラーだった(0-1)。

たとえ相手チームに先手を許そうとも、すぐさま反撃に出て同点に追いつくのが今季のバルサの特徴。このマラガ戦でもその再現が期待されたが、残念ながらフットボルでは毎回そう上手く事が運ぶわけでもない。9分のコーナーキックからのラフィーニャ弾が決まっていればリアクション再び!だったものの、カンテラーノの強力シュートは惜しくもライン手前でウェリグトンがブロック。すぐさまの同点ゴールは生まれなかった。

その後はバルサがボールを保持し、マラガが受ける時間が続いていく。ビジターチームはサイドでの守備には手を伸ばさず、中央を固め、アシストパスの出し手にプレッシャーをかけては折を見てカウンターを繰り出す戦術で、これを見事に機能させていた。ホームチームはサイドから逆ポスト側へとクロスを上げる攻撃を余儀なくされ、マラガの守備陣に弾き返されるか、距離が合わずに流れてしまうか、のどちらか。守備バランスを崩す場面はほぼ皆無だった。

易々とカウンターを食らう

さらに困ったことに、この日はマラガの攻撃も好い効果を出していた。逆に言うとバルセロナが攻撃の芽を早めに摘めなかったのだが、陣地深くで守りを固めている相手に易々と侵入を許し、シュートにつなげられていたのは大きな問題だ。次の1点により近かったのはアンダルシアチームの方で、32分にはオルタの強いシュートがブラボを強襲。守って速攻のチームを相手にする試合では、ブスケツよりもマスチェラーノを起用するべきか。

後半に入っても、試合状況に変化は見られなかった。ルーチョチームは相変わらずマラガの守備ブロックにスペースを作ることは出来ず、頼みのクラックたちによる問答無用で網を突き破るプレーも登場しない。むしろ元気に攻撃を繰り出していたのはマラガの方で、バルサがシュートまで辿り着けないのを尻目に(後半はそのままシュートゼロかも、とすら思えた)、マラガはカウンターによって何度もバルサ陣内へと侵入してはブラボへとシュートを打ち込んでいた。消耗度が高かったのは、ボールを持っていたバルサの方だった。

3-4-3に変更するも...

60分が経過し、決定機はおろかシュートさえ打てず、敗色がどんどん濃厚となっていったバルサ。その困った状況を打開するべく、ルイス・エンリケ監督はまずはラフィーニャに代えてラキティッチを、続いてイニエスタに代えてペドロをピッチへと送り込んだ。機能していなかったインテリオールを二人換え、中盤の再編成を狙った采配。監督はさらに手を打ち、ダニ・アルベスをベンチに下げてマスチェラーノを投入。システムを3-4-3へと変更している。

しばらく忘れていたダメバルサの再登場にもやもやしていたバルセロニスタの神経を刺激したのは、審判の怪しいジャッジだ。後半だけで7つのオフサイドを取られていたバルサだったが、そのうちの1つ、レオ・メッシから絶妙なパスをフリーで受けたルイス・スアレスはオンサイド。さらにはエリア前でネイマールが倒された際もノーファールの判定だったり、自陣コーナー付近でマスチェラーノがボールを取り戻して攻撃を開始しようとした際に流せばいいファールを取ったりと、とにかくイライラの判定が続いた。

そして83分、オフサイドにならずにようやく訪れた決定的チャンスでは、ペドロのシュートがサイドネットへ。嗚呼、シュートはとにかく枠内へと飛ばすペドロはもういないのか。。。その後のルイス・スアレスによる貴重な枠内シュートも、GKカメニにしっかりとキャッチされ得点には至らなかった。

思うようなプレーができず、納得のいかない判定も続いたことで、バルサ選手たちのフラストレーションは溜まりに溜まっていた。そこで自制を失ったのがネイマールとジョルディ・アルバ。特にアルバはこの手の試合ではラフな行為に及ぶことが多々あり、いい加減何とかしてほしいと思う。

ということで、マンチェスター決戦を前に、残念なイメージを残して敗北したFCバルセロナ。これを“交通事故”とするためにはエティハドでの好結果が求められるが、正直不安が上回っているのは心配性のクレだからか。それが杞憂であることを願い、3日後にはステキな朝が訪れていることを期待したい。