Liga Española
jornada 22

逆転で首位決戦を制す。
メッシ、スアレスの決定力。

FC Barcelona Atletico Madrid
2 1
30 de Enero 2016 - Sab 16:00 h
Camp Nou
: 94,990
Goles
  Koke (9)
Messi (29)  
Suarez (38)  
Titular
Bravo 【8】 Oblak
Alves 【6】 Juanfran
Pique 【7】 Gimenez
Mascherano 【6】 Godin
Jordi Alba 【6】 Filipe Luis
Busquets 【6】 Augusto
Rakitic 【6】 Gabi
Iniesta 【5】 Saul
Messi 【8】 Koke
Suarez 【8】 Carrasco
Neymar 【6】 Griesmann
Cambios
Rakitic→ Arda 【6】(65) Gabi→ Gamez (46)
Alves→ Sergi Roberto 【6】(81) Griesmann→ Savic (66)
  Augusto→ Tomas (75)
Entrenadores
Luis Enrique 【7】 Diego Simeone
Arbitro
Undiano Mallenco (navarro)
Tarjetas
  Godin (23)
  Gabi (25)
  Juanfran (41)
  Filipe Luis (44TR)
  Godin (64DA)
  Thomas (90+3)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 5 2 3
0 0 0 Tarjetas Rojas 2 1 1
6 4 10 Tiros a puerta 6 1 5
3 2 5 Ocasiones de Gol 3 1 2
1 7 8 Corners 6 3 3
1 2 3 Fueras de juegos 2 1 1
5 3 8 Faltas 17 6 11
71%   70% Posesion del Balon 30%   29%
Formacion

ラフィーニャが負傷欠場。マシップ、ドグラス、バルトラ、サンドロ、アドリアーノが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、アルダ、ムニール、セルジ・ロベルト、アレイシ、ベルマーレン、マテューがベンチスタート。

ジョルディ・アルバが怪我から復帰し、鉄板ベストメンバーでの先発イレブン。古巣との初対戦アルダ・トゥランはベンチスタートとなった。

交代は二人で、一人目はラキティッチに代えてアルダ。同じポジションでの交代だがアルダの方がやや前寄り。二人目はアルベスからセルジ・ロベルトで、10月3日の第7節以来久々の右ラテラルでの起用。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Koke (9)
Messi (29)  
Suarez (38)  
Reporte

FCバルセロナがアトレティコ・マドリーとのリーガ首位攻防戦に2-1で勝利。序盤はシメオネチームの激しいプレッシングに押し込まれ、コケに先制点も許したが、レオ・メッシのゴールで同点に追いつくと、ルイス・スアレスの無理やりなゴールで逆転に成功した。ラフなプレーに走ったアトレティコはフィリペ・ルイスとゴディンが退場になり自滅。クラウディオ・ブラボのパラドンも光った。1試合消化が少ないながらもアトレティコに勝点3差を付けたバルサは、リーガ連覇に向けて大きく前進。一撃で勝負を決めるクラックたちの決定力もさすが。

鬼プレッシングのアトレティコが先制

今後のリーガ戦線に重要な影響をもたらすこの大一番に、ルイス・エンリケ鉄板ベストメンバーを送り出した。怪我で戦列を離れていたジョルディ・アルバが復帰したこと、発熱でアスレティック戦を欠場したイニエスタアルダ(ベンチスタート)が戻ってきたことは大きい。このあたりのチームマネージメントは称えるしかない。

ゲームの立ち上がりはアトレティコの猛烈な押しに飲み込まれたバルサだった。強い方の首都チームは前線からの激しいプレッシングによって、バルセロナのボールの出所を圧迫。先のマラガ戦、アスレティック戦がそうだったようにバルサのパスは回らず、自陣から出ることも侭ならなかった。赤白マドリーは開始2分にサウールのシュートでクラウディオ・ブラボを脅かすと(横っ飛びセーブ)、9分には先制に成功。ジョルディ・アルバを攻略したカラスコのセンタリングを、コケが上手に蹴り込み0-1としている。

クラックの超決定力で逆転に成功

しかしこの序盤のアトレティコの猛攻は時間の経過とともに徐々に弱まり、20分以降はバルセロナが敵陣に攻め入る場面が増えていった。ネイマールへと激しい蹴りを入れるなどラフプレーを繰り出していたアトレティコに対して、ウンディアノ・マジェンコ主審が1枚目のカードを出したのは23分のゴディン。特に乱暴だったフィリペ・ルイスはカードとなるべきファールを何度も免除され、それが後の一発レッドへの布石にもなっている。

バルサの最初の好機は28分、イニエスタのパスを受けたルイス・スアレスのシュートをGKオブラクが阻止した場面だ。同点ゴールはその直後に生まれた。マスチェラーノのパスを受けたネイマールジョルディ・アルバへとつなぎ、エリア内へと切れ込んだラテラルはマイナスのボールをメッシへ供給。世界最高選手はこの機を逃すことなく、高速シュートでニアポストを射抜いている。堅守を誇るアトレティコ守備陣を完璧に崩す得点は、なんとも気持ち良いものだ。

この大エースの同点弾により、試合は別の表情となった。スコア的にはイーブンな状態とはいえ、勢いは明らかにバルセロナへと移っていた。そして圧巻の追加点は38分、ダニ・アルベスからの一本の縦パスから訪れる。それは通常であれば何も起こることはないパスだった。しかし受け手がルイス・スアレスだと、決定的なプレーとなる。ボールを追ったルイシートは絶妙な身体の使い方によってDFの前に入ると、勢いに乗ってオブラクも撃沈。右足シュートによってGKの股下を抜いている。これぞまさに個の力。なんて理不尽な選手だろうか。

フィリペ・ルイス一発退場

ゲーム序盤はアトレティコの窒息プレッシングにあっぷあっぷだったバルセロナが、前半のうちに逆転に成功する。そんなウソのような出来事を現実にしてしまうところが、このルーチョバルサの強さだ。

白熱の好ゲームに水を差したのはアトレティコの荒さだった。前半終了間際の44分には、足裏を見せてメッシのヒザを蹴った罪によってフィリペ・ルイスが一発退場。ルイス・エンリケが激怒するのも無理はない悪質なファールで、レオに怪我がなかったのが幸いだった。このところはバルサ対策にラフプレーを連発するチームが多すぎる。こうなればアトレティコを粉砕してほしい、そんな怒りとともに前半は終わった。

試合のリズム低下

ハーフタイム後、試合はまた別の表情となる。逆転に成功したバルセロナは無理に追加点を狙いに行こうとはせず、ゲームをコントロールして時計の針を進めることを優先。シメオネチームもまた当面は1点差を維持することで良しとし、終盤に勝負を賭ける作戦で来たようだった。試合の激しさは明らかに低下していた。

また、後半の序盤はどちらのチームが10人なのか分からないくらいだった。バルサはカウンターによってアトレティコの息の根を止めようと考えたらしく、自陣で相手の攻めを受けていた。ルーチョチームのカウンターが切れ味鋭いのは事実とはいえ、これは良い方法とは言えないだろう。55分にはグリースマンの渾身のシュートをブラボが足先で辛うじて弾く場面もあり(奇跡的)、バルサにはリアクションが必要だった。

ゴディンも退場

そんななか、前半から続けていたラフプレーによって自滅の道を歩んだのはシメオネチームだ。64分、ルイス・スアレスへの激しいスライディングタックルによってゴディンが2枚目のカードを受け退場。シメオネは守備の再構築のためにグリースマンを下げざるを得ず、バルサはより落ち着きをもってアトレティコ陣内でボールを回せるようになった。

このアトレティコ戦で不満があるとするなら、相手が9人になったことで満足し、とどめの3点目を決められなかったことだ。数的有利であっても、シメオネチーム相手に1点差リードではまだ安心は出来ない。実際シメオネは勝負を諦めてはおらず、土壇場の事故的プレーで同点になることも考えられた。バルサには3-1とするべく、アクセルをもう一度吹かしてほしいところだった。惜しかったのは77分で、アルダ・トゥラン(65分にラキティッチと交代出場)のシュートがポスト横をかすめている。

というわけでその後試合が動くこともなく、カンプノウにアトレティコを迎えての首位攻防戦はバルセロナの2-1勝利で終了。リーガ優勝争いは1試合消化が少ないバルサが有利な状況で進めていくことになる。それにしてもメッシスアレスの決定力はえぐかった。