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みんなの観戦記

6-0 フィエスタ!

サッカーばかぞう。 さん

2009年3月22日 リーガ第28節 マラガ戦

ずっと憧れていた、バルセロナ&カンプノウに行ってきました!!

初海外、初一人旅ということで不安も大きかったですが、現地の人は優しい人が多く、また、日本のバルセロニスタにおなじみの「ペンション・チキート」に泊まったことでたくさんの友人ができ、とても良い旅をすることができました!!

さて、ここからが本題です。

【カンプノウへ】

3/18に現地に着き、19日に1日市内観光をしたのち、20日に憧れのカンプノウへ!!前日遅くまで飲んでいたせいもあり、若干フラフラで頭がボーっとしていましたが、カンプノウを見つけたらそれも吹っ飛びました!!

ちなみに、うっかり駅(Maria Cristina)からカンプノウへの地図を宿に忘れて来てしまい、少し迷いましたが、道でタバコを吸っていたおじちゃん(おじいちゃん?)に「カンプノウはどこ?」と尋ねると、「あっちの方だ」と指で差しながら教えてくれました。スペイン語は全然分からないものの^^;身振り手振りで教えてくれたため、とても分かりやすかったです。

おじちゃんの指差す方へ5分ほど歩くと、見えてきました、カンプノウ!近づくにつれ、本当に巨大なスタジアムであることがわかり、とにかく圧倒され言葉もなく、ただただため息ばかりでした。

その脇には、思っていたよりずっと小さかったラ・マシアが。イタリア系(?)と思われる兄ちゃんが1人で入り口付近をウロウロしている以外誰もおらず、自分も敷地内に入り色々観察しました(さすがに寮の中には人もいて入れませんでしたが^^;)。 小さいながらも非常に趣のある建物で、ここから現在で言えばペップを始め、プジョー、チャビ、イニエスタ、バルデス、メッシー、ボージャンなどが育っていったと考えると、感慨も一入です。目の前にはラ・マシア練習場がありますが、ご存知の通り今は郊外の練習場に移動しているため、今はそのグランドだけを見ることになります。

そこから少し歩き、ボティガを抜け、チケットショップに行き、カンプノウツアー&ミュージアムの入場券をもらいました。ソシオだったので、ソシオカードとパスポートのコピーを見せ、「one ticket please.」と言えば問題なくゲットすることができます。「英語が通じない」で有名なスペインですが、観光名所のようなところはもちろん、日本人なら誰でも出来る程度(中学1年レベル程度)の英語なら大概通じます(僕の英語力もそんなもんです^^;)

【カンプノウツアー】

ツアーでは、最初に3Dシアターを鑑賞したあと、スタジアム内部へ。フエラ用ロッカールーム、TVでお馴染みの選手入場通路を抜けたらそこはカンプノウのピッチ!当然芝生には入れないものの、すぐ目の前まで行け、またスタンドを下から見上げるという普通では出来ない体験ができます。

ピッチレベルから見た最初の印象は意外にも「小さい」

これはもちろん悪い意味ではなく、ピッチとスタンドが非常に近く、かつ密に設計されているため、本当に10万人入るのか?と思うほどギュッと濃縮した空間があります。ピッチにいると完全に覆われた感じを受けるので、もし満席になったら・・・と考えると、正に要塞ですね。今はイタリアにいるぺセテーロはこのピッチでスタンド全員を敵にまわしながらよくプレーできたな・・・と思わず思ってしまいました(もちろん、同情する気は一切ないですが^^)

ピッチはフェンスを抜け、ホントにギリギリまで行けますし、少し触ったり踏むぐらいなら可能です^^写真を撮ってくれたピアスだらけのお姉さんもとても、知ってる日本語を並べ、さらに「撮るだけならタダ」を連呼していて、非常に親近感が沸きます(笑)

ちなみに、脇に選手パネルと写真を撮ってくれるサービスがあるのですが、これは写真を撮る(自分のカメラはNG)だけならタダなので、ぜひやった方がいいと思います。ただ、プリントアウトするには1枚当たり13ユーロかかりました。パネルは、僕の時は、メッシーとアンリでしたが、見本によるとエトーやボージャンなどのときもあるようでした。また、これ以外にツアー途中に、選手との合成写真を撮ってくれるサービスもありましたが(これはボティガ内にも似たようなものがありました)、僕は試さなかったので、金額は判りません。

【アクシデント!】

その後、パルコでピッチの見易さに感動したりしながら回っていたのですが、ここで面白いことが。

本来ならエレベーターで上がって記者席の見学をするのですが、係のおばちゃんがボタンを押し間違えて、下に行ってしまう事に。片方のエレベーターには係の人が乗っているのですが、僕が乗った方には誰もおらず、下について降りてみると目の前は駐車場。僕を始め、一緒に乗っていたイギリス人らしき3人組もキョトンとしてしまいました^^;

最初は「えらい変わったところをコースにしてるなー」と思いつつも回っていると、さっきまでたくさんいた観光客が全くいないではありませんか。スタッフオフィスのようなところを通った時はさすがにおかしいと思いつつも、すれ違うスタッフや掃除のおばちゃんなどは、怒るどころか「Hola!」と挨拶してくるので、いいのかなと思いつつもカンプノウの中を探検しました^^その後、再びエレベーター前を通りかかった時に間違えた係のおばちゃんから「何やってるの、こっちよ!」みたいなことを言われ、ようやく正規ルートにもどることになりました。

その後、言葉の面などでチケットを取るのが不安だったので代理でとって貰った業者の方と、チケット受け渡しで会ったときにそのことを話すと、「聞いたことないなー」と言っていたので、珍しいことだったんですね。カンプノウの裏側を少しだけですが見れた感じがしてラッキーでした^^

ミュージアム(ここでも「撮るだけならタダ(Try Free!)で、ビッグイヤー(のレプリカ)を掲げることができます)を一通り見て、ボティガでお買い物、ミニを外から眺めてカンプノウとは日曜の試合までしばしお別れです。

【試合当日】

そしていよいよ日曜、試合当日です。

チキート近くの Universitat からユニを着込んで向かいます。駅では現地ファンから「コンバンハー」と声をかけられるなど、和やかなムードでカンプノウへ。

しかし試合当日のカンプノウ周辺は、平日の観光客だらけの状態とは異なり、お祭りムードで熱気もあります。全然雰囲気が違い、「いよいよだな・・・」と気持ちも盛り上がってきました。

席に着くと、出足の遅いことで有名なカンプノウのクレたち、試合1時間前ではホントにガラガラです(笑)それでも、イムノがなるころにはきちんと埋まっているのだから大したものです。

僕の席は、幸運にもメインスタンド1階の前から2列目(VIP席があるから実質5列目ぐらい)で、ちょうどハーフラインという良席で見ることができました。後日チキートの宿泊者さんやカピタンさんからTVに写っていたらしいと聞かされ、喜びながらも「どうせちょっとだろう」と思っていて、日本に帰って確認してみると4、5秒ながらガッツリ抜かれていてビックリしました^^;まさかの世界デビューです(笑) いい記念になりました^^

ちなみに、試合前の選手のウォーミングアップは大体30分前ぐらいから始まります。アップ後にはテレビではなかなか見られないバルサ選手の円陣もみれて、なかなか面白いですよ。

イムノ大合唱の後、いよいよキックオフ。試合内容はこちらのサイトで詳しく書かれているので、あえて書く必要はないでしょう。バルサが6-0で圧勝した、まさにフィエスタでした。

キックオフ直後に17:00開始の試合結果がスクリーンに映りました。マドリー勝利の報には指笛と罵声が、エスパニョール敗退の報には大歓声と「セグンダ!」の合唱と、現地クレの反応が素晴らしかったです^^

最初のイニエスタの惜しいシュートが外れた時に、思わず中腰になると、後ろのおばあちゃんバルセロニスタから「あれは入んないよ。だから座っときなさい」と窘められましたが^^; 5点目(注:アルベスのループヘッド)が入ったときに 「信じられない、すごすぎる」 というようなジェスチャーをしたところ、同じジェスチャーで返してくれました^^

6点目が入った後、イニ、チャビが立て続けに交代になり、チームのリズムがかなり落ちてしまいました。最後のボージャンのシュートが入っていれば完璧でしたが、文句はいいますまい。正に完勝、すさまじい強さを見せ付けてくれました!また、カセレスに対する声援も多く、少しいいプレーをすると「カセレス、ビエン!!」との声が上がっており、出場機会は少なくても愛されているんだな、という印象を受けました。

目の前で繰り広げられるハイレベルなテクニック、芝生の優しい香り、クレの熱い声援、、、90分が本当にあっという間でした。

夢の一時が終わり、さぁ帰ろうと前を見ると、バックスタンドはすでにガラガラ。人を吐き出す力のすさまじさを知り、最後までカンプノウに驚かされました^^;

チキートに帰ったあとも試合の話で持ちきりで、とても楽しい時間をすごせました。カピタンさんからは「最初から6-0は運がいいね!」 と言われ、Grana さんからは 「クラシコは全然別物だよ」 。他にもお二人からはバルサに関する興味深い話を聞け、とても楽しかったです。絶対にまた帰ってくると心に誓い、日本への帰路につきました。

 

最後に、バルセロナの街は本当にいい街で、ガウディの作品などを筆頭に街中に素敵な建物が並んでおり、さらには治安も非常によく、スリや偽警官がいることさえきちんと頭に入れ、ほんの少しの注意をしてておけば、まず危ない目には遭わないと思います。郊外にも素敵な観光地が多いので1週間ぐらいは全然退屈することなく滞在できました。言葉も、簡単な挨拶(オラ!やグラシアス!)さえしっかりできれば、大概は親切にしてくれますし、出来なくとも何とかなるものです^^
あと、バルセロニスタならぜひチキートへ!ですね♪

絶対にまた帰ってきたい、そう思わせてくれる、最高に素敵な1週間を過ごすことができました!!