Liga Española
jornada 37

ネイマールが3得点1アシストの大活躍。
きっちり勝ったが、マドリーもコケず。

UD Las Palmas FCBarcelona
1 4
14 de Mayo - Dom 20:00 h
Gran Canaria
: 22,268
Goles
  Neymar (25)
  Suárez (27)
Pedro Bigas (63)  
  Neymar (67)
  Neymar (71)
Titular
Javi Varas 【6】Ter Stegen
Mercedo 【6】Digne
Lemos 【6】Marlon
Bigas 【6】Umtiti
Hélder Lopes 【6】Jordi Alba
Montoro 【7】Busquets
Momo 【6】Rakitic
Roque Mesa 【7】Iniesta (c)
Jonathan Viera 【7】Messi
Boateng 【7】Suárez
Jesé 【8】Neymar
Cambios
Momo→ Halilovic (72) Digne→【5】André Gomes (58)
Montoro→ Trujillo (78) Suárez→【6】Alcácer (79)
Jonathan Viera→ Castellano (85) Rakitic→【5】Denis (79)
Entrenadores
Quique Sánchez Flores 【6】 Luis Enrique
Arbitro
González González (castilla y león)
Tarjetas
  Digne (6)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 1 0 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 7 10 (5) Tiros a puerta 11 (5) 7 4
0 2 2 Ocasiones de Gol 7 5 2
1 2 3 Corners 6 4 2
1 3 4 Fueras de juegos 5 2 3
5 8 13 Faltas 14 6 8
    396 pases 628    
38%   38% Posesion del Balon 62%   62%
Formacion

アレイシ、ラフィーニャ、マティエウが負傷欠場。セルジ・ロベルトが出場停止。ピケが体調不良、マシップが監督判断で招集外。デニス、アルダ、シレセン、マスチェラーノ、アルカセル、アンドレ・ゴメス、アラニャがベンチスタート。

最終ライン4人のうち、2人を欠く状況で、さらにウォームアップ中にマスチェラーノが違和感を覚えたことで、右ラテラルには急きょディニェが先発起用された。右セントラルにはリーガデビューで初先発のマルロン・サントス。立ち上がりにはこのエリアが狙われた。

さらに後半の冒頭にディニェも傷み(?)、アンドレ・ゴメスが右ラテラルで応急出場。残る2枠は同時交替で、スアレスとラキティッチがベンチに退き、アルカセルとデニスに出番がきた。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
  Neymar (25)
  Suárez (27)
Pedro Bigas (63)  
  Neymar (67)
  Neymar (71)
Reporte

リーガ優勝のためには勝ち続けるしかないFCバルセロナが、グラン・カナリアでUDラス・パルマスに1-4で勝利。マドリーも勝利したことで他力本願の状況に変化はないが、最終節に可能性は残した。バルサに勝点3をもたらしたのは、3ゴール1アシストと全得点に大きく関与したネイマール。好調故に期待されていたネイが、こうしてしっかりと仕事をするのは非常に頼もしい。最終ラインが欠場者だらけの状況で、初先発のマルロンがテストをクリアしたのも明るい材料となった。

マルロン初先発

ジェラール・ピケが腹痛で欠場したことに加え、マスチェラーノもウォームアップ中に痛みを感じてベンチスタートとなったことで、ルイス・エンリケは最終ラインの右サイドに望まざる冒険を余儀なくされた。セントラルにこれが初先発となるマルロン・サントス、右ラテラルには急きょディニェが起用されることになったのだ。

期待のマルロンは守備に安定感があり、パスも正確で非常に印象が良かった。ネイマールの先制点は、このマルロンのパスカットから。来季はトップ昇格すると見込まれ、成長が楽しみな選手だ。

一方で右ラテラルとして緊急起用されたディニェは、特に序盤は危なっかしく、ヘセに抜かれて倒した7分の場面で一発退場となっていてもおかしくはなかった。時間が早かったことで、ゴンサレス・ゴンサレス主審はやや赤カードをためらったか。なんにせよ、これは助かった。

クラックたちが好機を活かして0-2

バルセロナはポゼッションこそ6割を超えていたが、果敢に圧力をかけてくるラス・パルマスに対し、内容で押すことはなかなか出来なかった。同時キックオフのマドリーが先制したとの速報も入り、序盤はバルセロニスタとしてはモヤモヤの時間だった。

25分にようやくもぎ取った先制点では、マルロンからボールを受けたセルヒオ・ブスケツのヒールパスが鮮やかだった。相手選手を引きつけつつ繰り出された踵パスでイニエスタがカウンターを発動させ、スアレスネイマールとつないで0-1。初めての得点機を効率的にものにすることで、バルサが試合の主導権を握った。

そして“キラー”に得点をプレゼントされたネイはその2分後、サイドライン際からライン裏へのパスでスアレスへとお返しをする。9番はウルグアイの後輩レモスの背後を取り、GKハビ・バラスをバセリーナで破って追加点。チームとして多少出来が悪くとも、クラックたちがチャンスを活かせばあっというまに0-2だ。

前半の残り時間はバルセロナが危なげなくボールを回して終了。テル・ステーゲンが脅かされる場面も特になかった。

ネイマールのハットトリック

後半の序盤はラス・パルマスの攻勢で始まった。バルサは2点のリードがあったものの、1点返されれば、その先はどうなるか分からない。得点される前にカナリアチームの勢いを消す必要があったのだが、黄色い波は次々にバルサ陣内へと押し寄せてきた。テル・ステーゲンはひとつめのピンチを阻止したものの、ふたつめの場面ではどうしようもなく。それはカウンターアタックによるもので、バルサは敵陣でボールを失うと小気味よく切り崩され、最後はボアテングのセンタリングを、攻撃の起点となったCBビガスに決められ1-2とされている(63分)。

押せ押せムードで1点を返し、さらに盛り上がるグラン・カナリア。しかしそこで現れ、試合の流れを変えたのが好調のネイマールだ。ラス・パルマスの得点から4分後、イバン・ラキティッチのクロスをブラジルの王子が頭で押し込んで3点目(67分)。勝負を決めた1-4のゴールもラキティッチのサイドチェンジがきっかけになっており、走り込んだジョルディ・アルバからパスを受けたネイマールが、GKハビ・バラスの動きを見切ったシュートでハットトリックを達成している(71分)。軽くボールを叩くだけの、ゴールへとパスをするような柔らかい技ありシュートだった。

今節期待されたマドリーの取りこぼしはなく、リーガタイトルの行方はまた一歩白組さんへと近づいた。しかしバルセロナは最終節も勝って圧力をかけるのみ。カンプノウでエイバルを下し、果報を待つこととしよう。